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もし、元楽天社員が学校の先生になったら。

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楽天社員だったことがどう先生をやる上で役に立ったかというと、全く役に立たなかった。

楽天社員だったことがどう先生をやる上で役に立ったかというと、正直全く役に立たなかった。そもそも仕事が違いすぎる。種目が違いすぎる。と思う。場合によっては、むしろ弊害になることすら出てくる可能性がある。学校の先生をやってみて思うが、子どもと向き合うことは効率性とは全く別の次元に存在している。ついうっかり、効率的だったり、数値的だったり、確実的な方が大人で、すごくて、価値があって、と思いがちだけど、そ

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先生って、いる?いらない?

先生、学校、教育、という文脈を考えるとき、いつも2つのことが浮かぶ。

1つは、子どもは自ら学ぶんだ。ということ。生きる上で自分で必要だと思う、やりたいと思うことを自分でどんどん身につけていくという過程に対する興味と確信。

もう1つは、「先生」「教師」というものが、子どもたち、学級(つまり集団)対して及ぼす影響と、その可能性。

この2つの感覚の中でとても揺れる。揺れている。

前者は、子どもを

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先生を辞めたあとは、何も苦労しないで自分のやりたい仕事ができた。

もう一本。先生やった後の話。

俺は、小学校の先生をやめたあと、就活生のキャリア支援の仕事を始めた。これは、当時の自分にとっては願ってもないような仕事だった。先生の仕事を経て、「あ〜もっと大人がワクワクしてないとってことだわ、だからそのコンサルができるような仕事がしたいな」と思っていたら、飛び込んできた話だった。実は先生をやめる半年くらい前から、たまたま就活生が俺に連絡をしてきて、相談に乗って欲し

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控え目に言っても(そして辞めたけど)俺は先生の仕事超楽しかった。

控え目に言っても、俺は先生の仕事超楽しかった。

これは超個人的なことなので、何かの一般的な質問の回答にもならないし(先生って楽しいですか?など)、何かを代表してする話でもなく、俺は超先生が楽しかったよ。という単なる「楽しかった話」です。

ということで、仕切り直して、

俺は先生、すっごい楽しかった。2年間という期間だけども、ハイパー楽しかった。おそらく、そのままやってても楽しかったと思う。(飽

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あつまり

希望が云々。ということを先日書いたのでそれに連なって。

楽天に入ったばかりの頃の話。この話はよく色んなところでするのだけど、新卒で企業に入社したときに、個人的に驚くようなことがあって、それによって今のキャリアへの道が開いていったと言っても過言ではない。

楽天は当時バリバリのベンチャーで、息の良い、鳴り物入りのような同期が400人。俺は結構同期とも仲良かったし、楽天は入社した時に楽天カードに入会

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子どもに任せるとは。

俺は、小学校の先生になる前に「サドベリースクール」という、いわゆるフリースクールの1つの種類である学校に興味を持って、それを見に行っていた。運良くそれを仕事としてお手伝いをしてインタビューをしに行ったのだけど、そこでの子どもたちとの出会いは結構衝撃的だった。ここで書くと長くなっちゃうから割愛するんだけど、まぁとにかく自立している。自分のことは自分でやる、そして他人に必要以上に介入しない(こっちの方

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「腰掛2年の若造に何が出来るんだってみんな思ってるよ」

何日かに一回、うまくWi-Fiが繋がらないのでスマホから打つ。

さて、そんなこんなで学校の先生になった俺は、一年目の1ヶ月が過ぎたくらいの頃に、一つの決定的な出来事が起こる。当時、特に始めたばかりの頃全く使い物にならなかった俺は、給食の時間すらうまく捌けなかったので、隣のクラスの先生が見回りに来て代わりに手伝ってくれた。今思ったら、まぁそりゃそうするな俺でも、ともおもうのだけど、なにぶん、「スー

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先生ってすごい。

これからの学校に必要なことは、やり方がどうだ、ということよりも、「どんどんいい感じにしてきましょう」「なっていってますね」というポジティブな気運なのだと思う。みんないろんな思いがあり、大切にしたいこともあり、そしてそれは必ずしも同じではない。それはむしろ先生たちが子どもに教えていることであって、先生だって、みんな違ってみんないい。そりゃそうだ、と思う。だから大事なのは、気運なのだと思う。方法や手法

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良い学校・悪い学校 -もし楽先生-

俺は、みんながより自然に生きられることが大事なんじゃないかと思う。だから最近は、どうしたら子どものうちから自分で自分の力を使って、人に価値を生んで対価を得る、ということができるようになるのかな?と思ったりする。たくさん教室で準備をして、でも結局自分で生きていく準備なんて何一つできてない。なんなんだろうそれ、と思う。

良い学校、悪い学校、という概念がある。それってなんなんだろう、と不思議に思ったこ

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使えない先生

そんなこんなで一学期がスタートした。おそらく、教育現場に懸念を持つほとんどの社会人の方がそうであるように、俺も自分なりの考察ややりたいこと、課題意識がうごめいていた。そしてそれをどのように、どうしたらいいのかを考えていた。

が、

背の順がわからない。これが最初の壁だった。挨拶も済んだ、子どもたちとも出会った、そしてこれから体育館で式が始まる。でも、並び方がわからない。なんだそれは、と思うかもし

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「なんで先生なんてなったんですか?」

昔の文章の投稿もよいのだが、今の自分で書けることもあるので、それをくわえながら進んでみたいと思う。そしてそれを書き溜めてやはり1冊の本にしたい。このタイミングでやることに意味がある気がしている。やるぞ!

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はてさて、そんなこんなで、1年目の俺の教師生活はとにかく大変だった。特に前半。職員室に初めて入るなり、先生たちの机の上には俺の記事が出ている朝日新聞

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もし元楽天社員が小学校の先生になったら 〜読む本ないねんもん〜

【本の御願い】:小学生に読ませたい本

ご無沙汰しておりますー!先日ブログで書かせて頂いたのですが
今小学校の先生をしています。

たった2週間ほどしか経っていないのですが、
思うこと・お伝えしたいことがたくさん!

現場に入らないとわからないことは本当にたくさん
あるんですね。

いつかどこかで伝えられる場を作れたらいいなぁ。

さてさてそこで皆さんに御願いがあるのですが、

小学校

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もし元楽天社員が小学校の先生になったら 〜クラスのルール〜

もし楽先生(もし元楽天社員が小学校の先生になったら)、第2段。

今日はクラスルールを子どもたちに決めてもらいました。

決め方は、

”自分がされて嬉しいこと・されてイヤなことを挙げていく”というやり方。

自分たちでルールを設定させることで、

それに基づいた指導の効果が期待できる!

自分と他者が心地いいか悪いか、という観点で物事を考えてもらうことは
協調性を育む上での第一歩にな

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第一話 もし元楽天社員が小学校の先生になったら。 〜初日の惨敗物語〜

※この話は、2013年に書いていたブログ『もし、元楽天社員が先生になったら。』を書籍化するためにまとめ直したものです。

第一話 もし元楽天社員が小学校の先生になったら。 〜初日の惨敗物語〜
2013年04月08日(月)

もし元楽天社員が教師になったら。

私は昨年末まで、楽天株式会社で営業をしていました。

新規事業部に配属され、配属からすぐに飛び込み営業を毎日。

わけもわからぬまま、でも結

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