あらゆる感情は芸術の原石であるとかそういう話。(ショパンが教えてくれたこと)
何度かこのnoteでも触れているのですが、わたくしのハートが史上最も共鳴するクリエイターにフレデリック.F.ショパンという作曲家がいます。
彼は『ピアノの詩人』とも呼ばれ、人間のあらゆる感情を天国の宝石のような美しい音に変えてしまう天才ピアニスト。
88鍵の白と黒の世界の中から無限の色彩を生み出す人類史に残る歴史的スーパーカリスマクリエイターであります。
今日はショパンが時代を超えてわたしに教えてくれたことについて書きたいなとおもいます(オタクトーク垂れ流し回の予感)(温かい目で適度にお付き合いください)。
もしよかったら、この先はわたくしのテーマソングのひとつであるショパンのピアノ協奏曲第二番二楽章を一緒に聴きながらどうぞ。。
この曲について色々書いてしまうとそれだけで記事がひとつ出来ちゃう感じなので、細かいことには触れずにいきます。。
同じ曲のわたくしソロバージョンはこちらから♡動くタイプのすなおちゃんです。指だけ。(今PCで聴いたら音割れすぎて引いてる)
本題に戻ります。
冒頭にも書きましたように、どういう魔法なのか、ショパンの身体を通過すると喜怒哀楽のあらゆる感情がこの世のものとは思えないほどの美しい音楽に変わるのですよね。
まるでショパンが「棄て去られるべき感情などというものはなく、全てが芸術の原石なのですよ」とわたしに優しく語りかけてくれているようです。
彼の音楽には聴く者の魂の部分に直接訴えかけるような力があるのですが、中でも激しい感情の表現は心臓をぎゅっと掴まれるような感覚になり息が止まりそうになります。
たとえば【agitato】(動揺して、苛立ってという意味の演奏の指示)で表される焦燥感や混乱、【con fuoco】(炎のように、情熱的に)に込められたやり場のない悲しみ、恐怖、狂気、絶望。
否応なしに音楽を通してショパンの感情を再体験してしまいます。
有名なところだと革命のエチュードとか幻想即興曲の冒頭部分などがそれらにあたるのですが、今日はせっかくのオタク性垂れ流し回なのでちょっとだけマニアックな曲を挙げていこう。。
(たぶんここから先は動画貼りすぎていく予感なので、この先もお付き合いくださるかたはくれぐれも適度に楽しんでいただけましたら幸いです。オタクトーク注意なのでほんとに。)
〜それではここからしばしショパンの狂気をお楽しみください〜
↓ピアノソナタ二番一楽章。曲の最初のagitato、こんなにもヒリヒリする焦燥感の表現が他にあるだろうか。焦燥感焦燥感!水をくれ水を!わたしの心に!!ってかんじ。この曲もだいすきすぎてオエーってなる。
↓ショパンのスケルツォは色々と壮絶。7:19〜のagitato、からの7:50〜のcon fuocoも共感しすぎてこれもオエー案件です。
↓この演奏もたまらないです。。
Presto con fuoco(鬼のように速く熱烈に)から始まるスケルツォ三番。5:50〜の「ちょっとagitato」からの6:17〜のcon fuocoの流れも好きすぎて全私が白目むいてます。中間の激しくない部分も祈りと繊細なダイヤのカーテンのよう。こんな曲が存在していいのかってくらいすき。
↓Agitatoといえばこの曲バラード二番のコーダ(5:54〜)。焦燥感と動揺と不安感の表現がスゴい。5:12〜のcon fuocoのあたりからショパンが心配になってくる。でもたまらぬ。。
Agitatoとcon fuoco特集になってきちゃった。。
止まらないのでこれで最後にします。
こんな繊細さと激情の融合ってありますでしょうか。。ショパンの描くcon fuocoの極みであります。
(これ弾いたことない。来世でがんばります)
*
ショパンの世界に触れていると、狂気と絶望こそが創造力の源泉なのではないかな、という気がしてきます。
病気や社会情勢のために死を思うこともきっと何度もあったのでしょう。
限りなくあの世に近い人の表現であるなというふうに感じます。
こんなこと言ったらあれだけど、死に近付いたことのある人だけに授けられる力ってあると思っていて。
生まれ持った才能に加えて、死からの祝福が彼の創作を支えていたのだろうな。本人にしてみたらたまったもんじゃないだろうけど。
そんなショパンは、文字通り天界からの贈り物のようにうっとりするほど甘美な曲もたくさん遺しているのだけど、長くなっちゃったので今日はとりあえずagitatoとcon fuoco特集ということにしたいと思います。
最後の最後に救いようのない絶望感で出来ているような(でも救いようのないほど美しい)こちらのノクターンでお別れです。
4:09〜のピアニッシモagitatoで全私が天に召されます。ありがとうございました。Arrauさんも泣きながら弾いてる(ように聞こえる)。
(ピアニッシモでアジタートって寿命縮みそうなくらいむずいよな。。)
感情が引っぱられて生活に支障が出そうなので普段はあまり触れないようにしているほどやばい曲。わああああって声出して泣きたくなる。痛い… 痛いよショパンさん。。
ノクターンといえば日本では甘くロマンティックな二番が名曲として有名ですが、こちらもまた全然違った意味で深みのある(底なし沼のような)名曲なのであります。
*
ショパンの音楽に出会って惹かれた最初の瞬間から、彼の音楽はきっといつもわたしに教えてくれていたのだよね。
「わたしたちの持つ感情は芸術だよ」って。
そのメッセージを受け取れるようになるまでこんなにも時間がかかっちゃったけど、彼はいつだってわたしに示してくれていた。
時に甘美な旋律で。時に絶望のハーモニーで。時に自身の生き様で。
だから、喜怒哀楽絶望、その全てを繊細に感じることの出来る人生のひとつひとつ、人間一人一人が唯一無二のマスターピース(最高傑作)なんだ。
たくさんの感情を体験しただけ、その命の音色が美しく豊かに鳴り響くんだよって、今日もショパンが教えてくれる。
そんなのなんの意味もないって言われるかもしれない。
本当に辛いときにはなんの救いにもならないのもわかる。
それでもわたしは、自分の中に生まれたどんな気持ちも、この命の宝物なんだって信じて可愛がっていたいんだ。
それはたぶん、ずっとわたしが探していたひとつの答えのようなものだから。
***
過去の垂れ流し回。
繊細なひとのための繊細なアクセサリー。(タップ&GO♡)
御利益があるかは謎ですが、自己肯定力全開祈願・女性性(感性)満開祈願・諭吉力UP祈願・惹き付け力UP祈願の念(欲張りすぎや)を込めながらお届けします♡
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