マガジンのカバー画像

アキの詩集

174
タイトル通り 詩集のマガジンです。
運営しているクリエイター

2022年11月の記事一覧

言葉の花束ーアキの詩集No.82

言葉の花束ーアキの詩集No.82

1.「砂漠の中の少女」どこまでも続く
砂漠の中に
少女が一人

少女以外
何もない

あるのは
砂だけ

いや

少女の頭上に
空が広がっている

少女は
泣いている

理由は
分からない

少女に
尋ねたくても

尋ねるキャラクターが
どこにもいないから
知ることが出来ない

少女は
ずっと
泣いている

空の
太陽と月が
何度も少女の上を行き通う

少女の流した涙は
砂漠へと吸い込まれて
消え

もっとみる
「冬の置きポエム」応募

「冬の置きポエム」応募

1.「10年前のあなた(わたし)へ(モチーフ1)10年前の私は

不器用で
自分はダメだと思っていたね

でもね
適応と改善を手放してから
かなり
生きやすくなったんだよ

トントン拍子ではない
人生だけれど

その分
面白く生きられている

案外
良い人生を送っているかも知れないね

(100文字)

2.「光の灯される」(モチーフ2)あなたにとっての
光とは何?

希望

愛情
思い出

もっとみる
言葉の花束ーアキの詩集No.81

言葉の花束ーアキの詩集No.81

1.「鼻歌の魔法」鼻歌を歌えば

心に
ぽっかりと空いた穴が
埋まってくれるみたいで

自然と
元気になれる

だから

心が
寂しいときや
不安なとき

ちょっと
退屈なときなんかは

誰にも聞かれないように
こっそりと
鼻歌を歌うの

誰かに聞かれたら
解けてしまう
私だけに効く魔法だから

誰にも聞かれないように
こっそり歌うんだ

自分だけの
秘密の時間

それは
ありのままの自分を解放出

もっとみる
言葉の花束ーアキの詩集No.80

言葉の花束ーアキの詩集No.80

1.「赤い月の乙女心」
闇夜が
月を
呑み込んでいく

白い月は
徐々に
闇に溶けていき

やがて
消えてしまった

かと
思えば

薄赤い光を
放って

再び空に
現れた

その赤は

まるで
血のようだ

血と思うと
不気味に感じるが

モミジのように
紅葉していると思えば

その赤色も
普段の色とは違った
魅力を感じる

たまには
いいんじゃないかしら

そんな
気まぐれも

普段とは違う

もっとみる
言葉の花束ーアキの詩集No.79

言葉の花束ーアキの詩集No.79

1.「カフェオレ」今日は
ちょっと
気分を変えて

仕事帰りに
カフェオレを買った

まろやかな
味わいの中に

いつも飲む
ミルクティーとは違って

ほろ苦さが
感じられる

あまり苦いのは
得意ではないけれど

今日は
そのほろ苦さを
心身が欲していた

コーヒーは
大人の味だと
どこかで感じていた

だから
カフェオレが
ちょうど良い私は

まだまだ
半人前なのかもしれない

今日は特に

もっとみる