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文章はつかみで決まる

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『dancyu』に学ぶ、文章の「つかみ」の書き方

『dancyu』に学ぶ、文章の「つかみ」の書き方

雑誌『dancyu』といえばグルメ雑誌の代表格ですが、グルメ系だけでなく、その他の記事の「つかみ」を考えるときにも参考になります。

たとえば、2023年7月号の記事。

特集「美しいラーメン」で紹介されていたラーメン店「麺笑巧真」のつかみをご覧ください。

ラーメン店の紹介記事のつかみというと、スープやラーメンの描写や、オーナーや店長の経歴が多いと思いますが、この記事では「来店していたお客様の反

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『おとなの週末』に学ぶ、文章の「つかみ」の書き方

『おとなの週末』に学ぶ、文章の「つかみ」の書き方

雑誌に学ぶ、文章の「つかみ」の書き方。

今回取り上げるのは、『おとなの週末』2023年7月号の第1特集記事「三ツ星おにぎり」です。さまざまなおにぎり店のレポート記事ですね。

飲食店のレポート記事のつかみというと、

・佐賀の郷土料理が堪能できる居酒屋
と店の概要から入ったり、
・下町情緒が残る谷中銀座商店街の外れに店を構える
とロケーションから入ったり、
・ミラノの高級リストランテで5年間修行

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『Begin』に学ぶ、文章の「つかみ」の書き方

文章の「つかみ」を考える時、参考になるのが、「雑誌の記事のつかみ」です。
雑誌はさまざまなタイプのつかみが一気に読めるので、ヒントを得るのに効率が良いんですよね。

たとえば、商品やサービスのコラム記事をよく書いていた時、私は、男性ファッション誌の『Begin』を参考にしていました。

とくに注目していたのが、商品紹介のコラムです。オヤジギャグというか韻を踏むというか、独特な言葉遊びが面白くて、商

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スタンダードを知る ~「文章はつかみで9割決まる」おまけ原稿 #2~ 

スタンダードを知る ~「文章はつかみで9割決まる」おまけ原稿 #2~ 

こんにちは、ライターの杉山直隆です。

前回の記事で、かつての私が
「定番パターンをマネしているのに、つかみが書けなかった」こと。

その大きな原因は、「読み手を理解していなかったこと」にあった
とお話ししました。

「このままではいつまで経ってもつかみは書けない」。そう感じた私は、読み手を理解するために必要なことを試行錯誤し始めました。

そこで行き着いたのが、「スタンダードを知る」ことです。

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なぜ定番パターンをマネしても書けなかったのか ~「文章はつかみで9割決まる」おまけ原稿#1~

なぜ定番パターンをマネしても書けなかったのか ~「文章はつかみで9割決まる」おまけ原稿#1~

こんにちは、ライターの杉山直隆です。

先日、『文章はつかみで9割決まる』という本を発刊したのですが、

ページ数の都合上、載せなかった原稿が何本もありました。

一部の人にしか役に立たないような細かい話も多いのですが、誰かの役に立つかも…? ということで、その一部をこちらに掲載します!

1つ目の原稿は「なぜ定番パターンをマネしても書けなかったのか」。駆け出しのときの失敗エピソードで、本でも同じ

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【今日の『つかまれたつかみ』 #1】ある朝、眼を覚ました時、これはもうぐずぐず……

【今日の『つかまれたつかみ』 #1】ある朝、眼を覚ました時、これはもうぐずぐず……

『文章は「つかみ」で9割決まる』という本を出しました
最初の数行だけで、読み手の心をわしづかみ。読み手は続きを読まずにいられなくなる。そんな「つかみ」を独断と偏見で紹介する──。

こんにちは、ライターの杉山直隆と申します。

今年5月に『文章は「つかみ」で9割決まる』という本を発刊しました。

「読み手の心を惹きつける文章のつかみ(書き出し)を書くには?」というテーマの本で、小説からノンフィクシ

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