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好ましい、好ましくない、言葉

 好きな言葉、好きではない言葉。

 好ましいと思うもの、嫌だなと思うもの。

 それは感覚的なものかもしれないけれど、私にとっては息をするのと同じようなもので、自然と、ときに意識的に、選別しているのであろう。

 それが何か説明しなさい、なんて言われても、私には説明できない。うまく伝えられる気がしない。言葉には、できない。けれど、私はそう思ってしまうのだ。

 突き詰めていけば、そんなことも伝えられるようになるのかなぁ。そんなことを考えることもあるけれど、理屈になぞらえてそれを捉えられない以上、やっぱり言葉にすることはできない気がする。

 それは響き それは意味 それは美しい それは

 どんな言葉を並べても、どれもしっくりくるものがない。

 好ましくないから、質が悪い、なんてことは思わない。それは、あくまで、私の好みだから。

 だからこそ、否定されるものではない。

 それでも、私には、私にも、いいと思うもの、そうではないものがあり、所詮そんな世界でしか生きていけない。

 自分にとって心地のよいものだけを感じて生きていけたら、そんなにいいことはないと思うけれど、そんなわけにもいかない。

 自分の好みではないからといって、それが必ずしも悪いとは限らないのだから。

 それでも、私にとって心地のよいものとそうではないもの、好ましいものと好ましくないもの、それは、厳密に、存在する。

 存在する以上、それを認めなければ、先には進めないであろう。

 そんな、言葉。どんな、言葉も。

 そこにあるのだから。

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。