見出し画像

中小企業診断士2次試験でありがちなコメントを考えてみた。

   これを書いているのは、今年の中小企業診断士1次試験の終わった日(日曜日)です(公開は水曜日)。受験された皆様、お疲れさまでした。とはいえ、これからは、2次試験から参戦する方や明日から2次試験の勉強を始める方まで様々な受験生の中から約2割の枠を目指します。休んでいる暇はありません。
   今回は、2次試験の過去問や模試を解いた際に、出てきそうなコメントを妄想で考えてみました。思い当たることがありましたら、復習してみましょう。

1 1次試験のテキスト読み直してほしい

・指標の公式をきちんと覚えましょう。
・指標名は正確に書きましょう。
・「・・・」(用語)の意味をテキストで確認しましょう。

    事例Ⅳの第1問でありがちなものです。売上高営業利益率を営業利益率とか書いちゃうのは厳しいです(計算は合っているけど)し、テキストでも見かけない指標を書くのも基本は危ないです。あと、たまに小数第2位で求めるという意味を理解していない人もいます(全部2桁にしちゃうとか)。1次試験は合格できている方なので、1次試験の知識をそのまま文章でまとめればOKというものもきちんと対処しておきたいです。
   不安な方は1次試験のテキストをそばにおいて読み返したりしたいです。2次に必要な科目は1次試験で80点くらいのレベルがあると良いですが、意外に覚えていないものです(普通は無理なレベルのことを言っています)。

2 事例Ⅰ、Ⅱでありそうなコメント

・組織運営上ではなく、人事運営上になっています。
・戦略を聞いていますが、オペレーションレベルの解答です。
・取り組みの助言です。取組なので、誰をターゲットにするのか、誰と実施 するのかなどを考えながらまとめたいです。

   事例Ⅰは組織や人事に関する事例で、戦略やオペレーションなどのレイヤーの意識が重要です。経営戦略なのか、組織なのか、人事なのかを理解して取り組みたいです。
   事例Ⅱはマーケティングの事例です。売上向上や地域活性みたいなことが多かったような気がします。高度なマーケティング知識は不要ですが、強みとターゲットを意識して取り組みたいです。
    設問の制約条件を守らないと得点につながらないことが多くなります。設問からどういう知識が必要か想起して、本文を読み込むことでバランスよくまとめることは意識したいです。助言の問題は、型にはめて整理することも必要です。私も、誰に、何を、どのように、期待効果とか思い浮かべて説いていました。

3 事例Ⅲでありそうなコメント

・生産部と生産面を意識して書いたか、そのあたりを振り返って下さい。
・書く前には問題点と改善策が対応しているかチェックして下さい。問題点があっているのに改善策がないとか、問題点に書いてないのに改善策が書いたりすると得点につながりません。対応関係のチェックをきちんとした上で、改善策が本当に実行可能かチェックする習慣をつけて下さい。
・標準化、マニュアル化は、キーワード的にはOKなのですが、何を標準化、マニュアル化するのか分かりにくいです。具体的に書くことができたか振り返っておきましょう。
・標準化、マニュアル化になった時は、作業改善→標準化、マニュアル化→教育、定着・徹底までセットで考えて、具体例をコンパクトに頭に入れると、きれいに解答しやすいです。

   事例Ⅲは生産・技術の事例です。別に製造業の経験がある方が有利だということは全然ないです。むしろ知らない方が良いくらいです。私のような中途半端に知っていると設問の前に色々突っ込んでしまいドツボにはまります。知識は1次試験の運営管理の知識だけで十分です。
   ポイントは、経営戦略、QCDみたいなオペレーションの話、生産計画や生産統制のようなマネジメントの話を意識したいです。
   特に、問題点を挙げて改善策を述べる設問がありますが、問題点単体も改善点単体もまあありそうなんだけど、それらが連携していないと目も当てられません。そして、それが実行可能かどうかもセットで確認すると良いと思います。
   また、標準化やマニュアル化という言葉もよく使われます。何をどうするのか、その後はどうするかもセットで入れると、見栄えが良くなります。

4 全般的なコメント

・得点できなかった問題は、設問の読み取り不足なのか、本文の根拠に気がつかなかったのかなど、必ず間違えた原因を特定してください。足りない要素は何であったか確認して、むしろなぜ書けなかったかその理由を明らかにすると次回につながります。
・問題要求の解釈を練習し、読み取り時点で解答の方向性を想定して、書く内容を整理してから書き始めましょう。場合によっては第1問を先に考えつつも、最後に書く可能性も考えられると思います。
・100字程度の文章を1文で書ききることには是非があると思いますが、長文になる場合は1つの内容になっているか確認をして下さい。主語述語があっていないとか読みにくくなり心象が悪いです。キーワードを列挙する場合は番号を付けるとか、読みやすさの工夫は各自考えてください。
・1つだけ聞かれているのに列挙してしまうのは良くないです。最後にまとめて1つに見せることが必要です。

    全般的なお話ですが、解きっぱなしは良くないです。得点はひとまず横において、なぜ得点が取れなかったのかを把握し、その課題を次回以降に活かせるか考え見て下さい。それを繰り返し、自身の型ができればよいと思います。設問の意味が理解できないのか?、本文の根拠に気がつかないのか?、勝手に根拠なしで思いの丈を書いたのか?整理しておきたいです。
    紙上のコンサル事例と言っても、解答がある限りは自由に解答を書いてはいけません。基本的な読解力に加え、1次試験で持っている知識と2次試験のお作法という制約の下で解答を作成することになります。

   2次試験を受けてから時間が経っているので、最近の傾向を反映できていない可能性もありますが、1日1日が成長できるように頑張ってください。

#中小企業診断士 #企業内診断士 #2次試験 #1次試験 #中小企業診断士試験


いいなと思ったら応援しよう!