バスケットボール
田舎の山奥で、一人の少女がバスケットボールに打ち込んでいました。心身の不調や人間関係に悩みながらも6年間続けていたようです。
スポーツといえばバスケだった少女は、10年のときを経て、久しぶりにボールと戯れることになります。
うわ、本物だ。
社会人となった今もバスケに打ち込んでいる先輩がいます。私にとってその先輩はお兄ちゃん的存在。
「お兄ちゃん」と、その他バスケに縁がある人に声をかけ、屋外バスケをしました。お兄ちゃんと会うのも3年以上ぶり。他の人にいたってはいつが最後だったのか分からないくらいです。
久しぶりに生身の人に会った嬉しさも相まって、すぐに打ち解けます。それはそれは楽しい時間を過ごしました。
みんなと会って1回目。ボールに触れて2回目。「うわ、本物だ」を連発していた自分が恥ずかしいというのはここだけの話。
触れて蘇る記憶。
10年ぶりにボールに触れてフラッシュバックした記憶があります。それは、頭痛と吐き気に悩まされた13歳の頃の思い出。
13歳の私は人に弱みを見せることができず、ただただ一人で、じっと嵐がおさまるのを待っていました。
どの病院にかかっても異常なしと診断され、心療内科にかかろうとしていた直前。町内で地区対抗のスポーツ大会が開催されます。
中学生の部ではバスケかバレーを選べる恒例行事です。
まったく参加したくなかったのですが、母に「本気でバスケする必要ないんだから少しだけ遊んで来たら?」と声掛けされ、出てみることに。
大した運動はできなかった時期なので、体力は皆無に等しい状態。それでも、走って、パスを受けて、シュートして。感覚は体に刷り込まれていたようで、想像以上にシュートも決まります。
その後、急に体調が上向き調子になり、結局病院にかからずとも勉強や部活を再開できるようになりました。
人生に欠かせないのかも。
そして最近、改めてバスケをしてみたら楽しすぎました。基本的にどんな遊びも楽しめますが、バスケの楽しさはずば抜けていた。そう断言できます。
正直、今の私の心身の健康状態はよろしくありません。だからこうしてnoteやアナログなノートを使ってこころを整理するのだし、ヨガやウォーキングでからだを整えています。
13歳の頃の記憶が蘇った今、私は確信しました。
バスケは、今の私にとって、そして長い人生にとって必要不可欠なものなのかもしれない。かっこいいなという憧れで始めたスポーツだったけれど、それでもこうして私を支えてくれる。
スポーツの力は、偉大ですね。
20211010 Written by NARUKURU
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