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言葉の花束ーアキの詩集No.84


1.「軌跡の先」

夕日色に染まった
空の中

飛行機雲が
すうっと
一直線に伸びていく

その軌跡を
ぼんやり眺めると

途中で
消えてしまった

あなたは
どこを目指して
飛んでいくの?

そう
消えた方に
問いかけても
返ってこない

問いかけられた相手は
空の彼方へと
消えていく

私の知らぬ
遠い異国へと
旅立ったのではないのかしら?

軌跡の先には
何があるの?

そう
思い巡らし

ふふと笑う

帰り道かな


2.「幸せの虫と不幸せの虫」

あなたの心の原っぱで
鳴いているのは

幸せの虫ですか?
不幸せの虫ですか?

人に対して
感謝や思いやりの言葉を
口癖にしている人の心には

幸せの虫たちが
美しい音色を奏でています

一方

不平不満
批判悪口ばかりつぶやく人の
心の中では

不幸せの虫たちが
悲しく寂しい音色を奏でています

幸せの虫は
幸せの元となる言葉を
餌にして生きているので

幸せな心の持ち主は
幸せな虫たちを心の中で
飼うことが出来ます

不幸せな心の持ち主は
その逆です

幸せに生きるにはどうしたらいいか?

もう
お分かりですよね

幸せ
不幸せ

引き寄せるのは

あなたの放つ言葉と
あなたの思考です


3.「音のない音」

音のない音って
どんな音?

シーンと静まり返れば
何が感じられるか?

真っ先に
感じ取れるのは
心のざわめきだ

忙しなく過ごす内に
心のノイズは
溜まっていく

だから
音のない音に
耳をすまして

ノイズを
消していく

すると

風の滑らかさ

太陽の日差し

自分の体温や
息づかい

血の巡りや
鼓動

あらゆる
生きるという
感覚が

はっきりと
感じられる

生きるのが苦しい
生きた心地がしない

そう感じたら

音のない音に
耳をすませば良い

そうすれば
自分をクリアに出来て

本来の
生きるのが心地良い
という感覚が
取り戻せるから


4.「上手く生きられなくても」

自信を持つこと

相手を許すこと

人生を楽しむこと

それが
正しいような気がして

それが上手く出来ない
自分が情けなく感じる

そう簡単には
上手くやれないよ

自分はそれほど
器用じゃないし
強くはない
要領も良くない

でも
そんな自分を
良い悪い関係なく
受け入れられたら

上手く生きられなくても
自分を好きに
なれるよね


5.「心の空腹感」

いくら食べても
満たされない

さっき食べたのに
どうして
腹が減るんだ?

いや
本当に減っているのは
腹なのか?

満たしたいのは
心じゃないのか?

食べたいと
欲しがっているのは
愛じゃないのか?

こんなに
人にも環境にも恵まれていて

愛を渇望するのは
どういうことか?

愛されたいの?

いや
多分

愛したいんだと思う

安心して
誰かを信頼し
愛したいんだと思う

あぁ
それにしても
心が空いている

愛で満たしたい

安心で満たしたい

信頼で満たしたい

心の
空腹感を
満たしていきたい


6.「小悪魔でエンジェル」

ホッケを焼けば

匂いに釣られて
やってくる猫たち

にゃあと鳴いて
飼い主を見る

そんなに
可愛い仕草と声で
ねだられたら

分けてやらないわけには
いかないじゃないか

本当に
悪い猫たちだ

こうして
飼い主の心を弄び

意のままに
操ろうとする

なんて
小悪魔達だ

でも
その食べる姿は
キュートなエンジェルなんだよな


7.「分かるにしていく面白さ」

電車のホームで
聞こえてきた
父娘の会話

この電車は
どこに向かっていくの?

とか
色んな疑問を
矢継ぎ早にお父さんに
質問する女の子

自分の中の
分からないを
一つ一つ
分かるに解明していく
面白さ

それを
最も感じる年頃なのだろう

女の子の
分からないを
一つ一つ丁寧に説明していく
お父さん

その
親子の光景が
なんとも微笑ましかった

分からない
だから
知りたい

その気持ちは
大人になっても
持ち続けていたいものだと思う

知的好奇心
探究心

それに従い
分からないを
分かるに変換することで

人は
どこまでも成長していく

私は
どのくらい
この世の中のことを
分かっているのだろう?

もっと
知りたい

この女の子みたいに

色んな事に
興味を持って
疑問を持って

どんどん
追究していきたいな

分からないを
分かるにしていく
面白さを

死ぬまで
味わっていきたい


8.「人生は楽しんだ者が勝ち」

苦しみ
ではなく

楽しみを
軸にして生きている人は

生き上手だと
思う

人生は学びだと
いうけれど

そのために
苦しむことが必須
というわけではない

人生は
色んな事が起こり

そこに
良いも悪いも
ない

どんな出来事も
糧にして生きること

それが
生きる術なのかもしれないけれど

どうせ生きるなら
苦しむ
だけじゃなくて

基本は
楽しんで生きた方が
より
生きがいを持って
生きられると思う

苦労は買ってでもしろ
とか
言うけれど

人間は
そんなに強くはない

苦労が重すぎて
心が折れることもある

自分の弱みと向き合い
受け入れながら

自分は
何がしたくて

どうすれば
楽しいと感じられるか

そういう
生き方をしていきたい

人生に
苦労はつきものでも

苦しみながら
よりも

楽しみながら
苦労をしてみる

人生は
楽しんだ者が勝ち

私はそう信じて
楽しみながら
生きていきたい









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