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本レビュー

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読んできた本、おすすめ本はこちら。 漫画も含むことにする(細分化し過ぎると、雑多になる)
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記事一覧

『はじめて読む 古典落語百選』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 林家たい平著 『はじめて読む 古典落語百選』 (リベラル社 、2021) 本書は、数年前に購入した。 漫画の影響で落語を動画で見てみたら、内容がまったく分からない&全然聞き取れない。 そういうわけで、落語の本を数冊買ったうちの1冊がこれだ。 サクッと内容本書は、12章に分けられて構成されている。 第一章 腹を抱えて笑おう 子ほめ 長短 猫の皿 家見舞い 転失気 芋俵 つる 寝床 金明竹 あくび指南 錦の

『成瀬は天下を取りにいく』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 宮島未奈著 『成瀬は天下を取りにいく』 (新潮社 、2023) 過去に話題となった、野球部のマネージャー的(マネージメントなど)な本かと思って管轄外にしていたら良い意味で全然違っていた。 先入観は時に妨げになりますな。 あらすじ本書は、天才的で変わり者の成瀬あかりを中心に進む物語。 6章立てで構成されている。 ありがとう西武大津店 閉店間際、ローカルテレビでは西武大津店の閉店までのカウントダウンが放映さ

『もしも家にペンギンが来たら…』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 上田 一生監修 『もしも家にペンギンが来たら…』 (主婦の友社、2023) 表紙にしっかりと書かれている「クセつよめペンギン図鑑」。 試し読みしてから、即購入。 全ページ、オールカラー。 もし家の中にペンギンがいたら、するかもしれない行動が両開きページでドーンと描かれている。 その次に、両開きでペンギンの行動と生態について、監修者である上田先生の説明が記載されている。 ペンギンの魅力魚は丸ごとのみこみます

『君が手にするはずだった黄金について』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の紹介をします。 小川哲著 『君が手にするはずだった黄金について』 (新潮社、2023) あらすじ本書の主人公。 プロローグでは、就職活動でESが書けない大学院生だ。 本作品は「僕は」 「僕の」 「僕が」というように、 一人称で語られる言葉が多い。 この主人公の見る世界(終始、主観的視点で描かれる)が語られていく。 章が進むごとに、中学や高校の同級生、そこで知り合う人々の日常、考え方、性格が描かれている。 周りが嫌なやつだ

『君のクイズ 』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 小川哲著 『君のクイズ』 (朝日新聞出版 、2022) 本書の表紙デザイン、やたら目に入る。 前から何度も手に取っては、書店の棚に戻していた。 今回、古本で安く買えるチャンス到来だったので読んでみた。 ざっくりあらすじクイズ番組(『Q-1グランプリ』)のファイナルステージ。 勝利を手にするのは、三島か本庄か。 スタジオが静まりかえる緊張の中、問題文が読み上げられる前に本庄がボタンを押す。 問題文が1文字も

『税金で買った本』11巻を読んで考えること

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、漫画を読んで考えたことを書きます。 ずいの /系山冏著 『税金で買った本』11 (講談社 、2024) 図書館の裏側を覗けるような楽しさから、気付けば最新刊の11巻まで読んでいるマンガ。 11巻では読書感想文に始まり、課題図書に貼られているシールの絵柄「牧羊神(パーン)」(ギリシャ神話から)について追いかける。 主人公の「何こいつ(牧羊神)?」に始まり、図書館でバイトする彼は、今回の話も図書館内で「なぜ?」と「何?」を追いかける。 人

『三体II 黒暗森林』 上、下

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の紹介をします。 劉慈欣著 『三体II 黒暗森林』 上、下 大森望 / 立原 透耶 /上原かおり/泊功訳 『三体』第二部は、文庫本だと上下巻に分かれているので、2冊紹介する。 第一部では、日常生活から一気に宇宙規模まで連れていかれる壮大なスケール物語で始まった。 続作となる第二部は、第一部をベースにさらに重厚な物語が描かれている。 感想は、思い切りネタバレありで書いてます。 ざっくりあらすじ第一部で、地球侵略の危機が450

『三体』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 劉慈欣著 『三体』 大森望/光吉さくら /ワン チャイ訳  立原透耶監修 (早川書房 、2024) 中国語のペーパーバックは、2008年に発売(私調べ) 日本語版は、2019年にハードカバーが発売された。 そして、個人的に超待望の文庫本は、2024年に発売!! 三体問題は、天体力学の分野。 宇宙という、とてつもなく壮大なスケール舞台での、「そんなバカな」と思うような話がある。 しかし同時に、まったくのファン

『それでもがんばる! どんまいなペンギン図鑑』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の紹介をします。 渡辺佑基監修 『それでもがんばる! どんまいなペンギン図鑑』 (宝島社 、2018) 本書は、オールカラー。 すべての説明箇所にイラストも載っています。 また、各チャプターの最後には「南極だより」があり、実際に南極でペンギンを観察する調査隊の目線からのペンギンの暮らし(生態)や、調査隊の南極での生活も説明されています。 情報量もそれなりにあるので、とても面白い!! 本書に書かれているおもしろ内容 ペンギン

『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 針貝有佳著 『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』 (PHP研究所 、2023) Aでは成功するが、Bでは上手くいかない。 なぜ? 誰もが疑問を抱くことを、深く追求することが個人的にとても好き。 とはいえ、ここは日本だ。 本書でも、「日本とはデンマークは違う」ということが最初に書かれている。 しかし、デンマークは別の惑星なわけではない。 同じ人間なのだから、どこかで日本の社会で生きやすいヒン

『星を継ぐもの』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 ジェイムズ P.ホーガン著 『星を継ぐもの』 池央耿訳 (創元SF文庫 、2023) 「新刊で再販売!!」 そんな感じのポップが置かれていた、この本。 表紙絵が好きになったし、SFという未開拓ジャンル(多分)なので購入した。 私が2024年に購入した本書の初版は、1980年。 原書だと、1977年に書かれたものとなる。70年代!!わお!! 本を開く、その最初からワクワクとドキドキ展開。 本当に、最初から最

『海のどうぶつが可愛すぎて!』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 まつおるか著 『海のどうぶつが可愛すぎて!』 (KADOKAWA 、2019) 本書は、オールカラー。 漫画タッチで話が進むので、誰でも読みやすいものとなっているのではないかと思います。 本書から、海の動物に興味を持って、夏休みの自由研究のキッカケになったら良いと思います。 本書に関して、何1つ関わっていませんが、私自身が海洋動物学研究者になりたかったので。 まず、著者(まつおるかさん)が、シャチ好きですと

4月に読んだ本

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、4月に読んだ本を紹介します。 谷川嘉浩 『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』 (筑摩書房 、2024) 今回の谷川先生の本も、非常に面白かった。 私自身に、こういうことかいな?って経験があったので分かりやすかった。また、最近ものすごくアクセル全開の知人を「多分、本書で言われる衝動なんだろうな」と理解するのを助けていただいた本。 個人的に谷川先生の考え方や、表現方法がとても好きです。 いつもカバンに入れておきたくなるような本。 川

『凜として弓を引く 初陣篇』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 碧野圭著 『凜として弓を引く 初陣篇』 (講談社 、2024) ついに3冊目!! 初試合!! 登場人物を9割忘れていたけれど、今回もめちゃくちゃ面白かった。 ざっくり内容 弓道同好会を立ち上げたばかりの高校2年生、楓(主人公、部長)。 部員6人で、初めての試合に出ることに。 それと同時に、文化祭があったり、進路に悩んだり。 審査(級や段を取得する)もあり、楓が弓道を始めることになった弓道会の先輩、乙矢が流鏑