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農業始めて人生変わった④〜自分なりの農業の方向性〜

農業始めて人生変わったシリーズ④
シリーズ化でとりあえず書いてみましたが、間が空きすぎて結局前回書いたことをふわっとしか思い返せず内容がまとまっていません。新しいSNSを始めると、最初の自分の投稿がとっ散らかるのも後から見てみると面白いです。(Instagramが前科です。)でも書くからには読んでいただけた方が嬉しいので少しずつ改善していきたいと思います。

農業を始めて1年目は体力をつけ、2年目でスキルを身につけ、3年目からは自分がこれから一生農業を続けていくにはどういう方向性で続けていけばよいかということを考えるようになりました。
私は体格だけで見てみると全く農業向きとは言えません。むしろ向いていなさすぎる。身長は141cm。肌は前回のアレルギーの記事で書いた通りかなり弱め。それでも学生時代から農業高校、馬術部、短大も農学科。単純に外仕事が好きなんだと思います。
でも去年の春頃までは農業の方向性が全く見えていませんでした。なので一度今の職場を離れ、自分の原点でもある北海道で農業をして、違う農家さんを見てみるのも面白いのではないかと思い、夏場の北海道石狩市へ。

そこでWWOOFとして働かせて頂いたのがはるきちオーガニックファームさん。最初こちらに電話させて頂いたきっかけはビーツを栽培していたから。その時の私はヒユ科のビーツというお野菜にとても興味があり、ビーツを栽培していることと直売所を持っている2つの条件が揃っている農家さんに行きたいと思っていました。しかしなかなか住み込みができて、ビーツをしている農家さんというのが見つからず。北海道に行く1ヶ月前くらいにやっと決まったのがこちらの農家さんでした。流れ着いたこちらの農家さんに住み込みで行ったことで生きる方向性が大きく動いたように思います。

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前回までの記事「農業始めて人生変わった③」シリーズにも書いているのですが、まず食がいきなり無添加、グルテンフリーのかなり健康的な食事に変わりました。食を変えたことで、体調のムラが減り、自分にとって必要な物がわかるようになり、精神的にもかなり整ってきたと思います。この感覚は文章だけでは伝えづらいですが、簡単に言うと以前よりhappy人間になり生きやすくなりました笑。

食が大事だというのは言葉では理解していました。しかし、食がここまでダイレクトに肌、精神面、体調に影響しているというのは本当に驚きでした。今までもジャンキーな食生活をしているつもりもなく、むしろ自炊をしていている私偉い!くらいに思い込んでいました。しかし添加物や、自分に向いていない小麦や砂糖を朝から摂っていたりと、今の自分から見ると消化に体力を使いそうな物ばかり食べていたような気がします。

私自身がオーガニック等に全く関心のなかった人間だったので、ふーん。と思う方の気持ちはめちゃくちゃわかります。しかし私の意志とは裏腹に始まった突如の無添加、グルテンフリー生活。人によってさまざまですが、私は始めて2ヶ月半くらい経った頃から「あれ、菓子パンとかジャンキーなものが欲しくない。」と思っている自分にびっくりしました。北海道から香川に戻った今も自分なりにできる範囲で続けているのですが、カフェに行くにしても今までとお店の選ぶ基準が変わり、新たなお店を開拓できて結構新鮮な香川生活を送っています。

そしてこの食に興味が出てきたことで、自分の農業の方向性も見えてきました。まず、北海道の農家さんでの生活がほぼ自給自足に近い生活だったこと。
北海道で滞在していた農家さんは少量多品目な野菜の生産方法で、普段自分たちが食べるお野菜もほぼ自給自足。そして平飼いで鶏を飼育しているので卵もあるし、果樹の木も梨やサクランボ、ブドウ、桑の実、プラムなど何でもあるんです。ほとんど自分たちで作ったもので食卓が常に豊かでした。

食卓が豊かであり、好きな農作業をして毎日を送っていると、物欲が湧かないことに気づきました。もちろん趣味であるフィルムカメラ撮影や、カフェ巡りには行きたくなります。しかし本当にこれは自分が欲しいものか、必要なものかということをすごく考えるようになりました。

毎日自分たちで食べるものを丁寧に作り、好きな農作業をして、大好きな北海道の風景を写真で撮る。
私にとって最も重要なのは豊かな食と時間であると気づきました。本当に自分が欲しいものや大好きだと思うことがわかると人生ってかなり生きやすくなると思います。自分にとって大切な物や人や時間だけに焦点を合わせていると毎日ちょっとずつ幸せな気がします。

北海道にいた4ヶ月は仕事も朝早くからだったので、15時には終了します。そこから好きな写真を撮ったり、みんなの晩ごはんを作るために庭からとってきた野菜や果物、規格外のお野菜を使ってシンプルで美味しい料理をする。本当にこの数ヶ月は幸せだなと思う瞬間がとてもたくさんありました。

数ヶ月無給であるし、全く他人だった農家さんに住み込みというのは最初は本当に気持ちに余裕もなかったし、途中香川の職場や友人が恋しくなったことも確かにありました。しかし、それ以上に私にとってはプラスになることばかりでした。

今の私が幸せだなと思う時って、豊かな時間と豊かな食です。そのために大好きな農業と食、そこに自分のもともと持っている体質の弱さをカバーしていくスキルや経験を混ぜていけたら私なりの農業の道というのが見えてくるのかなと今は考えています。そのために必要な経験や知識を今はどんどん吸収していければいいなという着地点を見つけることができました。

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話はそれますが、私の周りの人たちを見ているといつも思うのが強さです。自分の大好きなものがわかっている人というのは、何かよくわからない芯の強さを感じます。
こういう面白くて強い人たちと繋がれたのもやっぱり農業のおかげだなと思っています。こういう人たちと一緒に何か将来出来たらいいなと考えるのも私の少し先の目標です。

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これで公務員から農業の世界へ移ったお話はおわりです。
ここに書いている目標だったり方向性というのは今はだいぶ方向性が変わり、この時の感覚では無くなっていたり、生き方自体もさらにシンプルになったと思います。
それでもこの2018年からの私の人生があまりにも慌ただしく、今現在こうやって振り返るきっかけになっているのでそのまま編集せずに残しておこうと思います。
ではでは長きに亘り読んで頂きありがとうございました。

おわり。

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