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再掲『ハッピーエンド作成中』について 

 以前書いた記事ですが、各章ごとの挿画が完成しましたのでここに再掲します。

 先日noteに掲載した小説『ハッピーエンド作成中』はいわゆる難病ものといわれるジャンルに属するお話です。難病もので一般には恋人同士や夫婦の病の宣告から死に別れるまでが感動てきに書かれたりしますが、その別れの後で残されたものはその後の人生をどのように歩めばいいのかという問題について触れられているものはあまりないような気がします。

 今回の小説で私はそこの部分をテーマに取り上げて徹底的に考えてみました。恋人なり夫婦には当然別れがやって来ます。だけど残された者にはその辛い別れの後にも人生が待っているのです。そのテーマを結構真面目に書いたつもりですが、しかしこんなテーマを普通のキャラクターで描こうとしても(おそらく私より遥かに技術力のある方なら造作もなく描けるでしょうが)無理なので、あえて主人公の一人である夫という病に倒れた人物を極端にして一種の変人にしてみました。このなんでもかんでも毒吐くキャラは私にとって非常に愛すべきキャラなんですが、読者の方には伝わるだろうか。もう一人の主人公であり語り手の奥さんはこの夫の見守り役で見守られ役でもあります。彼女はこのひねくれ者の夫という人物の良きところも悪きところもよく知っている人物で彼のお守り役でもあります。死を間近に控えた夫はその彼女に向かって最後のメッセージを語るわけですが、このメッセージが本小説のテーマです。

 とまぁ一応真面目に語ってみましたが、この小説は楽しんで読んでもらえるように書いたつもりです。前半重く後半軽くといった具合に時折ギャグっぽいところも入れながら書きました。とりあえずこれで小説の紹介は終わりにしますが、お暇があったら是非ご一読のほどよろしくお願いします。


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