ねーね13歳のお誕生日
お誕生日おめでとう。
色々と大変な1年だったね。
小学校の卒業式は親も入れず子供達と先生だけで。後日DVDで。
中学校の入学式も同じ。
欲を言えば卒業式だけでも見たかった。
それは3月と4月の出来事。
1月末、
それより何よりも私達がダメージを受けたのが、
『じじの他界』
私の父であり、
子供達のおじいちゃん。
車で10分かからないところに住んでいるので、保育園のお迎えも、お買い物も、すこし遠い公園も、近くの公園もいつもじじと一緒だった。
ねーねが産まれてからずっと。
「じじー!」
「じじー!」
じじを呼ぶ子供達の声はとっても可愛くて、幸せだった。
幸いなことにコロナが酷くなる前だったので葬儀は滞りなく出来た。
ねーねはじじと親友のようだった。
喧嘩もするし、オセロと将棋を教えてくれたのも逆上がりを教えてくれたのもじじ。
享年74歳。
私の年齢からすると父は少し年寄り。
それでも幼少期は毎日一緒に犬の散歩に行き、毎日バスケットの練習をした。
母にとっては『良い旦那さん』ではなかったかもしれないけど、私にとっては『結構良いお父さん』だった。
ねーねにとっても。
『じじは結構良い奴』
って感じじゃないかな。
気が短くて、せっかちだからイライラする所もあったけど、じじのお陰で沢山思い出ができた。
すんちゃんにとっては、
『相棒』だった。
「じゃーな相棒!」
とすんちゃんが言って、生意気だなって感じでじじは腑に落ちてない感じだったけど、すんちゃんにとっての『相棒』とは、心を許した大好きな人。
そう説明すると次からじじは嬉しそうに「じゃーな相棒!」と返していた。
そんなジジはねーねの誕生日に必ず苺を買ってくれた。
プレゼントもいつも一緒に選んで大体本とか削り絵とか。
ねーねの本好きは私よりジジ譲りかもしれない。
ねーね、ジジが入院してから狂ったように本を読んでいたね。
ジジがいない時間を埋めるように。
病室を出る時、ジジが一緒に帰ろうとして止められたとき、病院の廊下の角を曲がった瞬間、大泣きしたね。
先に行かせれば良かった。
どんどんボケていくジジ、衰弱していくジジ、それでもいつも通り接しようとするねーね。
それはそれは大きな愛を感じたよ。
私のお父さんと仲良くしてくれて、
本当にありがとう。
ジジいなくなっちゃって、こんな世の中になっちゃって、更に思春期でホルモンバランス崩れまくっちゃって、
きっと今は生きづらいと思う。
それでも13歳の抱負を聞いたら、
「家族と仲良くする事」
って。
ねーね最高だよ。
「うれしーい!」
って叫んじゃったじゃないの。
あと何年こうやって毎日を過ごせるかわからないけど、仲良くしたいね。
不貞腐れてムカつく時もあるけど、
うまいことやっていこうね。
13歳おめでとう。
ジジが見守ってくれてるよ。
私の愚痴はジジに言えばいいさ。
いつもママを愛してくれて
ありがとう。
ちゃんと伝わってます。
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