現代詩)森羅万象
世界はいつだって平和なのに
平和じゃなかったのは
いつだって私の心だった
自然も小さな生き物も
ただそこにあるだけで
最初から最後まで人生を全うしているのに
地球のサイクルに自然に従っていれば
私たちはいつだって平和に過ごせるのに
人間の心の曇りが森羅万象の枠から
外れてむやみやたらに争いを好むのだ
進化の過程を経て
ピラミッドの頂点に君臨した
私たち生き物なのに
屠殺される家畜みたいな理不尽を感じるようになったのは何故だろう
辛くて苦しくて死にたいと思うとき
今が一番不幸なんだと思うとき
外をみると優しい風が吹いて太陽と空が
私を迎え入れてくれるんだ
なんて美しい完全なる調和
それに比べてなんて醜い私の心
きっと地球はせせら笑ってる
何もかも揃ってるのにお前たちだけが不自然なのだと
もし今度生まれかわれるのなら
私は人間以外に生まれ変わりたい
そして地球と一緒に君ら人間に対して高みの見物といこうじゃないか
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