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KALATH
2023年2月12日 14:41
裏の裏は表だ。夜道は「裏」。一人で歩くと、危険を察知し警戒をする。危害を想定する。避けようと、裏道を避けようとする。 次に別の、安全に思える表道に近い裏道を選ぶ。そこも「裏」だ。暗闇に同化して、足元に近づいてくる。得体の知れない恐怖に怯えるだろう。そこで選ぶのはーー人がいてネオンが輝き、安堵を覚える「表」道。 そこに真の「裏」がある。表面上は綺麗で安心をするだろう。だが、見えない裏が群がっ
2022年12月24日 10:41
おそらく初めての恋だった。 昔の記憶の断片ををかき集めながら、ぼくは過去の「あの」出来ごとを、振り返っている。散らばった記憶の数かずをつなげる。 それを言葉にし、話にする。それだけのことだ。なのに、思い出そうとすればするほど、心が苦しくなってゆく。 飛行機で福島県に帰省している。機内で同じ音楽を、何回も何回も、聴いている。ビル・エヴァンスの「ビューティフル・ラヴ」--。 なぜだか分