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『自分を好きになれない君へ』

やふぅー٩( 'ω' )و
今回は、読んだ本の紹介をします。


野口嘉則著 『自分を好きになれない君へ』 (小学館 、2022)


この本は、友人に薦められて買った本。
タイトルそのまんまな気がするけど、内容やいかほどに?
(その友人がおすすめしてくれた時点で、購入は90%決まってるんだが)

本を開いて、5ページ目。
そこには、自分を好きになれないことにより生じる、悩みが書かれていた。
その第一番目に書かれている例。

・他者を受け入れることができない

野口嘉則著『自分を好きになれない君へ』(小学館 、2022)、5頁。

雷に打たれたような感じとは、あんな気持ちだろう。
長年、私はこの悩みを抱えてきたのだから。
他者を受け入れることが出来ないとは、様々な場で悪影響を及ぼす。
争いにもなり得るし、出来事が二転三転したところで行き着くのは、「他者を受け入れられない自分が嫌いだ」というところだ。
スタート地点が「自分を好きになれない」だというのなら、嫌過ぎる無限ループ。

結論を先に書くと、案外自分の普段の思考回路は本に沿うものだった。
それがキレイに言語化され、さらに詳しく解説してくれている。
メタ認知をするような感覚だった。

この本は、中高生向きに書かれているようなので、全体を通して非常に読みやすい。

ざっくり内容

本書は、6章で構成されている。

第1章 自己肯定感が低いと何が起きる?
第2章 自己受容こそが鍵
第3章 マインドフルネス
第4章 禁止令を見直す
第5章 心の安全基地
第6章 自分を好きになれない君へ

第1章では、著者の経験がメインで書かれている。
第2章以降から、自分を好きになることとは?と、詳細が書かれている。

以前、実際に友人と話していたことだが、「自分のこと好き?」と問われたことがある。
自分も愛せないやつが、どうして他者を愛せるんだ?
そう自問自答したこと、数知れず。
私の答えは、本書を読む前も読書後もあまり変わらなくて。
「自分が、自分を好きになることは出来ない。だから、誰かが好きになってくれれば良い。」
他力本願この上ないのですが、今のところそう言ってくれる人の存在は幸いでしかない。

自分を好きになれない。

そんな自分でも、良いじゃない。
と、自分の感情をあるがままに受け入れるのが自己受容。
これを繰り返すと、自己肯定も育つという。

自己受容について考えると、出てくるのが人の存在意義だ。
本書では、アルフレッド・アドラーが引用されている。

「いつも笑ってて明るいね」

例えば、こういう言葉。
「条件つき」で、無意識に私は言ってないだろうかと頭を抱えてしまう。
いつも笑っている必要はないんだー!!
普段から、言葉に気をつけよう。

この後、日本の過保護な親についてなども記載されているが、これは家庭環境によるものなので、省略する。

さてさて。
それじゃ、具体的にどうするよ?を、書かれているのが3章だ。
マインドフルネスについても、書かれている。
多忙な現代社会では、目の前の出来事さえ集中することが難しい。

何をすれば良いのか。
本書では、3つの方法が紹介されている。

1.身体感覚を受容する

本書にあるように、肩こりをどの辺りに感じるのかなど、身体的な感覚を認めること。

2.インナーチャイルドに語りかける
自分自身の内面の声(今の感情)に寄り添う。
悔しければ、自分が「悔しかったんだね」と自分の感情をあるがままに受け入れる。

3.日記を書いてみる
2に似たように、インナーチャイルドに語りかける。
それを、あれこれ書く必要はなく、「◯◯が△△で悲しかった」などで良いという。
仕事、家事や育児に追われていると難しいのが書くことなのかもしれないが。

以前、書くことに関しては、実際に試してみたことがある。
ノートに「何を書くのかも分からないが、ペンを走らせてみることにする。」と、書いてみたのだ。
何を書いたのかは忘れてしまったが、結構な量を書き記し、結局何を自分が感じているのか分かって、スッキリした記憶がある。
書くことが好き!!という人には、ぜひおすすめしたい行為だ。


まとめ

環境によって、人の心理に様々影響する。
それが後々、本人に良くても悪くても。
それでも、何を感じたのかを自分で受け止められるようになれたら、今より楽になるのかもしれない。
そうなれれば、他者を受け入れることも、出来るようになるのかも知れない。

まずは、他の誰でもない自分の感情を押し込めず、きちんと認めることなんだろう。
感情的なんてダメだ!!なんて、捨てちまえって話です。
偏りが生じる場合などは別として。

本書の内容を理解し、行動しても、実際に自己肯定が育つまで、
どのくらいの時間が必要なのか、まったく想像もつかない。
もしかしたら、時間が不足するかもしれない。
それでも良いじゃないかって思えるんだから、まー良いか。


同じように考える人がいたら、誰にでもおすすめしたい本です。


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