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本レビュー

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読んできた本、おすすめ本はこちら。 漫画も含むことにする(細分化し過ぎると、雑多になる)
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2024年1月の記事一覧

『コンビニ人間』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 村田沙耶香著 『コンビニ人間』 (文藝春秋 、2018) 読みたいと思っていたまま、時間が過ぎた本。 ざっくりあらすじストーリーと書くほどの、話の本筋のようなものは特別ない。 コンビニで、アルバイトをする主人公。 家族に「治って欲しい」とか、「普通になって」と言われる、この主人公の日々と、彼女を囲む環境が描かれる。 主人公が、小さい頃を想起するところから、主人公が「普通じゃない」と、周りに思われていたこと

『一人称単数』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 村上春樹著 『一人称単数』 (文藝春秋、2023) 名前は知っているけれど、1度も作品を読んだことのない作家。 言語好きとして、気になるタイトルだと思いながら、何度も買うことをやめた本。 ついに買って、読んでみた。 8つの短編集。 石のまくらに クリーム チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles 「ヤクルト・スワローズ詩集」 謝肉祭(Carnav

好きな漫画の最終巻

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、好きな漫画の最終巻を迎えた気持ちを書きます。 山本崇一朗著 『からかい上手の高木さん』 (小学館 、2024) ある時は、出勤前の電車内で。 ある時は、帰りに疲れ切った時に。 ある時は、休日に。 私の心のオアシス、『からかい上手の高木さん』。 めちゃくちゃ大好きな漫画だー!!!! どんな風に終わるんんじゃー?!(『からかい上手の(元)高木さん』も読んでるので)って思っていたら。 ついに、ついに、20巻で終わった。 すげー良かった。

『世界はラテン語でできている』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の紹介をします。 ラテン語さん著 『世界はラテン語でできている』 (SBクリエイティブ 、2024) 一応、ラテン語を履修した経験のある私。 終始面白くて、ニコニコして読んでいました。 ラテン語必要か?とか、ラテン語を疎遠に思われる方もいるかもしれない。 一方で、物語、ゲームや漫画などで使用されることの多いラテン語。 これ知っている!!と、ワクワクする方もいるかもしれない。 あれラテン語だったん?!など。 様々なことを知って

『め生える』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想記事を書きます。 高瀬隼子著 『め生える』 (U-NEXT 、2024) 斬新で、残酷だ。 今回は、ルッキズムを中心に感想を書いています。 あらすじある時を境に、急に人類がハゲる。 最初は、感染症なのかと恐れる人もいた。 しかし、5年ほど経ち、ハゲている人が圧倒的多数になると、恐れる人は少なくなる。 16歳以上、20歳以上。 ハゲるタイミングに多少の差があるものの、「結局みんなハゲる」。 美容室が次々と倒産し、ウィッ

『暇と退屈の倫理学』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 國分功一郎著 『暇と退屈の倫理学』 (新潮社、2021) 読んでみたかった本の1つ。 偉大なる、哲学の大先生が各章に引用され、彼らの主張を著者が分かりやすく解説している。 解説が丁寧過ぎて、支えられながら読んでいるような感覚になる書き方である(本書の最後には、結論まで書かれている)。 それにも関わらず、本を開いてから、読み終わるまで、私の頭にちらついていたのは、人の持つ虚しさである。 「考え続ける」こと

『キャクストン私設図書館』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の紹介をします。 ジョン・コナリー著 『キャクストン私設図書館』 田内志文訳 (東京創元社 、2021) 本書の帯に、書いてある文章。 ハムレット、ホームズ、ドラキュラ。 登場人物が実体化して 図書館に住んでいたら・・・・・・? 読む前から面白い決定じゃないか!! しかし、懸念事項もあり。 登場人物が物語の実体化ということは、それぞれの物語を深く読み込んでいないと面白さが分からないか?問題。 もちろん、話がわかっていた方がさ

『自分を好きになれない君へ』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の紹介をします。 野口嘉則著 『自分を好きになれない君へ』 (小学館 、2022) この本は、友人に薦められて買った本。 タイトルそのまんまな気がするけど、内容やいかほどに? (その友人がおすすめしてくれた時点で、購入は90%決まってるんだが) 本を開いて、5ページ目。 そこには、自分を好きになれないことにより生じる、悩みが書かれていた。 その第一番目に書かれている例。 雷に打たれたような感じとは、あんな気持ちだろう。 長年

『10の奇妙な話』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本について書きます。 ミック・ジャクソン著 『10の奇妙な話』 田内志文訳 (東京創元社、2016) 本屋で、表紙から目が離せなくなった本。 普段、あまり読むことのない短編集だ。 ページを捲ってみると、全話の最初のページに挿絵がある。 この表紙絵のような絵が、すべての話の最初にある。 挿入絵は、何か意味があるのだろうか。 そう思って最初の話「ピアース姉妹」を数行読んだ。 挿入絵は、話の主要人物でもある、 この絵が結論だと言っ

『四つの署名』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、シャーロック・ホームズの『四つの署名』について記事を書く。 コナン・ドイル著 『四つの署名』改版 延原謙訳 (新潮社、 1953) やーーーー、面白いね!!シャローック・ホームズシリーズ。 本当に、呼吸するように読んでしまう。 吸う〜 吐あ〜 はい、次〜 さすがに、こんなに早くないけどさ。 このくらいの勢いってことで。 ざっくり内容事件が起きないので、退屈するホームズの所に舞い降りた事件。 依頼人の女性、モーンスタン嬢が現れる。

(漫画)『白山と三田さん』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ漫画について記事を書きます。 くさかべゆうへい著 『白山と三田さん』 (小学館 、2022) ざっくりあらすじ 高校生の白山と三田さん、このカップルが上京するまでの話。 ある日、白山が田んぼに落ちたおじいさんを助ける。 このおじいさんが、地元では有名な社長。 「お礼とか別にいらないです」 それを白山が伝えに行くと、孫と付き合って欲しいと言われる。 こうして、白山と三田さんのカップル誕生。 感想 非常に淡々と日常が進む。 白

『緋色の研究』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、シャーロック・ホームズの『緋色の研究』について書きます。 コナン・ドイル著 『緋色の研究』 延原謙訳 (新潮社; 改版 、1953) 本書の紹介で、最初に心折られたのが著者や出版日の記載だ。 基本、私はAmazonに記載されている内容を参考にさせていただいてます。 自分の本の奥付けを見ると、タイトルや著者名を記載すべきなのか悩んだ。 書き方を間違っていたら、誰か教えてください。 タイトルの「緋色」。 最初はどんな色か分からなかったけれ

12月に読んだ本

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、12月に読んだ本を紹介します。 石井裕之著 『自分を好きになれないキミへ』 (祥伝社 、2017) 中野信子著 『「バイアス社会」を生き延びる』 (小学館 、2023) 西研著 『しあわせの哲学』 (NHK出版 、2021) 野口嘉則著 『自分を好きになれない君へ』 (小学館 、2022) 林(高木)朗子/加藤忠史編,著 『「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか』 (講談社 、2023) マルクス・ガブリエル著