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夏!「子どもはキャンプ」「親はリモートワーク」で過ごす"親子ワーケーション@富良野"のススメ

こんにちは!「親子ワーケーション部」代表の今村茜です。親子ワーケーションって何?と思った方へ。親子ワーケーションとは、子どもと一緒に旅に出て、旅先で親はリモートワーク、子どもはその場所でしかできない体験をして成長する、親も子も嬉しい新時代の働き方です。

夏休みに「親子ワーケーション」をオススメする理由

親子ワーケーションのニーズが高まるのは、やはり夏休み&春休み。

  • 共働きで夫婦の休みをあわせづらい…

  • せっかくの夏休みなのに、子どもは毎日学童に通う…

  • 子どもに色々な経験をさせてあげたいけど、仕事を休めない…

  • 休めてもお盆の時期だから、どこに行っても混雑&高い…

そんな親の罪悪感を払拭し、仕事を休まずとも子どもに多様な経験をさせてあげられるのが、夏休みの親子ワーケーションです。


子どもがキャンプをしている横でリモートワーク。多忙な毎日でも、子どもの成長を間近で見られるのが親子ワーケーションの良いところ。

そして我が家はこの夏、ご一緒した2家族と一緒に、昨年に続いて北海道・富良野エリアで親子ワーケーションを満喫して参りました。これから富良野へ行く方もいるかもしれないので、我が家の滞在プランをご参考までに残しておきます。


「子どもはキャンプ」「親はリモートワーク」で過ごす"親子ワーケーション@富良野" 我が家の滞在プラン

  • 3泊4日 木曜日IN~日曜日OUT 木金は仕事、土日は家族で過ごす

  • 北海道・富良野エリア

  • 3家族(子ども6人・大人4人)での親子ワーケーション

1日目(木曜日)AM 富良野入り

富良野入り初日。ラベンダー畑で有名な富良野へは、この時期「ラベンダーエクスプレスという電車が札幌ー富良野間を結んでいます。車内にはフリースペースもあり、電源はもちろん、金曜日のみオンラインミーティング用の個室(!)を借りることができます。ただ、1日往復1本のみなので乗車時刻にはご注意を!

この時期限定のフラノラベンダーエクスプレス。今年から金曜日のみオンラインミーティング用の個室利用ができるようになりました。

この日は平日。リモートワークをする時間を捻出したいので、富良野で最も仕事がはかどる場所、「コンシェルジュフラノ」へ。富良野駅から歩いて5分ほどの場所にある、空きビルを改装した複合施設です。1階にはリモートワークができるレストラン「キッチンエベルサ」が、2階には富良野市商工観光課など行政の部署が、3階には宿泊施設「トマール」が入っています。トマール宿泊者は、1階のキッチンエベルサを無料で利用できます。ドロップイン利用者は要ワンドリンクオーダーです。

私が仕事をしている横で、夏休みの宿題を広げる子どもたち。私と同じく、他にも作業をしている人がいればやる気がでる模様。雰囲気大事!

他の家族の到着を待つ間、キッチンエベルサで私は仕事、子どもは夏休みの宿題を。他にもリモートワークをしている人がちらほらとおり、「私も仕事せねば」とやる気が入ります…!もちろんレストランなので、ランチでは美味しい富良野の恵みを頂きました。

1日目(木曜日)PM 子どもは1泊キャンプへ

今回の親子ワーケーションに参加したのは3家族で、子どもは小5~中3の女子5人&うちの2歳末っ子男子。富良野の良いところは、乳幼児相手には一時保育先があるとっころ、小3以上の子どもには、子どもだけで自然体験をさせてくれるNPO法人「富良野自然塾」があるところです!今回は、初日の木曜日と2日目の金曜日に大人がみっちり仕事をできる環境にするため、女子5人は富良野自然塾で1泊お泊まりキャンプを体験することに。

今回は参加する子どもが全員女子なので、女性スタッフさんが専属でついてくれました。テントも大型のもので一緒にお泊まり!女子会が楽しみだね。

3家族が全員集合し、午後1時にキャンプ開始。今回は参加人数が多かったので、事前に富良野自然塾にご相談をして、送迎もお願いしました。9人乗りのハイエースで、自然塾の名物お兄さん「吾郎さん」が、集合場所のキッチンエベルサまで迎えにきてくれました。

富良野の街中から北の山間(「北の峰」と呼ばれる地域です)に入った、自然塾へ移動。富良野は盆地なので暑いのですが、北の峰は吹き抜ける風が涼しく、避暑地へ来た…!という感慨に浸れます。自然塾のフィールドで、大人は用意してもらったリモートワークスペース(タープ、電源、飲み物、蚊取り線香つき)でお仕事開始。見て下さい、この野外オフィス感

美しい大型タープが張られたワークスペース。なんだかクリエイティブになれそう…!夏なので蚊取り線香はマストアイテムです。

大人が仕事をしている間、子どもは自然塾の環境教育プログラム「地球の道」を受講。地球46億年の歴史を460mの距離に置きかえた道を、「マグマの時代」「恐竜の時代」など説明を受けながら歩いて行きます。偶然の産物でうまれたかけがえのない星・地球、その星を人類は猛スピードで変化させている… そんな事実を、地球の環境を模した岩などで表現された道を歩くことで、視覚的にも分かりやすく学ぶことができます。

地球の歴史を体感する「地球の道」。企業向け研修コースもあります。今回は子ども相手にかみ砕いて教えてくれましたが、やはり小学校高学年以上がオススメ。

午後4時、「地球の道」を歩き終わった子どもたちが、大人たちの”野外オフィス”横へ到着。夕食のカレー作りが始まりました。我が家の小6と小4の娘たちは、普段家で料理を手伝ってくれません…。この機会にカレーづくりを覚えてね!そしてまた作ってね!と、つい娘の応援に熱がこもります。

吾郎さんに火のおこし方を教わって、みんなで切った野菜とお肉を煮ます。横目で見ながら、お肉を焼いてビールを飲みたい気分にかられつつ、仕事仕事…!

午後5時、仕事が一段落した親と一緒に、みんなでカレーと、ゆでたての北海道産とうもろこしを味わいました。野外で食べるという”スパイス”がとっても美味しいカレー、娘たちが作ってくれたと思うとその味は何倍にも…!また家で作ってね😄

「いただきまーす!」涼しい夏の夕暮れ、外で食べる食事は本当に美味しい!

さて、今夜は子どもたちは自然塾でキャンプ泊ですが、大人たちは隣接する「新富良野プリンスホテル」に宿泊します。子どもは女子5人で大きなテントで寝るそうで、初の寝袋体験!「大人はホテルでいいな~」という声も聞こえてきましたが、女子お泊まりテントからはキャッキャとはしゃぐ声が… 早くも修学旅行のノリです。

キャンプと言えば外せない、焚き火!定番のマシュマロは、星空観察の際にひろった小枝の先につけて。

新富良野プリンスホテルには温泉「紫彩の湯」があり、日帰り入浴も可能。女子たちはお風呂だけこちらで入り、入浴後に自然塾に戻り星空観察と焚き火を満喫、焼きマシュマロを食べながら女子トークが炸裂していました。王道のキャンプですが、都会ではなかなかできないんですよね。ザ・夏休み!な体験ができて、良かったね、娘達✨

2日目(金曜日)AM 大人は仕事、子どもは森で

親子ワーケーション2日目。この日は、15時半に子どもたちがキャンプから戻ってくるまで、大人はみっちりリモートワークです。

部屋備え付けのふみ竹をPCの台座に据えるやり方、脱帽です😆さっそく私も真似しました。

大人の仕事場は、主に宿泊しているお部屋や、(お部屋清掃中は)中庭など。今回は3家族の参加でしたが、みなさん普段通りのお仕事をきっちりこなしていらっしゃいました。オフィスの内外がボーダーレスになっていく時代、どこでも仕事ができるっていうのは一種の才能かと…!

木立に囲まれながらホテルの中庭でお仕事。WIFIも問題なく届いていました。

気になるのは子どもたちの様子ですが、自然塾の吾郎さんが共有してくれた写真を見ると、焚き火で朝食のスクランブルエッグを作ったり、笑顔でハンモックに揺られていたりと、とても楽しそう!自分が仕事中に子どもたちは夏をエンジョイしているのだと分かり、いたく満足しました。

木陰のハンモック、良いなぁ… 母はこの写真を見て、自分が寝そべりたくなりました。

旅先で仕事をしている間子どもが我慢をしていると「ごめんね」となりますが、こうして楽しんもらえれば「来て良かった!」と心から思えますね。

自然塾ではゴルフ場になった土地を森に返す運動をしており、植樹もさせてもらいました。地球環境について自然と学べる機会にあふれています。


2日目(金曜日)PM 夕方にはへそ祭りへ!


午後、少し時間ができたので子どもたちの様子を見に行くと、なんと、ホテル内のレストラン「ル・ゴロワ・フラノ」で放牧されている馬のお世話をしていました。

「げんき」と「ゆうき」、2頭の馬のお世話を。大きな動物は温かくてどっしりとしていて、触るだけで癒やされます。

放牧されている馬に触るのは初めての体験の娘達。吾郎さん達の教えのもと、最初はこわごわ、次第にしっかり、ブラシで毛並みをとかしてあげたり、ニンジンをあげたりしていました。

ニンジンの餌やりがなかなか難しい。手のひらに乗せて、なめるように食べてもらうとスムーズだそう。

15時半、子どもたちの1泊キャンプが終了し、親子合流。さて、実は、この日は3年ぶりに開かれる夏の富良野名物「北海へそ祭り」の日でもありました!ので、ホテルで休憩した後はへそ祭りへ!

コロナ禍のため3年ぶりに開催されたへそ祭り。お腹にユニークな顔をペイントした老若男女が練り歩きます。


富良野が北海道の「へそ」にあたることにちなみ、開催されているお祭り。へそ踊りに参加する人のお腹には、老若男女、このようなお顔がペイントされます!

女の人はさらしを巻いてペイントしたり、Tシャツを着たりしていました。

この親子ワーケーションには、我が家はキャンプに参加した娘たちに加え、2歳の末っ子男子を連れてきていました。この子は連日、富良野市内にある一時保育所「託児ハウスきっき」に預けていたのですが、こちらの先生がなんと末っ子を「子どもへそ踊り」にも連れて行ってくれました!うちの末っ子の勇姿がこちらです。先生、ありがとうございました…!

お腹にへそ祭りペイントをしてもらった我が家の末っ子。キリッとした顔で神妙に練り歩いていました😆

子どもたちは、ずらっと並んだ屋台で、リンゴ飴やわたあめ、かき氷やビールを堪能していました。我が家が住む東京の町のお祭りは、3年連続で中止になっており、本当に久しぶりに味わう夏のお祭り。子どもにとっての夏の思い出は、その一瞬限り。夏祭りの価値も大人と子どもでは違うような気がします。富良野で夏の風物詩が味わえたことに、感謝しかありません。

初めてのりんご飴挑戦。母は小さい頃、大きなサイズを買って食べきれなかった苦い思い出も…

3日目(土曜日)AM 週末!なのでラフティング&ラベンダー・デーに

木曜日・金曜日と大人はお仕事をしたので、週末の土曜日はめいっぱい遊びます!ということで、3日目のこの日は、朝一番のバスに乗って南富良野にラフティングへ!

無料で乗れるトマムー富良野間を結ぶモニターバス。1日往復1本で、出発が朝早いのでご注意を…!

なんと、8月28日までは金土日、富良野駅~トマム駅を結ぶ無料バス「トマム富良野バス」が出ており、それを利用して南富良野(落合駅)で下車してラフティングに参加しました。バスに協力しているラフティング業者さんが落合駅まで往復送迎してくれます。

幻の魚「イトウ」も泳いでいるというシーソラプチ川。とにかく水質が綺麗で、川底まで透き通って見えます。

今回はリトルトリーさんの「スプラッシュラフティング」を予約。ラフティングをする「シーソラプチ川」は日本一水温の低い川として有名!リトルとりーさんは、水が入るウェットスーツではなく、入らないドライスーツが着用できるので、子連れでも安心でした。

激流では「前こぎ!後ろこぎ!伏せて!」と指示が飛びます。水しぶきに子ども達は「キャー!!」と嬉しそう。

実は今回、参加者さんの満足度が一番高かったのがこの「スプラッシュラフティング」。みんなで力をあわせてパドルをこぎ、激流では水しぶきと歓声が上がり…。有名レジャー施設の乗り物も楽しいですが、やはり大自然の中でボートをこぎ水を浴びる「生の体験」は何にもかえがたいですね。

流れが穏やかな場所では、鳥のさえずりと水の音に思わず眠気を誘われてしまう…

ラフティングの疲れから、バスの中ではみんな熟睡…なのですが、せっかくラベンダーが楽しめる季節に富良野に来たので、富良野駅で降りた後に「ノロッコ号」に乗車し、この季節のノロッコ号しか停まらないという「ラベンダー畑駅」へ。

(景色を楽しむため)ノロノロ進む+(窓のないオープン構造の)トロッコ列車=ノロッコ号。停まっているいると暑いですが、電車が動くと吹き抜ける風が涼しい!

ラベンダー畑駅で降りると、ラベンダー畑で有名な「ファーム富田」までは歩いてすぐ。娘たちがここに来たいとねだった理由は、ラベンダーソフトクリーム。濃厚なラベンダーの香りがして、ほの甘い。ラベンダーって美味しいんですね… 

ラベンダーシーズンは終盤でしたが、遅咲きの花を楽しめました。8月中旬以降は別のお花が楽しめます。ソフトクリームはあっという間にとけてしまい、写真ありません💦

ラフティングとラベンダーを満喫した後は、さすがに疲れた様子の子どもたち。富良野駅からタクシーで新富良野プリンスホテルに戻り、その日はホテルでゆっくりビュッフェを楽しみました。

4日目(日曜日)AM 帰路へ・参加者さんの声より


ホテルの2階朝食会場からは爽やかな白樺の林が望めます。

さすがに疲れた最終日は、ホテルでゆっくりと朝食を食べ、午前11時にチェックアウト。東京へ戻る人は旭川空港経由(新富良野プリンスホテルから旭川空港行の空港バスに乗れます)で、札幌へ戻る人は夕方発の富良野ラベンダーエクスプレスで帰路につきます。

チェックアウト後、ホテル近くの「富良野チーズ工房」へ。ここのチーズソフトがとっても美味!有名なピザは1時間半待ちで諦めました…

今回の親子ワーケーションは3家族の参加でしたが、みんな「初めまして」のメンバー。それにも関わらず、子どもたちはあっという間に仲良くなり、帰りにはずっと手をつないで「また遊ぼうね」と何度も何度も言い合っていました。

別れが名残惜しくて、結局最後のギリギリまで一緒にいる子どもたち。素敵なお友達ができて良かったね!

親子ワーケーションは、休みをとれなくても子どもを旅に連れていける、子どもに色々な経験をさせられる、子どもの第二のふるさとをつくれる‥‥色々なメリットがありますが、欠かせないのがこの「子どもにとって大切な人をつくる」部分。それは旅先で出会った子どもだったり、世話をやいてくれたおじちゃん・おばちゃんだったり。「また会いたい」「また一緒に遊びたい」という思いが、次の来訪や交流を生むんですよね。

もちろん人間だけじゃなく「またあの子(馬・犬・猫)に会いたい」も…!

最後に、参加者のパパさんからの声をご紹介します。この思いに共感された方、ぜひ「親も子も嬉しい親子ワーケーション」に挑戦してみてください。

「娘と2人で泊まりがけの旅をするのは今回が初めて。普段は仕事が多忙なのですが、この”父娘旅”で、じっくり娘と向き合う時間をとれました。娘が他の子どもたちと接している様子など、普段見ることのない場面が垣間見れて、『あ、こんな一面があるんだ』と驚いたときも。娘はどう思っているか分かりませんが、私は今回の旅で、親子の絆が強まったと思います。娘が楽しんでいる間に、自分の仕事も普段通りこなせて、支障はありませんでした。娘との時間をくれた、この親子ワーケーションに、感謝しています」

参加したパパさんの声

ご参考:富良野市でのワーケーション情報はこちら

ご参考:JR北海道を利用したワーケーション情報はこちら


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