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言葉の花束ーアキの詩集No.86


1.「クリスマスが特別だった頃の記憶」

サンタを信じなくなったのは
いつ頃からか?

クリスマスプレゼントを
ねだらなくなったのは
いつ頃からか?

クリスマスツリーを
飾らなくなったのは
いつ頃からか?

クリスマスが
特別な日ではなく

ただ
ケーキとチキンを
食べる日となったのは
いつ頃からか?

ツリー飾りの
きらめき

サンタの格好をして
プレゼントを私にくれる
若き日の父

クリスマスの
メロディーライン

クリスマスがまだ
特別だった頃の
記憶のアルバムをめくり

思い出を
懐かしむ

何気ない日常の中の

ちょっとした
特別な幸せの記憶

セピア色にかすれても

あの頃の
胸のときめきや
わくわく感は

かすれずに
残っている


2.「猫のジレンマ」

お風呂に入る前に
一寝入り

さぁ
入ろう!

思ったら

のそりのそりと
布団に近づく者の気配

そして
ぴとっと私の脚に
体を付けて
丸くなり

すやすや
寝息を立てる

風呂
入りたいんだけど

寝ているところ
どかすのは
なんだか可哀想

自然に
どいてくれることを
待っても

一向に
どかない

あぁ
どうしよう

だんだん
布団から出るのが
億劫になってきた

風呂は
温かいだろうけれど

布団から出て
入るまでが寒いんだよ

このまま
猫の温もりに
癒されていたいな

でも
いつまでも入らないと
家族が困るだろうし

風呂の温かさを取るか

猫の温かさを取るか

究極のジレンマ

結局
自然にどくまで
数十分待った

自分の精神力は
猫に負けた

やはり
猫の温かさに
敵うものはない


3.「不安との付き合い方」

不安は
向き合い過ぎると
ドツボにはまり
辛くなる

人間は
弱い

生きている限り
不安は
なくならないかもしれない

でも
不安を受け入れていくことで

軽減することは
出来る

上手く
不安と付き合っていくには

たまに
不安から気をそらし
手放していく

たまに
忘れるくらいが
ちょうどいのかもしれない

そうすれば
常に不安にならない

それが
不安を軽くする方法だ

人は弱いから
不安は常に背負うよりも
降ろしていった方がいい

そうやって
不安を上手くコントロール
出来れば

弱くても
色んな局所で
自分を出しきることが出来る

人の強さは
弱さに裏打ちされて
発揮出来るものだから


4.「人生は遊び」

もっと
遊び方を知りたい

何か特別なことを
しなくても

何かしら
気付けたり
ささやかな幸せを
感じたり

しんどく感じるような
辛く苦しい出来事も

その苦労すら
楽しんだり

何というか

人生を
味わい尽くす

そういう
遊びがしたい

楽しみの幅を
広げていきたいし

悲しみも
苦しみも

それで
終わりじゃなくて

意味を持たせ

次のステップへと
つなげられる
糧にしていきたい

人生とは
色んなことを想い
味わい尽くす
遊びだ

だからこそ

その遊び方を
どんどん模索していきたい


5.「何でもない日の積み重ね」

何の変化もない時間が続くのは
退屈だしストレスだけれど

平穏な日が
当たり前のように
続いてくれているのは
幸福なのかもしれない

たまに起こる変化も
チャレンジして成長する好機だし

何でもない日に心身を休め
自分を見つめ直すのも大事

どんな時間も意味を見出し
活かせればそれで良い

何も出来なくても
何もしないことが
必要な時間なのかもしれない

何でもない日の
積み重ね

何でもない日に
どんな想いをこめていき
何に気付き学んでいくか

そういうことの
積み重ねが大事だと
私は思う


6.「休日の朝」

雨だれの
穏やかな旋律で
目を覚まし

その
聞き心地の良さに
眠りを誘われ
二度寝する

休日の


7.「当たり前の幸せについて考える」

水を
どぼどぼ出したまま
料理をする

人のいない部屋まで
電気や暖房を
付けたままにする

好きな物を
好きなだけ買い
好きなだけ食べる

当たり前のように
そんな生活をしている私

物に困らない生活を
毎日送っている

とある国では
水も電気も
生活必需品も
食べ物も

十分に確保出来ない中で
やっと生活していて

ある分の中で
どうにかやりくりしている

そういう人達がいることを
私は普段
忘れてしまっている

物に困らない
生活が苦しくない
安全が保障されている

それが
いかに幸せなことか

失ってから
気付くのでは
遅い

それが当たり前に
享受されていない人達がいることを
気にしたところで
現状は何も変わらない

可哀想と思うことは
ある意味
偽善だと思う

そう思うのではなく

そういう人達がいること

そして
自分の生活が豊かであること

それを
どう思うか

もし
その生活が破綻したら
自分はどうするか

物で満たされていることで
自分はどのくらい
幸せなのか

当たり前の幸せを
それが当たり前でない人達に
少しでも分けてあげることは
出来ないか

など
気に留めるだけでなく

少し踏み込んで
考えることで

何かが
変わっていくと思う


8.「冬眠する熊」

食欲の秋は
とっくに終わって
今は冬本場

なのに

相変わらず
食欲マックスで

今日も
仕事帰りに
コンビニへゴーし

ケーキと
揚げ物を購入

食欲のまま
お腹にイン

何でこんなに
食べたくなるのか?

冬眠するために
栄養を蓄えている
熊のようだ

冬は寒い

だから
寒さ対策として
脂肪を増やす必要がある

そして
冬は
鍋や
クリスマスケーキにチキン
正月のおせち

とにかく
美味しいもので溢れている

それを
食べて楽しまないなんて
もったいない!

人生
楽しまなきゃ損だぞ!

だから
食べるのだ!

なんて
それは
言い訳でしょう?

あんまり
食欲に身を任せると

本当に
冬眠する熊に
なっちゃうぞ?

それで
動かずに寝るなんてしたら

まさしく
冬眠する熊
認定だからね!

食べるなら
運動すること

人間でいたいなら
食べた分だけ
動くこと!

くれぐれも
布団という穴蔵にこもって
冬眠しないでね!


9.「霜」

大地が
薄化粧をしている

茶色の肌を
ほんのり白く
染め上げて

日差しによって
キラキラ輝く

透き通るような
美しい肌

まるで
芸子さんみたいに
品がある白さ

霜が降りる

大地は
誰のために
化粧をするのか?

意中の相手は
誰だろうと
想像が膨らむ


10.「寂しさを素直に受け入れること」

あなたは
寂しくて
たまらないのでしょう

だから
バカとか
文句ばかり
ぶつぶつ唱えている

寂しいから
構って欲しい
聞いて欲しい
受け入れて欲しい

その表れが
暴言なのでしょうが

それを
周りは受け流し
見て見ぬ振りをする

あなたは
そこにいるはずなのに
いないかのように扱われ

機械的な
対応をされる

それが
いっそう
あなたの寂しさを
助長しているのでしょう

それを
哀れと思いながらも

かく言う私も
知らぬ振りをしている
薄情者です

あなたの寂しさを
受け入れてあげられなくて
申し訳ないと思う

でもね
バカとか
文句を言う人に
誰が快く耳を傾け
受け止める人がいるのでしょうか?

皮肉にも
寂しいから発する言葉が

あなたから人を
遠ざけているのです

寂しい気持ちを
素直に受け入れて

受け入れられたいなら
人を受け入れようと
柔らかな言葉を使うこと

それが出来れば
少しは変わるのでしょう

周りが
自分に合わせてくれないから
自分は不幸だ

なんて
言っている内は
何も変わりません

あなたが寂しいのは
あなたの課題です

何歳になっても
人生は学びの連続であり

人は
死ぬまで成長し続けます

まずは
自分の寂しさに気付き
素直に受け入れること

あなたが素直になれば
周りも変わると思います

優しさが欲しい

それは
誰だって同じ

あなたも
与えるべき人で

あなたも
与えられるべき人です


11.「お金で買えないもの」

お金がなければ
何でも手に入らなかったり
思い通りにならないように
感じるけれど

思いやりや
親切心
愛情とか

そういう想いまでは

お金で
買うことも出来ないし

お金で
思い通りになるものではない

私は
そう信じたい


12.「ほっとゆずの優しい味わい」

乾く冬

加えて
暖房によって
さらに乾燥

おかげで
喉が痛い

ミルクティーが
飲みたかったけれど

今日は
喉を労って
ほっとゆずを購入

甘酸っぱくて
優しい味わい

喉が潤い
喉の痛みが
和らいでいく

疲れた体も
少しずつ
回復していく感じがする

なんだか
心がほっとしてきた

大分
無理していたんだね

頑張ることが
当たり前になって

心と体を
休めることが
当たり前じゃなくなっていた

いつもなら
体の疲れも
喉の痛みも
気に留めることなく
どんどん頑張ってしまう

無理することが
当たり前って

なんだか
自分に優しくないね

今日は何となく
自分に優しくしたくなって
ほっとゆずを飲んでみたんだ

そうしたら
やっと
自分の無理に気付けて

自分を
労ることが
出来たんだ

たまには
一息入れたいな

自分に優しくしたい

そう思える
優しい味わいだったよ



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