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理想を語る男 現実を生きる女

男女の違いは何だろう?

今では、何をもって
「男性」「女性」を定義するかは
多様化している昨今である。

そんな中、あえて一つ挙げるなら
”出産する”という事だろう。

もちろん
身体的に子供が産めない女性もいる。

また、産まないことを選択する
女性もいるだろう。

私は、子供を産んだから
女性として素晴らしいとか
深い人間だとかという事は
言えないと思っている。

ただ、私の経験から
少しだけ意見を述べさせて
いただきたいと思う。

私が思うに
男性は理想を語る。

そして女性は
現実を生きていると
感じることが多いのだ。

その一つが、「出産」である。

卵子が精子に出会うまで
一生懸命男性は貢献する。

しかし、受精した後は
十月十日ベビーが誕生まで
横でパートナーを支えるしかない。

時には
妊娠が分かった途端
「それって俺の子なの?」
などと、戯け事を言う
男子も中にはいるのである。

妊娠するや否や
生理が止まり
つわりが始まる。

食べ物の嗜好が変わり
大好きだった香水も不快になり
お気に入りのパンツも
入らなくなる。

鏡を見れば
新しくできたシミを発見し
大きくなったお腹を見て
本当にこれって元に戻るの?
と思うのである。

お腹の中には
新しい命が宿っている。

280日もの間
私たちは自分の身体を提供し
新しい命の誕生を待つのだ。

心も身体も変化している中
胎児と伴に女性は変わっていく。

出産のその日に
「たいしたことないよ」
「準備万端、完璧よ!」
なんて、出産に臨む女性は
果たしているだろうか?

というか、「その日」が
大体いつ頃かを
知らされているだけで
本当にいつ訪れるかは
誰も知らないのである。

突然の破水で
病院に行くことになり
夜中、痛みで病院に駆け込むのだ。

「その時」は
突然やって来る。

そうなったら
現実を受け止め
出産に臨むしかない。

覚悟がどうとか
やれるかなとか
そんな問題ではない。

お腹に宿ったその子を
この世に誕生させてあげなければ
いけないのである。

目の前のことに
取り組むだけ。

理屈を言う暇もない。

だから、現実的なのだ。

もちろん
十把一絡げには
言えないと承知している。

理想を語る男性が
居るからこそ
それが現実化し
世の中が繁栄していくのも
確かである。

理想を語る男性と
現実を生きる女性が
上手く手を取り合って
やっていくからこそ
家庭でも社会でも
スムーズにいくのではないのだろうか。

よく私の先輩たちは言う。

私は子供を産んで育てただけ。
何も特別なことはしていない、と。

いいえ、あなたたちは
凄いことをやってきた。

自分の身体を提供し
忍耐強く成し遂げた。

「出産すること」

それは、ごく普通で
自然なことかもしれない。

それと同時に
とてつもなく
凄い事でもあるのだ。

だからこそ、社会のギフトである
子供の誕生に
貢献したあなたは
自信を持ってもらいたい。

思い出してほしい。

突然やってきた
あの「出産の日」

それに動じず
やってのけたのである。

これから、この歳で
とってもチャレンジなんて
できないわ、というあなた。

あなたには
やってきた実績がある。

現実に立ち向かい続け
走り抜けてきた女性たち。

自分の素晴らしさと
力強さを忘れないで。

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