フランス人の義姉に泣かされた話
私は口数が少ない。
…と、思われている。
以前義理の姉に
「あなたはあまり話さないから、カードゲームとかした方が楽しめるよね~」
と、何の気なしに言われ、これが結構グサッときた。
私は外国語だろうが日本語だろうが、話す前に少し考える時間が欲しいだけだ。
思いつくままに考えを述べて、結論が意味不明になったり、言葉選びをミスって相手を不快にしたり、そういうのが嫌なのだ。
でも、義理の姉は沈黙が大嫌い。
考える暇など一切与えてくれず、質問されたら3秒以内に答えないと彼女がまた話し出す始末。思いつくままにベラベラ話すものだから地雷も踏みまくりだ。
だから彼女にとって私は、話さない人なのである。
フランスには沈黙を嫌う人が多いけど、彼女はなんか異常。
会話の沈黙だけでなく、空白の時間さえ嫌う。
生活の中に暇な時間があるのは当然だし、それがあるから人は休める。なのに彼女は、常に何かしていないと気が済まない。それだけならまだいい。私が許せないのは、自分で望んでやっているのに、やれ忙しい、やれ時間がないとぼやく行為だ。
家から徒歩5分の大好きな職場で、1日7時間労働、残業なし。水曜日は休み同然なのでほぼ週4勤務。私からしたら山ほど時間はある。しかも何かしたがる割にはこれといった趣味もなく、土日は予定がなければソファに転がりテレビを見ているだけで1日が終わる。
言っていることとやっていることがまるで違う!!!
居候の身で文句など罰が当たるかもしれない。でも正直、
彼女との生活はストレスでしかない!!
こうして溜め込んだストレスが、冒頭で述べた
「あなたはあまり話さないから、カードゲームとかした方が楽しめるよね~」
というデリカシー0発言でついに爆発。
翌日、午前中の穏やかなスタバで人目もはばからず号泣した。
夫曰く、彼女は家族全員から嫌われているから、私も嫌う権利があるそう。よかった。。
権利がもらえたから、これからは堂々と心の中で中指立てていく。
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