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青春永代供養 淡い話編

青春永代供養 淡い話編

0.はじめに高校時代は思い出したくない事が多く、
頭の中で記憶を消し去っていった。

それでも淡い恋した事を夜更けにふと思い出し恥ずかしくなった。 

そんな思い出もさっさと供養したいと思った。
誰にも話す事でもないし、きっともう覚えているのは僕だけだ。
少しだけ楽しかったから、覚えている範囲で記録に残そうと思う。

1.トリップ・ダンサー彼女の事は「3号」と呼称しておこう。

3号は幼稚園で一緒

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MOTHER2をクリアした話

MOTHER2をクリアした話

MOTHER2をようやくクリアした。
ラスボスはステータス面では楽勝だったが、そこに至るまでは非常に厳しかった。

主人公は自分の名前。
ポーラ、ジェフ、プーは彼女や友達の名前から捩って名前を付けた。

話は大分逸れるのだが、先日実家に帰った際に両親が結婚30周年を迎える事を聞いた。
実家は隣駅ぐらいの距離感だけど家を離れて少し時間が経っているので、あまりホーム感は無くなっている。

母は真面目な

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カラオケの話

カラオケの話

小学校の同窓会で「カラオケルームわ!」に行った時のことだ。

ギャル文字じゃない、そういう名前の店。

僕はサザンオールスターズが好きだった。
車で両親が流す影響をモロに受けていた。
決まって海のYeah!!!!かバラッド3を流す父。
何度も何度も聴いて、僕はサザンが好きになっていた。

僕は「マンピーのG★SPOT」が好きだった。
もう当時はそういうシモの歌だって知ってたけど、直球のど下ネタを魂

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旬の過ぎたコロナに罹患した話

旬の過ぎたコロナに罹患した話

あれだけ猛威を振るっていたcovid-19に今まで感染してこなかった。それは手指消毒やうがい等セルフケアを徹底出来ていた事である証左だと思っている。

しかし、何故か今年になってコロナに罹ってしまった。
そんな今更コロナに罹った人の症状の記録と狂っていく流れを並べ立てようと思う。

1月9日職場の最寄りに到着し、いつものタバコ待ちの並びに着いた。仕事初めからか、無駄に人が多くイライラしていた。タバ

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新卒を半年足らずでドブに捨てた男の話 序章

新卒を半年足らずでドブに捨てた男の話 序章

ある夜に酷い夢を見た。鳥貴族に新卒で入った時の同期と飲んでいて、何故か泣きながら謝られるという内容だ。普段から夢見は悪いのだが、久しぶりに効く内容だった。

─当時の僕に遡ろう。
4回生の夏、周りの大学生達はあんなにも遊び呆けていたのにきっちりと内定を頂いていた。最後のモラトリアムを満喫する中で、僕は何もかも終わりかけていた。

社会不適合者まっしぐらの僕は川崎市の二次試験で落ちた。今でも面接相手

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イヤホンを忘れた話

イヤホンを忘れた話

無線イヤホンが充電切れな事に気が付いたのは、南武線が尻手駅を発つ時だった。

辛い時はいつも久石譲の楽曲を聴く。
ジブリのサントラや特に"Kids Return"は心を奮い立たせてくれる。
辛いを通り越してヤケクソになった時は、
RadioHeadのBendsやMr.Childrenの深海を爆音で聴く。
休みや少し浮かれてる時は大好きなTempalayやBialystocksを聴くし、80年代のJ

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ラーメン屋で気まずい思いをした話

ラーメン屋で気まずい思いをした話

私は人より多少のラーメン狂いだと自負している。

常連と言えるほど通う頻度は高くないが、
自分の生活圏に好きなラーメン屋は何店舗もある。

気が狂いそうな夜勤を終えて、
家から近いラーメン屋へ向かった。

ラーメン界隈では、開店前の先頭一番に並ぶことをポールポジション(通称:PP)と呼ぶらしい。

何かを勘違いした人がPPゲットと息巻いてツイートをしているが、朝っぱらからPPの為にラーメン屋に30

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女性が苦手な話

女性が苦手な話

僕は女性が苦手だ。
今でも目を向いて話すことが苦手だ。

今でこそ、彼女とは目を向いて話せるが、
それ以外の女性は未だに苦手意識がある。

28歳の癖に情けないなと思う。
未だに僕をキモがっている様な気がして、
心を開いて話が出来ないのだ。

女性が苦手となったトリガーは、中学生の頃に遡る。

通っていた中学校は、登下校時は制服で学校の中では何故かジャージを着るというよく分からない校則だった。

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