見出し画像

多動力

著者/堀江 貴文
日本の実業家、著作家、投資家、タレント、YouTuber。

【寿司屋の修行なんて意味がない】
・あなたの貴重な時間を「情報」を得るために使ってはいけない。
・オープンイノベーションにより、「情報」それ自体の価値はゼロになる。
・オープンイノベーションとは、誰かが新しいプログラムコードやツールをつくったのなら、それは公開してしまって、みんなで改良したり、新しい組み合わせを考えたりして、さらに新しいものをつくるというもの。
・これからは旧態依然とした業界に「オープンイノベーション」の波が来る。そこでは、とにかくチャレンジしようという行動とアイディアを進化させる力が求められる。

【3つの肩書をもてばあなたの価値は千倍になる】
・あなたの代わりがいる限り、あなたの値段は上がらない。複数の肩書を掛け算し、レアな存在になろう。
・あらゆる産業の「タテの壁」が溶けた今、1つの肩書にこだわってはいけない。
・1つのことに1万時間取り組めば、「1000人に1人」の人材になれる。(1日6時間×5年)

【バカ真面目の洗脳を解け】
・全部自分でやらなきゃいけないという思い込みをしては、多くの仕事を手掛けることはできない。自分が最も力を発揮できる仕事だけやろう。
・いくつもの仕事を同時にこなすためには「やらないこと」を決めるのが大切だ。思いっきり他人に任せよう。

【手作り弁当より冷凍食品のほうがうまい】
・「すべての仕事で100点を取らなければいけない」と追い込まれてしまっては、すぐ息切れしてしまうし、大量のアウトプットをすることはできない。
・「完璧主義者」は、何度もやり直し、1つの仕事にアリ地獄のようにハマってしまう。目指すべきは、完璧ではなく、完了だ。
・一度手につけたものは、「完了」させることを心がけよう。
・「完了主義者」こそ、大量のプロジェクトを動かすことができる。
・たまに手抜きをすることで、膨大な仕事を継続的にすることができる。
・「今日は時間がないし疲れているから、冷凍食品を適当にアレンジしよう!」こう割り切れると人生は一気に好転する。
・反対に、お弁当は手作りではなくてはダメ、化学調味料NGと思い込んでしまったら、負のスパイラルにハマってしまう。
・キャラ弁に熱を上げ、ものすごい手間をかけ、せっせとブログに写真を上げてる人もいる。親の自己満足を子供に押し付け、「うまい食べ物を食べたい」という肝心要の部分が満たされない。
・2割手抜きして、浮いた時間でワクワクする新しいことをはじめよう。

【見切り発車は成功のもと】
・準備にかける時間は無駄である。見切り発車でいい。すぐ始めてしまって、走りながら考えよう。
・かつては思いつきとノリだけで大きなイベントを成功させてきたにもかかわらず、大人になった途端に頭が固くなり、くだらない責任感が芽生え、フェスの1つも企画できなくなる。
・暇つぶしの材料がなくて困っている人に、ビビッドに突き刺さる宣伝文句を仕込む。インフルエンサーに拡散してもらう。そんなの遊びの延長だ。難しく考えることでは全くない。
・大人の学園祭。フジロックのような万単位のものだけがフェスじゃない。おもしろければいいのだ。大事なのは見切り発車でいいからやってみることだ。
・絶対に完璧なものをつくろうと5年準備に費やして、第一回のフェスを迎えるよりも、見切り発車でも、不完全でもいいからとりあえずやってしまって、5年間トライ&エラーをくり返したフェスのほうがクオリティも高く、お客さんも集まるものになっていくだろう。
・準備が足りないからと足踏みしていたらいつまでたっても満足いくものはできないのだ。やりたいと思ったら、今すぐやってしまおう。
・「準備が整ったらはじめましょう」というのは禁止にしよう。その代わり「とりあえずはじめてみてから修正していきましょう」を口癖にしよう。
✧僕がおもしろいと思う企画を幕ノ内弁当のように一か所に放り込んだ「ホリエモン祭り」。

【サルのようにハマり、鳩のように飽きよ】
・「多動力」の源泉は好奇心と集中力だ。この2つを身に着けるには「ハマって飽きる」をひたすら繰り返すことが重要だ。
・まずは1つのことにサルのようにはまろう。「ハマる」ことも才能だ。
・何か1つのことを根っこまで掘り下げれば、そのジャンルの真髄がわかり、どんなことだって応用できるようになる。
・飽きたらすぐに捨てよう。飽きやすいというのはネガティブなことではなく、成長が速いということである。短期間にものすごい勢いで熱中しているから、人並み以上の知識と経験が身に付き、仕事に役立つ武器となる。
・スティーブ・ジョブズは「点と点をつなげていくと、いつの間にか線ができる」と言った。あちらこちらにハマっていくうちに、網目のように散らばった点と点が思わぬところでつながるのだ。
・一度深くハマり、あっさりと次へ移る。これからの時代は、そうやって80点を取れるものをいくつも持っている人が強い。

【「自分の時間」を取り戻そう 】
・あなたは「自分の時間」を生きているだろうか?
・他人にコントロールされている「他人の時間」を生きている限り、時間はいくらあっても足りない。自分の好きなことをやる前に人生が終わってしまう。
・人生の中で「ワクワクしない」時間を減らしていこう。そのためには「やらないこと」を決めることが重要だ。
・日本には「家庭のことは自分でやるべきだ」という妙な道徳観念があるが、やりたくもない家事に消耗し、育児ノイローゼになるくらいなら、割り切ってお金で解決したほうがいい。
自分の時間は「ワクワクすること」で埋め尽くそう。
・「絶対時間」より「体感時間」のほうが重要。「体感時間」の長いものは人生の中からどんどん減らしていくようにしたい。

【大事な会議でスマホをいじる勇気を持て】
・他人の目を気にするのをやめないと、「自分の時間」は生きられない。
・「自分の時間」とは自分の意思で、自らがやりたいことをやっている時間のこと。
・「他人の時間」とは自分の意思とは関係なく、何かをやらされている時間のことだ。
・今、自分は「自分の時間」を生きているか?「他人の時間」を生かされているか?意識してみよう。
・付き合わない人も明確にする。それがあなたの生き方を決める。

【『君の名は。」がヒットした理由】
・今の時代の「時間感覚」を見事にとらえている。
 →昔は「ヒマつぶしに映画に行こう」と言っていたが、今、「ヒマつぶし」に映画を見ようという人はなかなかいない。スマホがあらゆる隙間時間を埋めるようになった。そのため、人の「時間感覚」は速くなっている。今の「時間感覚」を持っているものにとって映画1本観るのは重たく感じられるのだ。
・『君の名は。』は、余分なシーンをカットし、スマホを使ったコミュニケーションのシーンをごく自然に取り入れている。1時間47分飽きることはないし、何よりサクサクと話が進むのが心地よい。「もうこのシーンの言いたいことはわかったから、早く次に行ってくれよ」と思う映画があまりにも多い中、異質の編集がなされていた。
・今の時代を生きる人は「無駄な時間」を我慢できない。この映画はそのことをよく理解していた。「時間感覚」のある新海誠監督が観客を飽きさせない間合いとストーリーの構成を考え抜き、無駄なシーンを切りまくっていた
・時代をとらえたヒットやサービスを生み出すには、今の速い「時間感覚」を意識することが大切だ。

・あなたが生み出しているサービスやプロダクトは「人の時間」をどれだけ奪うだろうか?
・その時間をできるだけ短くできないか考えてみよう。
・例えばマッサージは5分から、コース料理は30分にしてみるなど、今の「時間感覚」を意識してみよう

【自分の分身に働かせる裏技】
・世の中には、「原液」をつくる者と「原液」を薄める者がいる。前者になれば、自分の分身が勝手に働いてくれる。「原液」をつくるためにも、限られた時間は、自分にしか思いつかないアイデアを出すことや、自分にしかできない発言をすることに集中すべきだ。
・あなたが発言したことが一人歩きして、多くの人間を動かしているだろうか?
あなたの発言やアイディアに、あなたが知らない人までも熱狂し、働く。そういう仕事をするように意識しよう。
・「原液」をつくるのに必要なものは「教養」だ。太い幹となる「教養」があれば、枝葉は無限に伸びていく。
 →教養とは、表面的な知識やノウハウとは違い、時代が変化しても変わらない本質的なことを言う。
・僕は「原液」となる、時代の一歩も二歩も先のビジョンを提示しているが、それはシステムの本質と歴史を追った深い教養を身に着けているからできることなのだ。
・教養なき者は、「今」という時代に振り回され、目の前の仕事をこなす歯車で終わってしまう。
・反対に「教養」があれば、ジャンルを横断する「原液」となるものを生み出すことができる。急がば回れ。表面的な情報やノウハウだけを身に着けるのではなく、気になった物事があれば歴史の奥まで深く掘って、本質を理解しよう。

【世界最速仕事術】
世の中には2つのタイプの人間がいる。それは仕事が速い者と遅い者だ。大量の仕事をこなすのに必要なのは、物質的な「速さ」ではなく、「リズム」だ。「リズム」が悪ければ、仕事は溜まり続ける。
・すべての仕事はスマホでできる。
 →昨日の仕事を思い浮かべて、スマホでできなかった仕事はあるだろうか?できなかったというのは思い込みではないだろうか?自分を実験台にして、すべての仕事をスマホでやるなど、未来を生きてみよう。
仕事の速さは「リズム」で決まる
 →人のリズムを狂わせ、自分のペースに巻き込もうとする人たちとまともに付き合っていたら、複数のプロジェクトを効率よくこなすことなんてできない。
ビートを刻むように仕事をパパッとこなす。ビートを乱す不協和音は視界から排除する。
リズムを止める要因を全部消し去り、障害のないキレイなコースを走るように仕事をこなそう。
・ヒマな人ほど返信が遅く、忙しい人ほど返信が速い。優先順位をつけるなどの「一工夫」ができていないからだ。気合や根性より、「一工夫」してみよう。

【どんな過酷な状況であれ、与えられた条件の中で最大限の効率化を図る】
・僕が締め切りを絶対守るのも、メルマガを休んだこともないのも、継続するために、ストレスのかからない工夫をしているから。隙間時間に効率よく仕事をする癖をつけよう。
・多くの人は、自分の枠を勝手に決めてしまっているだけ。デートは一日1人、ライブは一日1回…そんな常識は誰かが勝手に決めただけで、何の根拠もない。猛烈に何かを極めたければそんなストッパーなんか外して、極端なまでに詰め込まないといけない。
他の人がのんびり平均的な人生を過ごしている間に、次から次へとはしごして、他の人がたどり着かない高みまで登ってしまおう。

【さよならストレス】
本音
で生きればストレスは溜まらない。言いたいことを言って、食べたいものを食べて、寝たいだけ寝よう。
・心配しても仕方がないこと、科学的根拠のないことに振り回され、ストレスを抱えるというバカげた状況に陥らないように、最低限の医学のリテラシーを持つ。
ストレスが万病の元であり、免疫系の働きを妨げる原因になっていることは間違いない。

ストレスを無駄に溜める人は、そのストレスが足かせになって、仕事のパフォーマンスをグッと下げてしまう。ろくに睡眠も取らず、終始イライラしているような人は要注意だ。今すぐ生活を改善する計画を立てよう。
→✧言いたいことを言おう。
 
食べたいものを食べよう。
 
やりたいことをやろう。
 
自分で自分を縛る必要はない。周りの目など気にせず、生きたいように生きよう。

【最強メンタルの育て方】

どれほど仕事術を学んでも、行動に移せない人がいる。それはなぜか。理由は簡単で、「他人はどう思うだろうか」という「感情」があなたにブレーキを踏ませているのだ。

【恥をかいた分だけ自由になれる】
あなたが多動になるための最大のハードルは「他人にどう見られているだろう?」という感情だ。はっきり言おう。誰もあなたには興味がない。好きなように生きて、思いっきり恥をかこう。
・人間の記憶というものは都合よく塗り替えられる。だったら、くだらない羞恥心なんか捨てて、「あいつはバカだな」と後ろ指さされようが、最初からバカをやってしまったほうがいい。
・一歩踏み出したせいでみっともない失敗をしたとしても、そんなことは3日もたてば誰も覚えていない。
恥をかく勇気、失敗する勇気さえもてば、どんどん免疫ができてリスクを取ることを恐れなくなる。この勇気を持つことが何よりも重要なのだ。
・今、この瞬間から周りの人の目を気にすることをやめよう。
・君の頭の中が、他人の振る舞いや失敗のことでいっぱいにならないのと同じように、周りの人は君のことなんてまったく気にしていない。
・外野の雑音なんて気にせず、君は飄々と我が道を進めばいいのだ。
「多動力」を身につけるには、どんな知識や仕事術より、「感情」のフィルターを外すことが先決だ。
✧とっても恥ずかしい恰好をして街を歩こう。
✧とっても恥ずかしい過去の失敗を話してみよう。
✧意外とみんなあなたに興味がないことに気づくはずだ。

【リーダーはバカでいい】
いや、バカだからこそ、リスクを考えずに手を挙げられる。あなたが手を挙げれば、お利口な人間が必ず手助けしてくれる。
・今でも僕はおもしろいことを思いついた瞬間、真っ先に手を挙げる人生を歩んでいる。
・目の前におもしろいもの、興味深いものがあれば、さっと手を出して触ってみる。自分の手で触ってみておもしろければ、とことんまでハマってみる。バカだから「恥ずかしい」とか「失敗したらどうしよう」という「感情」を通り越してやってしまう。
お利口な人間があれこれ考えて行動を起こせずにいる間に、手を挙げるバカがチャンスを手にするのだ。お利口が癖になると、せっかく目の前におもしろいことがあるのに、タイミングを逃してしまう。お利口はAIやロボットのほうが得意だ。
・手を挙げることを恐れることは何もないのだ。リーダー役はバカであって構わない。とにかくやる気と勢いがあれば大丈夫だ。
・一人のバカと、多数のお利口という法則がある。
・最初は勇気がいるが、まず一歩を踏み出すことが大切だ。

【永遠の3歳児であれ!】
・「多動力」は大人になるにつれ失われていく。つまり、未知なるもの、新しいことに興味がなくなったとき老いが始まるのだ。いつまでも3歳児のような好奇心をもって生きていこう。
・成功している人は、好奇心旺盛な3歳児がそのまま大人になってしまったような人が多い。大人になって身につけるはずの分別や自制心を、彼らはいい意味でもっていない。無分別であり、ストッパーが外れている。だから、何歳になっても、興味があることに脇目も振らず邁進する。その結果、誰もが考えもしなかったイノベーションを起こすのだ。
・今、学びたいと思う意思さえあれば、すぐに身に着けることができる時代だ。つまり、今の時代に生きる僕たちは、マインド次第でいくらでも若返れる。テクノロジーは年齢の差も一気にフラットにした。
昨日と同じ今日を過ごしていないか?
毎日、目をキラキラさせて、新しいことにワクワクしているか?

【人生に目的なんてない】

人生は有限だ。
予定調和の時間をできるだけ短くして、未知の発見を楽しもう!
今を楽しむことだけが、
すべてなのだ。

「多動力/堀江貴文」を読んで、心に残った言葉たち。

この記事が参加している募集

読書感想文

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?