高校生の自分が今も生きていた話。
札幌は気温も上がり、20度を超える日も増えてきた。上流で雪解けが進んでいるためか川の水量も多く、春らしい強い風が吹いている。
自宅の寝室には高い位置に幅の広い窓があり、朝日が入るのをアシストしてくれる。最近であれば5時過ぎには明るい日の光が差し込む。光や音に敏感な自分はすぐに目が覚めてしまう。妻と猫を毛布のなかに置いたまま、ひとりリビングへ向かい、ホットコーヒーを飲む。それが日課だ。春の朝は早い。
ぼうっとした頭で、見ていた夢のことを思い出す。もうここ何年も同じ夢を見てい