2進路進路言われてもわかんねーよって人へ

そんな感じでネガティブを取得して、高校3年生になった私は、
大学受験で第一志望の大学に入れなかった兄の姿を見て(兄は第二志望の大学に入った)、受験はしたくないなーという思いから、
指定校推薦を使って大学生になった。ちなみに大東亜帝国。

私は当時、合わないファミレスを辞めて歯科助手のバイトをしていた。
ここでも仕事はできなくて、本当に当時の人は根気よく私に付き合ってくれたな、
と思うけど、不思議と辞める気にはならなくて、結局高校1年生〜大学2年生までこのバイトを続けた。

高校3年の時、周りは夢が決まっていて、専門に行く子、語学留学を選ぶ子、
大学へ進学する子、進学校ではなかったので本当に色々いた。

バイトの影響で歯学部の推薦を取ろうか悩み、学費が高すぎて断念した。
ならばと歯科衛生士の資格を取るのもいいなーと思ったけど、
当時高校生の私には一つの職にとらわれてしまうのは勿体無いのでは?と感じていた。
だって専門ってことはその道しか許されないんでしょ?合わなくても後戻りできないんでしょ?
当時は本当にそう思っていた。
大人になってみると全然そんなことはないと気がつくけども。
だって世の中、看護師の資格を取ったけど、合わなくて普通にOLしている人もいれば、ネイリストの道を選んだけど、結局事務仕事をしている人もいる。
専門学校に行ったからと行って人生が決まってしまうなんてことはない。

ただ、大東亜帝国レベルの私が偉そうにいうことではないけれど、
専門学校に行ってしまうと幅が狭まる「可能性がある」のは事実。
というのも世の中、どんな大学であったとしても「大卒」という肩書きがなければ
そもそも応募することすらできない職種は多いし、
なんなら婚活などにおいても最終学歴を記入する欄がある。
国家資格なども、大学卒が必須になっているものもある。
専門学校はどうしても職歴だけでみると高卒扱いになってしまうので、
絶対に叶えたい夢がある人以外は、大卒という肩書きは持っておいて損はないと思う。(Fランだとしても)
ある程度やることが決まっている人でも、可能なら大学の中で資格が取れるところに通うことをお勧めする。
美容師とかそういう技術を要するものはもちろんないと思うけど、
そのほかの医療系だったり法律系だったりというのは大体専門学校でなくても学べる大学は多い。
専門学校の方が通う時間が短くて、早く稼げそうに思えるかもしれないけど、同じ資格を取得し、同じ就職先に入ることになったとしても、大卒の方が最初にもらえる給料が月に3万〜程度違ったりする。おんなじ仕事、おんなじ時間働いているのに。理系の大学院とかも同じだね。
他にも例えば将来、看護師になって、海外で仕事したいなーって思ったとしても、
大学卒の看護師であれば海外資格を追加取得すればいいけど、
専門卒だった場合、現地の大学を改めて入学→卒業してください、となる場合もある。
大卒というだけで最終的には進路が開かれやすい。

なーんてつらつら並べても、正直ピンとこない人も多いと思う。
私もそうだったから。
大学に入学した理由も「遊べる時間が4年間増えるべ。しかもどんな就職も幅広そうだし」という不純な動機のみ。

でも、わざわざ複数の道へ行く道があるのに、自ら道の本数を減らす必要はないでしょ、ということを言いたい。
飽き性な人は特に。
私は中学生の頃、英語の先生が大っ嫌いでそのおかげで英語も嫌いになった。
「将来英語使わないし日本で暮らして行くので英語力なんて不要でーすw」なんて喧嘩売ってた。
でも今は英語好き。なぜかというと海外旅行が好きで、一度短期留学に行ったら、英語でコミュニケーション取るのがたのしかったから。単純。
でもそんな感じで急に考え変わることあるから、選択肢は多いに越したことはない。

正直、大学は想像以上につまらなくて、毎日何をしているのか、と段々と不安になってきて、だから急に大学2年生の夏、いきなり半年間オーストラリアに行った。
刺激がほしかったのね。

今だから言えるけど、良い大学に行っている人は人脈づくりに大学生活は重きをおくといいと思う。
将来、就職してからも人脈は何かと役に立つことは多いし、例えば婚活しようと思っても、周りが優秀ならその優秀な友達に紹介してもらえば、自ずと優秀な人を紹介されたりする。
もし読んでくれている人の中で上から目線の「女は可愛さが全て。玉の輿目指すからいいの」なんて思っている女の子がいるとしたら、それで捕まえられるのは成金モラハラ男が9割だぞ、というのを伝えたい。
よっぽどの美人なら別だけど、そこそこ可愛いレベルの人、容姿だけをウリにするのは無理があると思う。(少なくとも私は周りを見てて思った)
どっちかというと男性の方が女性のスペックを気にするから。
育ちの良いホンモノは、育ちの良い女性をそもそも選ぶから。
そういう意味でいうと婚活にしか重きを置かないって決めている人は女子校を選ぶと良いかも。
ただ、ハイスペックな人は当然真の育ちの良さを見極める目を持っているから、大学だけ女子大でも強みにならないから、料理上手なり器の広さなりなんらかの強みを持って臨むくらいの勢いで良いと思う。

話を戻そう。
両親は基本的には放任主義で教育熱心な方ではなかったから、将来について言われたのは一度きり。
なんとなーく父から一度だけ「薬剤師とかいいんじゃない?でも化学苦手なのかーだめだなー」の一言。
そして私はひねくれネガティブなので「化学苦手なら無理」という言葉をそのまま受け取り、薬剤師という選択肢は選ばなかったし、知ろうとも思わなかった。
今だったら薬剤師という道を絶対選ぶ。過去の自分もっと調べろおばか。
(看護師とかは社会人になってもなろうと思えばなれるけど、薬剤師は社会人になってからなろうとしても大学受験を経て6年通わなければならないというハードルの高さ)

私のような人間は助言がいくらあれど、身に沁みる何かがないとわからないのだ。
就職活動の時もそう、「業界研究が大事」「自己研究が大事」とあーだこーだたくさん言われたけど、その大切さがわかったのは実際に就職してから。
業界研究がないと、実際に自分がどんな仕事をするのか、どういう人生を歩むことになるのかわからないし、自己研究がないと、自分がどういうことに向いているのかがわからない。
これとてつもなく大事。

ピンとこない人は苦手な物を仕事にして一日の大半をその苦手なものに費やす辛さをリアルに想像して見てほしい。
例えば私は絵を描くのがすごく苦手。苦手というか下手。
極端な例だけど、絵を描くことが苦手な私がイラストレーターという仕事を選んだとする。
まず就職活動、全く興味も何もないものをひたすら勉強して、苦手な人にエントリーシートという名のラブレターを書く。しかも会社ごとに書く内容(好きな理由、付き合いたい理由)を変えて。
数度の「で、なんであんたうちの会社入りたいの?」というおっさんおばさんたちの上から目線の面接活動を経て、運よく会社に入れたとする。
苦手な仕事を基本的には週5日、8時間はげむことになる。
これ、趣味だったらなんとかなるかもしれない。なんとなくやった”ふり”をして、
時間が過ぎるのを待てばいい。

でも、社会人はそうはならない。
「できることが当たり前」だから。できないと怒られる。孤立する。
学生時代のように「今日なんかだるいから行くのやーめた」も許されない。
パワハラが問題になっているけど、別にパワハラと言えるような叱責がなくても、
人から「うわ、こいつできないんだ」という視線を、先輩や、なんなら同期、
後輩から受けるのはほとんどの人が辛いと思う。
しかも、今の例の場合、私は苦手な絵の仕事についている。
でも当然絵が得意で入社している人も会社にはいる。
こればかりは天性の才能も相まり、いくら絵が苦手な私が努力したところで、最初っから会得している人間に敵う事ことはほとんどない。
努力は身を結ぶというけど、残念ながらこれはセンスがあった場合のみがほとんど。
センスといっても、最初からうまい絵を描ける必要はなくて、
やっている途中に「あれ、こここう書けばもっと上手くなれるんじゃね?」といったことに気が付けるセンスを持っているか、なども全部ひっくるめての”センス”である。
そうこうして日々ストレスを感じながらやりたくもない仕事をして、もがいているうちに天性の才能を持っている同期は出世していく。給料も月10万違う、なんてこともある。
そして、業界によって合う合わないは当然ある。
飲み会が正と思う会社もあれば、飲み会が悪と捉える会社もある。
もしあなたが、飲み会嫌いだとしたら、飲み会が正の業界に入っちゃったらそれはまぁしんどいと思う。
ウェイ系人種が嫌いなのに周りは、ウェイウェイウェイウェイしてて、更に上司に評価されるのもウェイウェイしている方が評価される。当然向こうの方が給与額が高い。

職種や業界を知らないとこう行ったことがあり得る。
・・・・・辛くない?

「年収そんなに高くある必要ないから別に出世できなくて給与低くても良い」って思う人もいると思うけど、今の世の中ってある程度給与が上がらないとそもそも最低限度の生活しかできない。そんなに?って思うじゃん。
わかるよ、バイト代に比べたらもらえるようになるよね。

でも額面25万だとして、社会保険料やその他諸々引かれると手元に残るのは19万円ちょい。そのうち家賃(1Rね)7〜8万程度、光熱費1万程度、携帯代、wi-fi代、交際費、食費・・・とか色々引いて行くと本当に微々たるものしか残らないから。
彼女とか彼氏とかいたらもー大変ね。
大企業とかで家賃補助とかあったら別だけどそれでもそんなに余裕ある生活はできない。
私も実家暮らしというチートを使わせてもらっているけど、それでも月に4万は家に入れていて、それでも足りなくて、新卒時から副業している。

それにこれはいう必要がないと思うけど、
お金は”あるに越したことはない”。まじで。

世の中、残念ながら正しさの方向性なんてどうでもよくて、
お金を持っている方が正義だから。
貧乏人の意見なんて聞いてもらえないから。
じゃなきゃ、今私はこんな形で自分の人生を振り返っていないし、
正しさが全てなら、セクハラ被害者である私が異動になって、
セクハラからの嫌がらせをしてきた加害者上司は今も部長として働いているなんて状況はないはずだからね。
もちろん、貧乏人を救済する手立てはたくさんあるけど、
当然ボランティアでやっている人はごくわずかなので、基本的にはそういった救済という制度もビジネス化されていて、なんだかんだとお金がかかる。

もう破産手続きなどまでして”失うものが何もない”というエンペラー状態でない限り、世の中お金がないほうが泣き寝入りというパターンがほとんど。

もうね、本当に腹立つよね。
でも残念ながらこれが現実で、数年前の池袋での暴走車事件が世の中の仕組み。
いわゆる上級国民は命さえ奪っても守られる手段がたくさんある。
傷つかなくてもよかった人が傷つけられて、しなくて良い努力や戦いが必要になるのが被害者側。
しかも、それで戦いに立てないほど心が折られてしまうと、これまた周りの風当たりが強くなったりする。なんなら戦おうとするだけで、
「波風立てなくても・・・大ごとにしなくても・・・やりすぎでは?」なーんてお前誰やねーんみたいな人から横やりが飛んできたりする。

残念ながら生きている限り理不尽が降りかかる世の中。

でも毎回毎回被害者側が泣き寝入りなんて、ムカつくから最低限反撃できる準備はしておこうね、という思いで今これを書いてる。
もちろん理不尽な目に合わないのが一番だけどね、
なんなら自分にはこんな事態は起きない、と思っていたけどね。
人生何が起きるかわからないから、こんなこともあるんだなーと知識に入れておいて損はないと思う。

次は私が社会人になってからを書いてみようと思う。

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