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『緋色の研究』

やふぅー٩( 'ω' )و
今回は、シャーロック・ホームズの『緋色の研究』について書きます。


コナン・ドイル著 『緋色の研究』 延原謙訳 (新潮社; 改版 、1953)


本書の紹介で、最初に心折られたのが著者や出版日の記載だ。
基本、私はAmazonに記載されている内容を参考にさせていただいてます。
自分の本の奥付けを見ると、タイトルや著者名を記載すべきなのか悩んだ。
書き方を間違っていたら、誰か教えてください。

タイトルの「緋色」。
最初はどんな色か分からなかったけれど、原題に"A STUDY IN SCARLET"とあるので、あースカーレットですか、と。
スカーレットだって、ポケモンSVで最近知ったくらい、私は色の名前がまったく分からない。
色が分かったところで、何でこの色?と頭を悩ませている。
ミステリループが、本を開く前から始まってる(・x・)無駄に。

想像でしかないけれど、先月行ったBAM博物館
シャーロック・ホームズの舞台は、緋色がメインだった。
もっとも先月、その場に私が実際いた時には「全体的に赤い」と思っていただけだが。
当時の時代背景の影響なのか?なぜこのタイトル?


さて、この物語。
シャーロック・ホームズの第一作目とされている。
今までの読書記憶はミステリ要素多めの本だった私は、呼吸をするように読んでしまった。
訳のお陰なのか、めちゃくちゃ読みやすい。


はじめにワトスンが、まだシャーロックを疑っているところ。
ワトスン、肩を痛めていたの?足では?って思っていたら、この一作目以降は、足を負傷したことになっているとか。
なぜだろう、こういう小さな発見にもワクワクしてしまう。
そして、シャーロックの驚くべき推理力。
ルービックキューブが頭の中で、高速回転していくイメージ。

ところで、この物語。
はじめに事件が起き、あっという間に話が流れる。
しかし途中から、違う本を手に取っているのかと思うくらい、別の物語が始まる。
犯人と、その人にまつわる回想だ。
復讐の思いを抱いた過去を当事者のように追うので、悲しい気持ちになる。
もし、そんなことになっていなければ、犠牲者を含めて誰も法を犯さずに暮らしていたかもしれないのに。

1つ狂うと、全て連鎖してしまう時がある。
1つが全体に影響し、それが他にも影響するようなことだ。
「もし」なんて仮説を考えるのは、無駄なことかもしれない。
そもそも、この話が成立しなくなる。
しかし、仮説を立てたくなってしまうのはなぜなんだろう。

最後のシーンで、最初の方のページで、一気に描かれた場面が回収される。
事件は解決され、シャーロックの推理パートも書かれる。
シャーロックの推理は、読んでいて単純に面白い。

100年以上前の物語なのに、今も根強い人気を誇っていることに驚きつつ、自分もシャーロック・ホームズが好きなんだと思い出す。

シャーロック・ホームズ。
実に魅力的で、不思議な人物だ。
繰り返しになるが、この物語が書かれたのは100年以上前だ。
ワトスンの観察を見るに、シャーロックの知識の偏りは興味深い。
描かれる人物像の生きた時代や、その背景が見えるようだ。

最後まで読んでも、なぜ「緋色」なのか分からない。
時代背景なのか?
犯人が書いた「復讐」の文字の色のせいか?

緋色に疑問を持った私は今回、シャーロックという名前が実在するのかもネットで調べてみた。
もっと詳しく知りたいんだが、手元に何もない!!!!(いつも)

読んだ後にも、謎が残りまくっているシャーロック・ホームズ。

なんで?

モヤっとするのに、楽しくてたまらない。

シャーロック・ホームズの本は、どれを読んだことがあるのか分からない。
読んだ気になっていただけかもしれない。
お陰で初心者マークを全身に貼り付け、楽しく読める。



ところで、2024年読書キックオフ予定だった『ナルニア』をすっ飛ばし、
『指輪物語』もすっ飛ばしていますが、今年中に読むと思います。
今は、ミステリを読みたい時期なのです。
読みやすいから。
ファンタジーの大作は、心のストレッチ(?)を十分に行なってから。

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