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一語

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一言多い私の一語。
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#中小企業

となりの芝

となりの芝

自分のやっている事がうまく行かなくなると、他人の事が良く見えてくる。

頑張ってもせいぜいこの程度かという意識が、他の人は良い思いをしているに違いないと言う確信になってきて、やっかみを覚える。

ファミリーレストランで、子供が口一杯に頬張りながらも他人の食べ物が気になって、きょろきょろしているようなものだ。あっちの方が美味しいかな?と迷っている図である。たいして変わらないよ、同じようなものだよ、と

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利益の源泉

利益の源泉

高く売る、安く仕入れる、経費を掛けない、の三つが利益を生み出す。

高く売れれば素晴らしいが、相手を騙して売ることはできない以上、買い手が納得するものを提供せねばならない。街の中を走るだけなら中古車センターで15万の車でもいいだろうが、わざわざ何十倍も出して高級車を買う人もいる。その違いに何故金を払うのか?と考えると高く売ることはそうそう簡単な話ではない。

安く仕入れる事を考えると、100円ショ

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負け戦の殿(しんがり)

負け戦の殿(しんがり)

会社のような組織では、割の悪い役目を果たさなければならない事もある。

例えば、こじれたビジネスの修復とか、クレーム処理などがこれに当たる。まっさらな状態から始めるのと違って、初めから難しくなっているものを元に戻すのは骨が折れる。しかし、しょせん手直しの仕事の出来映えは良くはない。労多くして功少なしである。

しかも、人の後始末をやっている姿は、往々にして、その人自身がへまをやったように見えるもの

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回し手形

相手から受け取った手形に当方の印判を押して支払に当てることを「手形を回す」と言う。

例えば、A社が発行して当方に支払った一〇〇万の手形を、B社へ渡して一〇〇万円の支払を行う事がそうである。多くの会社は自己手形(自分が発行者となる)を切るが、自己手形との違いは、期日が来ても現金を用意するのは発行者であって当社ではないから、資金繰りの負担は無いことだ。また、馬鹿にならないのは印紙代で、年間を通して見

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段取七分で仕事が三分

段取七分で仕事が三分

仕事というのは、大体のところ事前準備で決まってしまう。

準備のことを段取りと言うが、段取りが良ければ後の仕事は速く正確にきれいにできる。反対に段取りが悪いと、やり始めてから、あれが無いこれが無いと部品不足に直面し、途中まで進めた仕事が具合悪くなって元に戻ってやり直しなどと言う事がよくある。

段取りの良い仕事屋を見ていると、なかなか手を下さない。何か考えているのである。時間は過ぎるが仕事は始まら

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