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サーキュラーエコノミーに関する事業創成プロジェクト#5 ~行動変容デザインワークショップ~

こんにちは、NEXCHAINです。

過去4回にわたりご紹介しているサーキュラーエコノミーに関する事業創成プロジェクトでの活動について、今回は、環境に良いものが売れる仕組みを考える「行動変容デザインワークショップ」を実施しました。

本プロジェクトの概要はこちら:

この記事では、上記ワークショップでの実施内容について、ご紹介します。
行動変容に関心のある方、新規事業創成に携わる方など、少しでもご興味を持っていただけた方は、是非読んでみてください。

今回のワークショップのテーマは、環境に良いものが(自然と)売れていく仕組みです。

環境問題が注目される今、企業としても環境に貢献するサービスや商品を提供したい。でもそれって購入して頂けるのだろうか? そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。皆さん、普段のお買い物を振り返ってみてください。無意識に購入したものが「実は環境に良い商品だった」ということはありますよね。
例えば、分別が楽という理由でラベルレスペットボトルを購入したが、実はプラスチックが削減されていて環境に良い商品だった…など。
では、どうすれば、このように自然と環境に良いものを購入する流れを作り出せるのでしょうか?


「環境に良いもの」が売れる秘訣を考える

参加者の皆さんには、事前課題として、「環境に良い商品を購入した/しようとしたエピソード」を考えてきてもらいました。
ワークショップではグループに分かれ、皆さんの実体験を共有していただき、それらに共通していそうな「売れる秘訣TOP3」を分析しました。
沢山の秘訣が出てきた中から、環境に良いものが売れるには「顧客価値向上」と「環境価値向上」の両立が重要だということが分かりました。

ワークショップ講師資料より抜粋

どんなに環境に良いものだとしても、今の生活が不便になってしまうのであれば、おそらく購入されないですよね。秘訣が見えてきたところで、次のセッションに移ります。

「マイボトル」が普及しない根本原因を解明

「顧客価値」と「環境価値」の両立が大事だということは分かりましたが、それだけで本当に売れるのでしょうか?
ここからはマイボトルを例にして考えていきます。
マイボトルは、コンビニでペットボトルを買うことと比較したら「経済的」ですし、保温・冷却もできる「便利」かつ環境にも良い「エコ」な商品です。しかし、全員がマイボトルを利用している訳ではないですよね。何故でしょう?
この理由についても、チームでディスカッションしました。

ワークの様子①

このディスカッションで見えてきたことは、「人は直感で行動をしている」ということです。
例えば、出先で「今すぐ水を飲みたいから、ペットボトルを買おう」や、「荷物が多くて重いから、飲みたいときにペットボトルを買おう」など、総合的にみればマイボトルのほうが良いと分かっていながらも、直感で判断し、行動していることが多いのではないでしょうか。

「マイボトル」を促進するアイデア共創

直感で判断し行動している、といっても、人間が行動を実行するには複数の過程を経ていると言われています。では、その過程のどこで離脱しているのか、マイボトルの事例を掘り下げ、マイボトルを使ってもらえるようにするアイデアを考えていきます。

ワークの様子②

ワークの中では、「強制力も必要だから、マイボトルを社員証にしてしまえばいいのでは」などの面白いアイデアから、「そもそもの目的はマイボトル利用拡大ではなく廃プラ削減、そのためのボトルシェアリングサービスがいいのでは」などバラエティに富んだアイデアを沢山出していただき、それぞれのアイデアについて「このアイデアが実現されたらマイボトルを使いたいか?」というアンケートを取りつつ、活発な議論をすることができました。

最後に

今回のワークショップで学んだことは以下の通りです。

  • 環境に良いものが売れるためには、環境価値と顧客価値の両立が必要

  • 人は心(感情)と頭(理論)がそろったときに行動する

  • 実行動に移す過程の「どこで」「なぜ」離脱してしまっているかを捉えることでアイデアを考えやすくなる

今回のワークショップを終えて、参加者の皆さんから様々な感想をいただきましたので、いくつかご紹介します。

ワークショップ参加者からの感想

今回のワークショップで、新しいビジネスアイデア創出のためのヒントや気づきを、少しでも持ち帰っていただけたら幸いです。

次回のワークショップは、フードロスをテーマに有識者へヒアリングを行いながら具体的なアイデア共創を目指します。

本プロジェクトでの活動内容はもちろん、NEXCHAINにご興味のある方は、下記よりお気軽にお問い合わせください。



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