控え目に言っても(そして辞めたけど)俺は先生の仕事超楽しかった。


控え目に言っても、俺は先生の仕事超楽しかった。

これは超個人的なことなので、何かの一般的な質問の回答にもならないし(先生って楽しいですか?など)、何かを代表してする話でもなく、俺は超先生が楽しかったよ。という単なる「楽しかった話」です。

ということで、仕切り直して、

俺は先生、すっごい楽しかった。2年間という期間だけども、ハイパー楽しかった。おそらく、そのままやってても楽しかったと思う。(飽きた可能性はあるけど)そして、何がどう楽しかったんだろう?と思うと、やっぱり子どもと過ごすのが楽しかったのかな、と思う。1つは。

よく「子どもが好き」という表現があるけど、個人的にあんまりピンとこなくて、子どもだから好き、というわけでもないな、と思ったりします。どちらかというと、それが意味するところは、より自由でクリエイティブで、あの遠慮のない感じ(元気でも、そうでない、という態度でも)が好き、なのだと思う。そういうものを見ると、「こりゃあ面白いな」という視点になってしまう。

もともと俺はそうじゃなかった。正確には本当に小さいときはそうだったのだろうけど、中学、高校、大学、社会人、とあがるにつれて「これはこう」という考えが凝り固まって行ってしまったのだと思う。感じてることと裏腹に、前習えで生きていきましょう、という考えに取り憑かれていた。でも幸いにも俺は教師になる前に、それがごっそり取り除かれる機会を得たので、かなりそこらへんが柔軟になった。そういう閉鎖的な感じと、解放された感じを経験していたから、その凝固とした感じにとらわれず、それをまんまとはみ出てくれる子どもたちって、希望だなぁ、と思ったりする節がある。こいつら、最高だなあ。笑 と思う。

そういえば、俺が先生をやっていてコペルニクス的な発想の転換があった時があったのだけど、その話をちょっとします。それは何かというと、俺は教師になる前楽天に勤めていて、何を子どもたちに伝えたらいいんだ?という答えを見つけようとしていました。そして得た結論が「なんだ、ワクワクしたことをやってる人は結局楽しそうだし人間関係もうまく行ってるし、経済的にもなんだかんだ回ってるんじゃん!」ということだった。よって、ワクワクすることを子どもたちが見つけられるようにしよう!というのが先生になる前に伝えたいメッセージだった。ところがどっこい、教室に入ったら俺は小学校3年生の担任だったんだけど、子どもたちすでにワクワクしていて、ずでーん、って感じだった。笑 やること、ないやん!って感じで、開始早々、やること終わったわ、ちーん。という感じだった。

そしてそこから考えた。さて、じゃあ結局俺はここで何をしたらいいんだろう?と。そして思ったのは、この子たちがこのまま進むことを邪魔しない大人になろう、ということだった。それが大事なんじゃないかと。むしろ、そのまま大人になっていくことが難しいことに世の中のいろんなフラストレーションやストレスの原因があるんじゃないか?と思った。そう思ったら、やるべきことは「君たちの夢中になってることには価値があるんだ」という眼差しでそこに存在することだと思った。そして俺自身もそう過ごして、それでいいんだ、ということを共有することだと思った。

だから、俺は楽しかった。教育を変えたら、社会が変わっていくと思っていた。でもそうじゃなくて、子どもたちがそのまま育っていくことが、社会の閉鎖的な感じを変える起爆剤になるのだな、と思った。だから俺は楽しかった。それだけのキラキラワクワクしたエネルギーを目の前に毎日過ごせるのだから、そりゃあ楽しくないわけない。

そして、もうちょっというと、俺は要領のいいタイプだったので、自分の中で「これは絶対必要だな」と思えることに関しては徹底的に、子どもたちが習得できるようにした。ここら辺に関しては、自分でも色々思うところがある。

と、いうわけでつまり俺は先生超楽しかった。教師、という仕事についての捉え方や理解、理想というのは本当に人それぞれだと思うので、俺は全くその総論を語るつもりはないし、逆に自分が間違っているとか、自分の感性に対して批判を受け取るつもりも一切ありません。ただ、俺自身は教師という仕事を本当にリスペクトしているし、こんな最高の仕事ないじゃん!と思っているし、これから先生になる人とかが、いい感じでやれたらいいな、とは思っているので、その人が望んでいて、自分が役に立てるのであれば、全力で出来ることはしたいと思っています。

リアルなところは色々書ききれなかった、ていうか、全然まだまだ語りきれない部分はあるんだけど、そんな感じです。

ちなみに、楽しかったのになんで辞めたのか?というと、もともと2年って決めてたこともあったんだけど、なんというか、結構もともとあった関心は満たされてしまって、「どうしたら大人とか先生たちもっと楽しくなるかな?」というところに視点がいったので、そちらに移って行ったという感じです。未だに子どもたちと過ごしたい感じとか、面白いこともっとできるな、という感じもあるんですけど、そんな感じ。またやるかもしんないし。そういう場をつくるのもいいなと思ってます。

とりとめもなく書いたけど、そんな感じ!この前のnoteからたくさんの人がfacebookの申請してくださって嬉しかったです。よかったら繋がってお話ししましょう!

なおや

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