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『おっパン』最終話の名言TOP3とそこから学んだこと

地上波放送から遅れること数週間、やっと『おっパン』最終話まで見終わった!
毎回考えさせられることの多いドラマではあったけど、最終話は特に響く言葉がたくさんあった。
今回は中でも記憶に残った3つの名言を、忘れないように記録しておく。


自分らしさと社会性

「好きを貫くのは難しい。
年を撮れば取るほど好きには敵が増えて
数えられなくなっていく。
自分らしく生きたいと言いながら
社会に染まっていく。」

ドラマ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』第11話

沖田誠の言う通り、私も染められた一人である。
組織の一員として生きていくためには、その社会一般に広く通ずる性質、つまり「社会性」を身に着けることが必要不可欠だ。
ただ、この社会性に紛れ込んで要求されがちなのが、たくさんの「らしさ」ではないだろうか。
女性らしさ、男性らしさ、先輩らしさ、主婦らしさ。社会は色んな「らしさ」を押し付けてくる。
その要求に答えるため、人は自分を本当じゃない姿に押し込め、苦しみながら個性を失っていく。
しかし社会性とは本来、他人や社会に染まることではないはずだ。
多様な「らしさ」を尊重して共存できる能力こそが社会性だと、私は思う。

人生の教訓

「生きていると思いがけないことが起こる。
 いいことも悪いことも。
 それをいくつも乗り越えるうちに
 鈍感になる。
 鈍感は生きやすさでもある。
 でも感動も無くす。
 だから、人生の醍醐味を味わいたいなら自分  
 に慣れないことだ。自分に慣れて自分も周り  
 の人間も雑に扱わないことだ。
 向き合って感謝して必要なら謝る。
 今なら間に合うぞ
若いんだからな、みんな!」

ドラマ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』第11話

古池さんが年下の社員たちに送った感動的なメッセージだ。
私は敏感すぎる自分の気質が嫌だったが、鈍感な人より多くの感動を味わえていると考えると少し救われた気持ちになった。
また、年を重ねれば知識は増えていくが、それは必ずしも一生ものではない。時代と共に常識は変化していくし、知らないことも増えていく。
上の世代にアップデートを求めるばかりでなく、自分自身の更新も怠らないようにしていきたい。

幸せとは

「世間には仕事さえやって
特に目立つことがない人を
まともという人もいるでしょう。
でも正直うちの家族の中では
私が一番危ない存在だったのかもしれない。
確かに世間は厳しい。
立派な肩書をたくさん持つ方は、生き抜く
知恵をたくさん持っているかもしれない。
でもそれで幸せになれるのでしょうか。
幸せは一番大切なことです。」

ドラマ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』第11話

この言葉は今の自分に刺さりまくった。
20代後半にもなると、自分の価値観というものがはっきりしてくる。仕事を生きがいにするバリキャリ組、温かい家庭を優先する安定組、自分の夢や挑戦を続ける冒険組。違う組に属している者同士が分かり合うのは簡単ではない。また理解できない人ほど、自分の幸せこそを正しさとして他人に押し付けようとする。これほど苦しいことはない。
沖田誠は、立派な肩書の人たちを否定することはせず、ただ全員がその生き方で幸せになれるわけではないのでは?と疑問を投げかけた。そして大地君の幸せこそが最も尊重されるべきと、シンプルな言葉で付け足した。
このシーンは間違いなく最終話のハイライトだったと思う。


以上が『おっパン』最終話の名言と、そこから得た学びだ。
私は多様性に寛容な方だが、たまに自分にも他人にも厳しくしすぎることがある。
自分が世界の基準ではないこと、人それぞれであることを受け入れて、他人の幸せを応援できる大人であり続けたいと思う。

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