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経営情報システムで狙われない用語について

 中小企業診断士の1次試験が来週末に行われます。7科目のうち、経営情報システムでは、過去に一般的にほぼ聞いたことがない用語が出たりします。しかし、それらは60点の合格には必要ありません。
 今年は『生成AI』くらいは予想し、確認していると思いますが、合格には関係のない、出てきたらびっくりする用語について出しておきます。ちなみに、90点くらい取れそうな方向けですので、普通の受験生は無視で構いません。

1 クラウド、ネットワーク関連

・コンフィデンシャル・コンピューティング(機密コンピューティング)
  パブリッククラウド上で利用中データの暗号化を指す技術、セキュリティ施策のことです。これにより、機密データをパブリッククラウドで避けてきた顧客がクラウドを使いやすくなります。

・非地上系ネットワーク(Non-Terrestrial Network:NTN)
  地上、海、空にある移動体を多層的につなげる通信ネットワークシステムのことです。地上の基地局からの電波が届かない漁業や海運業などの産業や、インフラが整っていないエリアに対してインターネット接続が提供できます。

・Open RAN
  オープンインタフェース仕様に基づいて構築する、機能を分離したRAN(無線アクセスネットワーク)のことです。異なるベンダーの機器を接続してネットワークを構築する仕組みです。

2 ソフトウェア、セキュリティ関連

・k-匿名化
  
パーソナルデータに対して他情報との照合から個人特定を防ぐ技術のひとつです。準識別子(同一属性)のデータがk件以上になるようにデータを変換します。個人が特定される確率をk分の1以下に低減でき、特定を困難にする技術です。

・Cookieレス対策問題
  
近年、法律やGoogle・Appleのようなプラットフォーマ―により、国内外でCookieの取得や利用に対する規制の強化が進められています。ユーザーの意図しないところでも閲覧履歴や行動履歴が収集・活用されている点が、プライバシー保護の観点から問題視されるようになったことが挙げられます。

・DevSecOps
  
DevSecOps は、開発、セキュリティ、運用を意味します。開発からリリース、運用までの全工程にセキュリティ対策を統合し、開発チーム、運用チーム、セキュリティチームの全員が、共同でセキュリティに責任を持ちます。これにより、安全なシステムやソフトウェアを迅速かつ低コストで届けられるようになりました。

3 その他

・データレイクハウス
  データウェアハウス(DWH)のメリットである「構造化されたデータを扱える」という点と、データレイクの「安価に大量のデータを扱える」というメリットの良いとこ取りをした技術です。

・空中ディスプレイ
       光の反射を利用することで空中に映像を表示させる技術のことをいい、空中結像技術とも言われます。特殊なメガネなどを用いず、肉眼で目の前に映像が浮かび上がります。

・NFT(Non-Fungible Token)
      日本語だと代替不可能なトークンと訳されます。トークンは、ブロックチェーン技術を使って発行された仮想通貨という感じです。代替可能というのは、円とかドルです。代替不可能なものは唯一無二で替えがきかないものです。これは去年出ています。

4 まとめ

  あえて試験に出ないであろう用語を9つも追加してしまいました。この2年くらいに出だした用語なので、これからメジャーになると思います。なお、試験に出る用語としては以下のレベルがMAX だと思いますので、お時間ある方はチェックしてみましょう。

 最後になりますが、最後の1秒まであきらめずに試験を戦ってください。

#中小企業診断士 #企業内診断士 #経営情報システム #試験に出ない

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