Natsumi

28歳|仏ブルゴーニュ地方、30平米のワンルームで夫と2人暮らし。「好きな人と、好きな…

Natsumi

28歳|仏ブルゴーニュ地方、30平米のワンルームで夫と2人暮らし。「好きな人と、好きな場所で、好きなことをして生きる」が人生の目標。日々の出来事や趣味について綴ります。

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  • 仕事のこと

    フランスでの就職活動や、働く中で体験した出来事、感じたことについて書いています。

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新卒入社から5年。こんなに変わった。

2019年、私は名古屋の某企業に新卒として就職した。 東京や大阪にも支社がある会社だったが、愛知県の小さな町で育った私は、名古屋市内での一人暮らしに憧れていた。 内向的でインドア派だが適度に文化的なイベントも楽しみたい私にとって、都会すぎない名古屋はちょうど良かった。 会社の近くに部屋を借り、初めての一人暮らしがスタートした。 4月1日、自分のマンションから入社式に向かった日は、快晴の清々しい朝だった。 30名弱の同期たちは皆感じが良く、社長や上司の話も有意義で、いい会社に

    • 僕たちはみんな人間っていう箱に入った宇宙人なんだ

      1か月ほど前、有村架純主演の『ちひろさん』という映画を観た。 1か月前というと、私たち夫婦はちょうど新居に引っ越したて、新しい仕事も始めたての頃。 慣れないことだらけの日々だった。 不自由な環境に苛立ったり、力不足の自分に落ち込んだり、毎日無意識に力んでは自分を追い詰めていた私に、 「完璧なんてない、あなたはあなたで良いじゃない」 と、言ってくれたような、とても優しくて穏やかな映画だった。 この記事のタイトルにもした、 という言葉は特に、海外移住1年生の私に深く染み入

      • フランスの就活フォーラムに行ってみた

        以前、フランスの職安France Travailが主催する就活フォーラムに行ってきたので、その話をしようと思います。 France Travailは、起業と求職者を繋ぐために色々な地域で頻繁にイベントを開催してくれます。 ランダムな企業が集まることもあれば、技術職フェア、接客業フェア、のように業種を絞ったイベントの場合もあります。 新しい企業と出会える可能性があり、履歴書を手渡ししてその場で面接までできるので、ネット応募よりも格段に効率が良いです。 ただあまり大々的な告知はさ

        • フランス就職活動③〜面接体験記〜

          フランスで得た最初の面接の機会は、中国人経営の日本食レストランでした。 あちこち履歴書を配り歩いていた中の一つで、電話をもらった翌日に面接へ行きました。 お店に行くと少し待っていてと言われたので、適当なテーブル席に座って待っていました。 しばらくするとオーナーらしき男性が来たので、ボンジュールと挨拶したのですが、なぜか鋭い目つきでにらまれ、そのままシカトでバックルームに消えていきました。 その後、奥様と思われる女性と息子さんが出てきて、面接という名の「立ち話」を5分ほど。

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        記事

          フランス市民講座で女子割礼について学んだ話

          フランスに移住すると、移民局から計4回(約24時間)の市民講座への参加を義務付けられます。 長期滞在ビザの延長には、これに全て出席していることが条件となります。 授業では、フランスの歴史から文化、住居や仕事の探し方、社会保障の受け方や、子育て、様々な緊急事態への対処法など、この国で生活していく上で必要なことが教えてもらえます。 先日やっと3回目の講座が終わったのですが、さすがフランスだなと思った面白い授業パートがあったので、ここでお話したいと思います。 テーマはずばり、女子

          フランス市民講座で女子割礼について学んだ話

          仏ミシュラン掲載店でウェイターとして働く日々

          私の職歴学生時代のアルバイトは、塾講師、レンタルビデオ屋さん、お弁当屋さん、喫茶店の店員。喫茶店の仕事が一番好きでした。 卒業後は、自動車関係のホワイト企業に就職し、1年半デスクワークを経験するも色々あり退職。(詳しくはこちら。)その後、学生時代好きだった接客と趣味の眼鏡収集を掛け合わせ、眼鏡屋に転身しました。勤続年数は、一般社員と管理職を合わせて約3年間という短くも長くもない期間ですが、自分の中では5年分くらいのエネルギーを消費したつもりです。 なぜ今の職場で働くことに

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          仏ミシュラン掲載店でウェイターとして働く日々

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          フランス就職活動②~おすすめ求人媒体~

          今回は、私が実際に就活で使用している求人媒体を紹介していきます。 基本的には、パートタイムを希望する人も、専門職できっちりフルタイム就職したいって人も、 とりあえず使う媒体は同じだと思います。 私は以下のサイトやアプリを主に利用しています。 indeed indeedは日本でもメジャーだから、紹介するまでもないですね。 【メリット】 ・圧倒的な掲載数で、毎日新しい求人に出会える ・indeed上で履歴書や志望動機書の作成ができる 【デメリット】 派遣会社が所有する匿名企

          フランス就職活動②~おすすめ求人媒体~

          フランス就職活動①~雇用形態について~

          フランスで働き始めて早くも1か月が経ちましたが、実をいうと就活はまだ継続してるんです。今の職場はとても良い環境で、貴重な経験もさせてもらっていると自覚していますが、正直フルタイムで長く続けられる仕事ではないかな…というのが本音です。 とはいえ、すぐにでも転職を!という気持ちではないので、ちょくちょく求人サイトや気になるお店のHPを確認する程度で、まったりとやっています。 今回はその就職活動について書こうと思います。 日本とフランスでは違う所が多いので、興味のある方は読んでみ

          フランス就職活動①~雇用形態について~

          なぜコテ・アルジェリアンの方が居心地がいいのか

          「コテ・アルジェリアン」とは、フランス語で「アルジェリア側の」という意味。 私の夫は父方にアルジェリアの血筋をもっている。 イスラム圏のステレオタイプ通り、兄弟姉妹、親戚の多い家庭なので、次から次へと義理の叔母さんや叔父さんが増えて、名前と顔を一致させるのに一苦労している。 これまで、生粋のフランス家庭と、イスラム系家庭との両方に住まわせてもらってきたが、その中でなんとなく感じたことがある。 それは、コテ・アルジェリアンの方が居心地がいいということ。 この感覚がどういう理由

          なぜコテ・アルジェリアンの方が居心地がいいのか

          日本人に拾ってもらって、就職できました。

          本格的に就職活動を初めて約2カ月弱、ようやくお仕事が見つかりました。 見つかったというより、「見つけてもらった」という方が正しいかもしれません。 というのも、ある日突然雇用主の方から私にSMSが送られてきたんです。 「あなたの履歴書を見つけて興味を持ったので連絡しました。」 と。1通目はフランス語で、2通目は日本語でした。 とても嬉しかったのですが、正直初めは断るつもりでした。ミシュラン掲載のゴリゴリフレンチレストランで、日本人シェフのお店なんて。。質の高いサービスが求

          日本人に拾ってもらって、就職できました。

          フランス移住して3か月、仕事と家が決まりました。

          久しぶりのnote更新。 ここ1か月ほど書いていなかったのは、就職活動と家探しで忙しかったから。 採用が決まっていたお洋服屋さんに内定をドタキャンされたり、 (これについては後日詳しく書くつもり) 突然決まった飲食のお仕事で深夜まで働かなきゃいけなかったり、 通勤のために市街地のAirbnbを転々としたり、 物理的にも精神的にもあまり落ち着く暇がなく、書く気が起こらなかった。 でもやっと、少しずつだけど、自分の時間を取り戻しつつある今日この頃。 これからまた少しずつ執

          フランス移住して3か月、仕事と家が決まりました。

          『おっパン』最終話の名言TOP3とそこから学んだこと

          地上波放送から遅れること数週間、やっと『おっパン』最終話まで見終わった! 毎回考えさせられることの多いドラマではあったけど、最終話は特に響く言葉がたくさんあった。 今回は中でも記憶に残った3つの名言を、忘れないように記録しておく。 自分らしさと社会性沖田誠の言う通り、私も染められた一人である。 組織の一員として生きていくためには、その社会一般に広く通ずる性質、つまり「社会性」を身に着けることが必要不可欠だ。 ただ、この社会性に紛れ込んで要求されがちなのが、たくさんの「らしさ

          『おっパン』最終話の名言TOP3とそこから学んだこと

          フランス人の義姉に泣かされた話

          私は口数が少ない。  …と、思われている。 以前義理の姉に 「あなたはあまり話さないから、カードゲームとかした方が楽しめるよね~」 と、何の気なしに言われ、これが結構グサッときた。 私は外国語だろうが日本語だろうが、話す前に少し考える時間が欲しいだけだ。 思いつくままに考えを述べて、結論が意味不明になったり、言葉選びをミスって相手を不快にしたり、そういうのが嫌なのだ。 でも、義理の姉は沈黙が大嫌い。 考える暇など一切与えてくれず、質問されたら3秒以内に答えないと彼女がま

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          タトゥーの勧めと持論

          私は温泉が大好きなのと、痛みにすこぶる弱いので、タトゥーを入れる勇気はない。(今のところ) が、たまたま親戚からタトゥーイベントに誘われてついて行ったら、思いがけず素敵なアートにたくさん巡り合えた。 今回は私の独断と偏見で、中でも最も印象に残った3つのスタジオとアーティストをご紹介。 これから新しくタトゥーを入れたい人、ヨーロッパでタトゥーアーティストを探している人は、ぜひ参考にしてほしい。 パリ|LEGACY 自分が彫ってもらうなら、たぶん絶対ここ。 アーティストの熱

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          頑張らない私たちの生き方

          私たちは夫婦そろって夢追い気質である。 嫌いな仕事でお金持ちになるより、好きなことをして貧乏でいたい。 極端に言えばそんな感じだ。 だからフランスに来て1か月が過ぎても、仕事はまだない。 無職では賃貸契約が結べないため、もちろん住まいもない。 2週間ごとに親戚の家を転々として居候させてもらっている。 今は3軒目だ。 恥ずかしいとは思っていない。 でも居心地がいいとも言えない。 早く2人の家が欲しいし、自分たちのタイミングでアレもしたい。 それでも仕事に対する条件は妥

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          HSPの私がインスタを更新しない理由

          私は他の多くの女子たちと同じように、よく写真を撮る方だと思う。 友人といったカフェの写真、帰り道に見つけた満月、落ち込んだ時に買ったスタバのコーヒー。 物自体に大した価値は無くても、その時の高揚感や、辛い中にも見いだせた小さな幸せを、写真という形に残しておきたいんだと思う。 でもそれをSNSにアップして不特定多数と共有したいかというと、必ずしもそうではない。 自分の投稿が他の誰かを不快にするのがものすごく怖いから。 完全に自意識過剰。 自分にそんな影響力はない。 でも

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