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アキの詩集

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2022年12月の記事一覧

言葉の花束ーアキの詩集No.86

言葉の花束ーアキの詩集No.86

1.「クリスマスが特別だった頃の記憶」サンタを信じなくなったのは
いつ頃からか?

クリスマスプレゼントを
ねだらなくなったのは
いつ頃からか?

クリスマスツリーを
飾らなくなったのは
いつ頃からか?

クリスマスが
特別な日ではなく

ただ
ケーキとチキンを
食べる日となったのは
いつ頃からか?

ツリー飾りの
きらめき

サンタの格好をして
プレゼントを私にくれる
若き日の父

クリスマスの

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言葉の花束ーアキの詩集No.85

言葉の花束ーアキの詩集No.85

1.「心の風船」私の
心の風船に
何を吹き込む?

どうやれば
心地よく空まで
飛ばせるだろうか?

お金や服とか
そういう物質的なものを詰め込めば

風船は飛ばないし
それ以前に
破れてしまう

私の心の風船は
そういった
物では飛ばない

安心感
信頼感
愛情
自由とか

そういう
ポジティブな想いが
風船を膨らませ

天高くまで
風船を飛ばすことが出来る

私の心が望むものを
風船につめこん

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言葉の花束ーアキの詩集No.84

言葉の花束ーアキの詩集No.84

1.「軌跡の先」夕日色に染まった
空の中

飛行機雲が
すうっと
一直線に伸びていく

その軌跡を
ぼんやり眺めると

途中で
消えてしまった

あなたは
どこを目指して
飛んでいくの?

そう
消えた方に
問いかけても
返ってこない

問いかけられた相手は
空の彼方へと
消えていく

私の知らぬ
遠い異国へと
旅立ったのではないのかしら?

軌跡の先には
何があるの?

そう
思い巡らし

ふふ

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言葉の花束ーアキの詩集No.83

言葉の花束ーアキの詩集No.83

1.「寒いね」寒いね

今日は
その言葉が本当に
似つかわしい気候だ

顔を洗うため
蛇口をひねり
水を掬ったとき

あまりの冷たさに
思わず
ひゃっと声をあげてしまった

外に出れば
ひんやり凍える寒さ

天然の冷蔵庫で
冷やされる心地だ

道行く人々も
寒いねと言い合って
震えている

ますます
冬か深まっているようだ

寒さをしのぐのに
何が必要か?

暖房器具も
必需品だし

何よりも

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