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長期的なモチベーションを保つこと

モチベーションと言うと、「やる気」みたいな表現が日本人はしている方が多いような気がしています。「やる気」というと、上下や大小や長短に関わらず、「やる気」という言葉に集約されていて、辞書的な定義でも「進んで物事をなしとげようとする気持ち」と表現され、若干フワッとした具体的な言葉で表現しづらくなっているのかなと考えています。

モチベーションは日本語に直訳すると「動機づけ」という表現をします。「動機づけ」とは何か?と言われると、「行動を始発、方向付け、推進、持続させる過程や機能の総称」です。「やる気」という言葉と比較すると、若干意味が違うと感じるのでは無いでしょうか。
定義にも「持続」という言葉が入っているように、私はモチベーションは長期的で心の奥底から湧き上がる気持ちのようなイメージを持って言葉を使っており、短期的な意味では「テンション」という言葉を使っています。

「テンション」と言うと、物理学用語で言うと「張力」、一般的には「気分の盛り上がり」と言います。やや「動機づけ」側から「やる気」側に言葉が寄ったイメージを感じさせられます。
その為、私は個人的な表現として、短期的なやる気を「テンション」、長期的な動機づけを「モチベーション」と表現しています。

では、モチベーションはどうやって上げるのでしょうか?という直球な質問の回答を考えてみたのですが、報酬や目標といった「外発的動機づけ」は比較的即効性のある方法なので、ある程度説明は不要かと思います。
逆に、内面の興味や関心といった人生や仕事における感情や思考のプロセスそのものに影響を受ける「内発的動機づけ」に関しての話を今回したいと考えているのですが、ここに唯一の解みたいなものは存在しません。

もちろん、世間一般で言われている「人生の目的・目標を明確化しましょう」「5年後・10年後のなりたい姿から逆算して考えましょう」といった方法ももちろん有効な人もいるとはいるとは思うのですが、それだけが全てではありません。
「自己決定感:自律的に自分が決定している感覚」
「自己効力感:(周りも含めて)結果をある程度予測したりコントロールできる感覚」
「他者受容感:関係性として周りに大切にされている、繋がっている感覚」
をバランス良く高めていく仕組みこそが内発的動機づけを高めると私は考えていて、持続的に維持される動機づけこそが内発的に高める要素と言えるかもしれません。

つまり、モチベーションを高める為には常に状態を保つためのメンテナンスが必要という表現をすることも可能と言えるかもしれません。

結果的に、根本的な「人生の目的・目標」という心の奥底にある高揚する感情に対して、深く深く潜って引き上げることも大事ですし、そこに対して選択を一歩ずつ決めること、自分の能力ないし状況を加味して解決していくこと、そしてそこからの関係性をトータルで考えて、「自分の人生を歩む」という感覚こそがモチベーションという言葉の根幹とも言えるのかもしれません。
学術的にもよく表現されるマズローの欲求階層理論の5段階目である「自己実現の欲求」がまさにそれにあたるとも言えるかも知れません。

長期的なモチベーションを保つこと、それは火力の高い青い火をじわじわ長く付けるイメージなのかなと私自身は思っていて、その構成要素として、理論を定義から考えてみて、噛み砕くといわゆる私たちのような一般人でも役立つのではないかなと考えました。
読んでいるあなたにも、あなたなりの人生を自己実現してほしいなと感じました。

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