見出し画像

補助金についてよく言われること

0  初めに

    前回は、以下のnoteを投稿しました。今回も前回に引き続いて補助金についてです。補助金についてよく言われることについて個人的な見解を書いてみたいと思います(同意を求めるものではありませんのであしからず)。

1 お金儲けの為だけにやっているわけではない

    補助金の支援をするというとお金儲けのためだけにやっている思う方がいると思います(私はそんなにやっていない方です)。事業というか商売としてはお金を儲けるためにやっているのは決して悪いことではないと思います。とはいえ、下請けで卑劣な委託をしているのを見かける度に、どうなのかな?とは思いますが、双方の合意で勝手にやって下さいということでしょうか。まあ、そのあたりが結構問題だったりします。事業者にも過大な請求をしている例もたまに聞いたりします。
 
    私の場合は、補助金で稼げるに越したことはないが、稼ぐためよりは顧客の売上利益向上に貢献したいという思いの方が断然強いです。そして、中に入って実行支援(報告書を書くというレベルではなく)もしたいと思っています。あとは、私にとってはプレッシャーもありますし、コストパフォーマンスもそれほど良くはありません(少なくても私は・・・)。

2 高い採択率を謡っている法人、団体や個人

    もちろん採択率は高いに越したことはないので、高採択率を謡うのは間違えていないと思います。しかし、受験予備校の合格者数のように、どこまでの範囲なのかとか(再申請含むとか)、そもそも嘘だとか色々あります(実例を知っています)。医師の国家試験の受験のように、合格確率の高いものだけを対象にすることも可能ですし、なかなか評価は難しいです。一番は対応者(会社)との相性だとつくづく思います。

3 補助金申請を事業者が単独でできるか?

    事業者が単独でできるか?と聞かれれば、単独でできる方もいるとは思います。一応、何を書いたら良いかは示されているので、調べながら書くというか、既定の枚数を埋めることは可能だと思います。
   ただし、採択を考えた場合は、事業内容の良し悪しだけでは決まりません。採点基準もありますし、きちんと描くにはある程度の経営に関する知識が必要になります。

    私は工学部の出身で技術職をしておりますが、中小企業診断士を受験するための勉強をしていなかったらとても書けないと思います。SWOT分析、
クロスSWOTも5フォースも分かりません。減価償却費、付加価値、貸借対照表、損益計算書も分かりません。個人事業者でも法人でも構いませんが、代表や社長になるためには、そのような知識を習得しないと経営者はできないとかしないといけないですね。

    私の個人的な見解は、最近の大きめの補助金については専門家が付いていないとうまく対応できず、採択率が上がらないものだと理解しています。

4 加点項目への対応が面倒

    最近の補助金界隈を見ると、できるだけ加点項目を取ることが有効であり、そのようなデータも見たことがあります。加点項目も簡単な申請みたいなことや、大掛かり(時間がかかるとか、難しいとか)なことがあるので、サポートを受けながら対応しないと普通の事業者にはとても非効率になります。あと、加点がどれだけ重要なのかも理解されていないことが多々ありますが、言われるがままにやっている(やらせている)感じに見えます。私も加点だけサポートすることも極たまにありますが、反省も少しあります。加点を設けることについては問題はないと思いますが、こういうことが事業者に負担をかけていて、専門家がサポートをしないといけなくなってしまう要因になっていると思います。

5 他士業との比較

    中小企業診断士は独占業務がないということで賛否はありますが(私はなくて構いませんし、ないことが最大の魅力かもしれません)、他士業は特定の業務にその士業が独占でできることがあります。そうであれば、補助金申請は中小企業診断士の独占にしたら良いという話もありますが、その必要性はないのではと考えます。正直、経営学や財務会計の知識があるのであれば誰にでもできるとは思います(行政書士とか税理士などもよく対応されています)。要は、知識と経験だけだと思いますので資格が云々はないと思います。

6 補助金を採択するメリット

    補助金が採択されることで、事後的に投資金額を抑えて事業が実施できます。ただし、事前には全額負担をすることになります。その負担は、自己資金、長期借入、つなぎ融資などでカバーしますが、基本的には資金に余裕がないとできないと思います。事後的には、返済しなくて良い投資資金を得ることができるのは大きいと思います(収益納付は省略)。

    対外的には、信用を得る材料にもなります。ものづくり補助金などの補助金ではHP上に対策された企業やタイトルが公開されますし、自社のHPで採択されたことを公表している方もいます。

7 資金に余裕がないと補助金は向かない

   上記に示したように、資金に余裕がないと補助金は向かないというのが全般的な回答になりますが、一世一代で頑張ってという方もいないとは言えません。なかなか苦しい事業者が業務効率化に補助金を使える流れができると良いと思いますが、結果的に余裕のある企業が実行していることが多いです。

    補助金は資金に余裕のない事業者を救うというのであれば、先に補助金を支給するという考え方もあると思います。そういう枠を設けるというのもありますが、今の展開では難しいとは思います。

8 最後に

  ちょっととりとめもない項目になってしまいましたが、補助金について思っていることを書かせて頂きました。

#中小企業診断士 #企業内診断士 #補助金


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?