Natsuka Ikeda

私の学びと暮らしを綴る場所にしています。

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  • 好きな本

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    フランスでの生活を思い出したり、記録したり、しています。

  • Permaculture / Regeneration

    パーマカルチャーや資源のリジェネレーションを取り巻く話題についての記事をまとめていきます。

  • 地域に根ざした食料システム

    地域に根ざした食料システムを説明しています🌍🌱🍅

最近の記事

新しい暮らし

2022年2月1日から、好きな人と新しい暮らしを始めました。 見知らぬ土地で、国籍の異なるパートナーと、家具のない家から、 どのような暮らしを創り上げていくことができるのかしら。 勿論私には、自然に囲まれて暮らしたいという夢や、そのために設定している細かな目標があるのだけど そういうことは思い続けていればいつか叶うはずなので 今の自分を受け入れること 生きているこの瞬間を楽しむこと そんな感じで生きていく。 私の、暮らしの記録。

    • 【WWOOF】フランスで農家に滞在した話①

      こんにちは。池田です。 フランスは寒かったり暑かったり、難しいお天気です。 今回は、私が2018年の春先に経験したフランスでのWWOOFについて振り返りたいなと思います。 このご時世で、都会での暮らしに「はてな?」と思うようになった方がたくさんいらっしゃると思います。 そんな方が田舎を体験してリフレッシュできるような、写真を多めの記事になるように自分の振り返りもかねて書いていきたいと思います。 WWOOFとはなにか?WWOOFとは、World Wide Opport

      • 【Permaculture】農的暮らしの永久デザインとその倫理

        『パーマカルチャー 農的暮らしの永久デザイン』ビル・モリソン著 パーマカルチャーというのは、人間にとっての恒久的持続可能な環境をつくり出すためのデザイン体系のことである。パーマカルチャーという語そのものは、パーマネント(permanent永久の)とアグリカルチャー(agriculture農業)をつづめたものであるが、同時にパーマネントとカルチャー(文化)の短縮形でもある。文化というものは、永続可能な農業と倫理的な土地利用という基盤なしには長く続きえないものだからである。パー

        • コモンズによる自然資源の管理:人間と非人間の対等な関係とは②

          こんにちは。 前回の続編として、コモンズに関する内容Part2をひっそりと書き起こします。 投稿の最後に、おすすめ記事のリンクを貼ってあります。 興味のある方はどうぞ。 II 人間と環境の関係を再構築する 2.1 コモンズの構築:人間と非人間の関係 さて、コモンズは、資源、それを利用する人の集団、利用に関するルール、そしてそのガバナンス構造という4つの原則によって特徴づけられる資源の集団管理の形態のことを指していました。 また、その資源のことをコモンと呼ぶことは

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        記事

          【本紹介】多種共存の森 1000年続く森と林業の恵み / 清和研二

          こんにちは。 今日は最近読んだ本の中で最も感銘を受けた本を紹介します。 『多種共存の森 1000年続く森と林業の営み』この本は、清和研二さんという東北大学大学院農学研究科教授によって2013年に書かれた本だそうです。 この本の特徴は、科学的な視点から森林生態学を解説しているパート(ハード面)から、人と森林とのかかわり方(ソフト面)まで幅広い内容を扱っていることだと思います。 森林についてほとんど何も知らない私でも理解できるようなわかりやすい解説であるにも関わらず、科学

          【本紹介】多種共存の森 1000年続く森と林業の恵み / 清和研二

          コモンズによる自然資源の管理:人間と非人間の対等な関係とは①

          こんにちは。池田です。 今回は、私が修士課程で最も興味をもっていたトピック「コモンズ」と、その要点(と私が考えている点)について、まとめたいと思います。 まとめるといっても、私が期末の筆記テストで書いた論述内容を日本語に直しながら私自身が理解を深めるための内容になりそうです。 地域資源の「持続可能な」管理に興味のある方に届いたらうれしいです。 はじめに人間が生きていくために必要不可欠な基本的な要素、水、森、土地などを提供してくれる「自然資源」が、今日、人間自身によって

          コモンズによる自然資源の管理:人間と非人間の対等な関係とは①

          私のここまで

          こんにちは。 実は6月末に、遂に修士課程を修了しました! 応援して助けてくれた家族、友人、先生方には感謝してもしきれません。 色々なことがあったけれど、いざ終わってみると意外とあっさりとした感情で呆気ないな…ということで、 今回は、私がここまでに至った経緯や想いをダラダラと綴っていきたいと思います。 アフリカ開発への想いとフランス語私が中高生だった頃というのは、企業のアフリカ進出が盛んになってきた時期と重なっていたようで、開発に関わる情報はパンフレットのようなもので

          私のここまで

          フランス教育における食育

          こんにちは!池田です。 今回は、フランス教育における「食育」について、日本語の文献を読んでまとめてみました。 少し古い文献ですが、基本的なことが学べたのでシェアしたいです:) フランスの食育の基本フランスは、食文化についての国民の意識を高めるための「食育」を毎年全国規模で行っています。2001年に打ち出された「栄養健康国家計画」(Le Programme Nationale Nutrition Sante) は食育の方針を定めており、その軸は「栄養教育」と「味覚教育」です

          フランス教育における食育

          QGISソフトで地図作り

          こんにちは。池田です。 大学院では2年間、水曜日の13時半から16時半、みんなが「地獄の時間」と呼ぶQGISのクラスでした。今日は思い出話をしたいです。 QGISとはQGISとは、簡単に言えば無料の地図作成ソフトです。 私の修士課程のコースではこの授業が必修で、地図の作成や統計分析を勉強しました。出願時は、まさかフランス語で統計学を学ぶことになるとは想像もしていなかったし、マッピングソフトを使うことになるとは夢にも思っていませんでした。 授業初日。フランス語のできなか

          QGISソフトで地図作り

          【日記】私にとっての豊かさとは何か。

          大学院生になって間もない頃、全学科共通の環境問題を扱う必修科目の授業がありました。 私は学科にたった1人のアジア人で、教室はぎゅうぎゅうにもかかわらず私の隣の席は毎回ひと席空いていました。 その日、遅れて授業にやってきた彼女は、私の隣の空席に座りました。 そして、「こんにちは、名前は?」と話しかけてくれました。 ******************** 彼女の名前はエイミー。フランスには珍しいアメリカからの留学生で、フランス語はペラペラ、凛として綺麗で背の高い、完璧

          【日記】私にとっての豊かさとは何か。

          【PAT】フランスのProjets alimentaires territoriauxとは?

          こんにちは。池田です🦄🌈 今回は、フランスで今どんどんと押し出されている、Projet Alimentaire territorial (以下PAT) を紹介します。 PATが押し出されている背景Les projets alimentaires territoriaux (PAT) ont pour objectif de relocaliser l'agriculture et l'alimentation dans les territoires en soutena

          【PAT】フランスのProjets alimentaires territoriauxとは?

          AMAP:農家直送の仕組み

          こんにちは!池田です。 今日は、フランスの都市部で段々と話題になっているAMAPについて紹介していきます🧺🥕🥬🧅 AMAPとは?都市部にお住まいの皆さんの中には、「新鮮で安全な野菜を買いたいけどどこで買えばいいのかわからない...」と思っている方もいるのではないでしょうか? フランスの都市部では、そんな悩みを解消してくれる組織があります。それが、AMAP (Associations pour le maintien d’une agriculture paysanne)

          AMAP:農家直送の仕組み

          【後編②】地域に根ざした食料システムとは?

          こんにちは。池田です。 今日の写真はピカソさんにしてみました🕊 ついに『地域に根ざした食料システムとは?』の最終編、後編②です。(前後編の2本で終わらせるつもりが、4回にわたる投稿になってしまいました。) 今回は、健康面や食の安全というテーマに着目して、グローバルな食料システムの裏返し、地域に根ざした食料システムの利点を見ていきたいと思います👩‍🏫🥦 前回に引き続き、食料システムの中でも、農畜産に限った視点から話を進めたいと思います。 ローカルがサスティナブルな理由

          【後編②】地域に根ざした食料システムとは?

          【後編①】地域に根ざした食料システムとは?

          こんにちは。池田です🍰🍵 そして最近食べて幸せが溢れた、パリ3区にあるBoulangerie Utopieのケーキです。 今回も、【前編】地域に根ざした食料システムとは?の続編です。なぜローカルはサスティナブルなのか?でお送りします。 前回に引き続き、食料システムの中でも、農畜産に限った視点から話を進めたいと思います。 ご了承ください。 ローカルがサスティナブルな理由 命を軽視しない 「人間=労働力」のシステムまずはじめに、皆さんは、グローバル化した食料システムを覚え

          【後編①】地域に根ざした食料システムとは?

          【前編②】地域に根ざした食料システムとは?

          こんにちは。池田です💃🕺🏾 パリのストリートアート、可愛いです。 前編②は、前回全てを書ききれなかった「ローカルはなぜサスティナブルなのか:環境面」の続編です。 今回は、エネルギー資源や食料廃棄という視点から、地域に根ざした食料システムの説明をします。前回に引き続き、農畜産業に限定して話を進めます🐂🌳 ローカルがサスティナブルな理由 エネルギー資源、食料廃棄 便利さ=エネルギー資源の消費『トマト缶の黒い真実』の紹介を見てくださった方はお分かりの通り、私たちはグローバル

          【前編②】地域に根ざした食料システムとは?

          【本紹介】トマト缶の黒い真実 / ジャン=バティスト・マレ

          こんにちは. イケダです🍝💃 写真は、最近ハマっているスパイスカレーの材料で埋まるキッチン。 今日は、私の人生を変えた本を紹介したいです。皆さんのオススメの本も知りたいので、是非コメント欄にて教えてください。 『トマト缶の黒い真実』 「スーパーで手に入るトマト缶はどこからやってくるのか?」 生まれ育った地域のトマト加工業者が中国の軍隊に買収されたことをきっかけに、トマト加工品に疑問を持った著者、フランス人ジャーナリストのジャン=バティスト・マレ氏。 〈ル・モンド・デ

          【本紹介】トマト缶の黒い真実 / ジャン=バティスト・マレ