山森直樹

技術士、中小企業診断士、CFP、1級販売士、情報処理技術者試験(各種)。

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  • 企業内診断士の輪を広げる「楽しい」ブログ

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    企業内診断士の輪を広げる「楽しい」チーム(企業内チーム)のメンバーが企業内中小企業診断士としての活動を赤裸々に語ります。

最近の記事

成功報酬「のみ」の補助金支援について

このnoteは中小企業診断士に関するテーマで行うべきものです。しかし、個人的に伝えたい思いのあることの発信が多くなっており、少し反省しています。今回は、中小企業診断士界隈でコロナ後に盛り上がっている補助金関連で思っていることを書いてみます。 0 補助金の作成支援範囲 中小企業診断士などの士業の方や、各種コンサルタントを名乗る方々は、中小企業に対して補助金の作成支援をしている方が多いと思います。作成支援の定義も人それぞれですが、ここでは、事業者からヒアリングを

    • 在庫管理の徹底について

      今回は、在庫管理について思うことを書きたいと思います。ある企業を支援していたのですが、色々と言い合いましたので、ここでネタにします。言いたいことは、まずは教科書にあるような基本的なことをやってから、自社にあったように工夫しましょうというお話です。 1 在庫って何ですか? 「在庫」は何って「在庫」なんですが、製造業でいうと、いわゆるこれから販売される製品(商品)だけを指すわけではありません。完成品だけではなく、半製品、仕掛金、材料(原材料)、部品など、お金になりそうな

      • 中小事業者のITスキルに応じた支援の在り方

         今年最後の投稿になります。とはいえ、今年の振り返りもせずに、普通のテーマで進めさせて頂きます。  今回は、中小企業診断士として中小企業事業者を支援する際に必要なITスキルや中小企業経営者のITスキルとその対応についてご紹介させて頂きます。この話は、平均以下のITスキルの中小企業を指してお話をしていますので、ご了解いただきます。 パターン1 IT以前のアナログ対応 中小企業事業者(特に個人企業)の中には、ITスキルもなく、デジタル化に興味のない(対応できない)方もいらっしゃ

        • 経営革新等支援機関になるための研修を受講しました

           経営革新等支援機関になるためにはいくつかの方があります。一般的には中小企業経営改善計画策定支援研修というものを受講して、最後の試験に合格したら登録手続きをします。 1 経営革新等支援機関とは  認定支援機関とは、2012年に制定された中小企業経営力強化支援法に基づき、中小企業の経営力を強化する目的で設立された制度です。正式名称は「経営革新等支援機関」となっています。  主な業務内容としては、中小企業や小規模事業者の経営に関するアドバイスをおこない、事業計画の策定や資金調

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          中小企業診断士試験の財務会計対策(9~10月版)

           今回は、中小企業診断士試験の財務会計対策について、現在の状況に対応したお勧めをご紹介したいと思います。これは時期によってお勧めが変わってきますので、今回は9月~10月という時期でお読みください。 1 これから学習する方や今年の1次試験で40点未満の方  財務会計を初めて勉強する方は、まずは、教科書を勉強して下さい。一番のお勧めは無料講義もついている早稲田出版の以下の書籍です。2024年版はまだ発売していないようですが、kindleもあるようです。特に独学者や電子版が良い

          中小企業診断士試験の財務会計対策(9~10月版)

          経営情報システムで狙われない用語について

           中小企業診断士の1次試験が来週末に行われます。7科目のうち、経営情報システムでは、過去に一般的にほぼ聞いたことがない用語が出たりします。しかし、それらは60点の合格には必要ありません。  今年は『生成AI』くらいは予想し、確認していると思いますが、合格には関係のない、出てきたらびっくりする用語について出しておきます。ちなみに、90点くらい取れそうな方向けですので、普通の受験生は無視で構いません。 1 クラウド、ネットワーク関連 ・コンフィデンシャル・コンピューティング(

          経営情報システムで狙われない用語について

          中小企業診断士からの資格取得について

           中小企業診断士という資格は、非常に大きな可能性を秘めています。他の士業とは違い、様々な仕事をしている方がいます(自由度が高い)し、出身業界やバックグランドのスキルもかなり異なります。そこでは、各種研究会等の集まりに参加するだけでも色々なことを知ることができます。中小企業自体ももちろん、多様な業界で構成されていますので、それに適した方が支援するという構図もあります。  とはいえ、経験とスキル不足や業務拡大、差別化が図れない悩みもあります。また、中小企業診断士になっても、日々

          中小企業診断士からの資格取得について

          企業内中小企業診断士の活躍方法

           挑戦的なタイトル(ご依頼頂いたタイトルということでご勘弁を・・・)で大変恐縮ですが、前回のnoteでご紹介した「つぎ夢経営研究会」での発表を文章でお伝えいたします。 1 心構え<行動あるのみ>  いきなり、心構えから入りました。中小企業診断士と名乗った瞬間に、各所から相談や仕事が舞い込むわけではありません。もちろん、舞い込みを期待するのであれば、行動することは必須になります。大体の方は、行動がないのに稼げないとなるパターンが多いです。無論、本業でのノウハウや経験などの専

          企業内中小企業診断士の活躍方法

          企業内中小企業診断士にお勧めする研究会のご紹介

           今年も試験合格で1,600名強に加え、大学院等の養成課程なども含めて数多くの中小企業診断士が生まれました。試験合格の方は、実務補習や実務従事の要件もあるので、まだ正式登録までに至らない方もおりますが、今後の活動を緩く行いたいための方向けに研究会情報をお伝えしたいと思います。 0 なぜ、この話題を出したのか 私も中小企業診断士として、最近合格した方から、「こういう経歴で、こういう感じで、中小企業診断士としてやっていきたいが、何がおすすめ研究会がありますか?」(抽象的に書い

          企業内中小企業診断士にお勧めする研究会のご紹介

          クラウドに優しい世の中になったなと感じたこと

           コロナウイルスの影響だけとは限りませんが、世の中、クラウド環境での情報システム開発、運用が増えてきました。昔は、オンプレミスだと法令点検で年に1回は止めなきゃいけないけど、クラウドは24時間365日使えるなんて言っていましたが、色々なところからやり直して欲しいなと思います。  今回は、クラウド環境がダメだ!ではなく、クラウド環境の障害に優しい世の中になったなと感じたお話です。 1 クラウドって24時間365日稼働できません!  そもそも、どこの会社のクラウドでも何らかの

          クラウドに優しい世の中になったなと感じたこと

          リスキリングの必要性

           リスキリングとは、スキルを付け直すことや学び直すことを指します。企業では人材育成の一つの領域として扱われています。特に、デジタル化やDXに向けた従業員の意識改革などと合わせて用いられています。環境変化が激しい世の中だったり、新技術や用語が次々に出てくる中でついていくことも求められています。英語ではReskillingと書きます。 1 リスキリングの定義 経済産業省の資料によると、リスキリングは「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅

          リスキリングの必要性

          補助金支援における支払や成功報酬について

           士業を中心に補助金ビジネスが蔓延しています。各種補助金により中小企業などが、自身で(協力者も含めてでも)事業計画がきちんと作成することができ(考えることもでき)、国や地方公共団体に認められることで、実行に移しやすくなり、それが会社内なり社会への貢献であれば素晴らしいことだと思っています。  そんな中、ビジネスなので色々胡散臭い話も聞いたりするので、そのあたりのご紹介とともに、自身の結果や意見も述べてみたいと思っています。 1 支払が行われない  聞いた話なので、どのくら

          補助金支援における支払や成功報酬について

          静かな退職

          最近聞く言葉でちょっと気になったワード「静かな退職(Quiet Quitting)」について思いつくままに書き連ねたいと思います。 1 静かな退職とは  もともとはアメリカでできた言葉のようですが、「Quiet Quitting」は、日本語にすると「静かな退職」ということです。別に、会社を静かに辞めることではなく、給料を得るために必要な仕事はきちんとこなすが、それ以上は頑張らないことだそうです。  この言葉を聞くまでは、辞める予兆が全然なかった人が、その月になっていきなり

          静かな退職

          絶対に中小企業診断士になろう!

           この週末は中小企業診断士の1次試験が2日間に渡り行われます。もちろん、2次試験もクリアしなくてはいけないので、1次試験はまだまだ入口に過ぎないわけですが、余裕な方でもそわそわ、緊張はするものです。  試験に合格するための偉そうなアドバイスなどをするつもりは全くありません。言いたいことは、あきらめず絶対に中小企業診断士になって頂きたいと言うことです。対象は主に企業内診断士の方向けです。 1 試験会場に行き、試験中の精神状態を体感すること  中小企業診断士になったらこれがし

          絶対に中小企業診断士になろう!

          中小企業診断士界隈で気になること(その2)

           個人的な意見ではあり、賛否もあることは承知しておりますが、前回、以下の記事を投稿させて頂きました。今回はその続きを書かせて頂きます。前回よりは少し踏み込みたいと思っています。 1 「来るもの拒まず、去る者追わず」 コロナ渦に入っての研究会は、原則オンラインで実施していました。昨年あたりからは、オンラインのみでの継続、ハイブリット(現地とオンラインの両方)、隔月の交互開催(現地とオンライン)など、研究会毎に対応が異なってきました。最近はこれらに加え、元々であった現地のみ開催

          中小企業診断士界隈で気になること(その2)

          中小企業診断士界隈で気になること(その1)

           今年の中小企業診断士試験は、例にないほど多くの合格者(その他養成課程の方もいます)を出し、例年以上に1年目の方が中小企業診断士のクラスタを賑やかにしています。これは同時に、2次試験の不合格者も最大ということとであり、2次試験受験の方々もSNS上では多く見かけるようになっています。 1年目の方に限らない話ですが、なんかSNS上や研究会等の会話を見ていると、中小企業診断士なのにどうなの?って思うことが多いなあと感じたので、個人的に気になった事象(自分で体験したものも含む)を書

          中小企業診断士界隈で気になること(その1)