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経営革新等支援機関になるための研修を受講しました

 経営革新等支援機関になるためにはいくつかの方があります。一般的には中小企業経営改善計画策定支援研修というものを受講して、最後の試験に合格したら登録手続きをします。

1 経営革新等支援機関とは

 認定支援機関とは、2012年に制定された中小企業経営力強化支援法に基づき、中小企業の経営力を強化する目的で設立された制度です。正式名称は「経営革新等支援機関」となっています。
 主な業務内容としては、中小企業や小規模事業者の経営に関するアドバイスをおこない、事業計画の策定や資金調達、補助金申請を支援することになります。

2 中小企業経営改善計画策定支援研修(理論研修)

 最初の関門は理論研修になります。ケーススタディで策定した「経営改善計画書」について、金融機関の支援査定担当者との実務的なバンクミーティングも取り入れ、金融支援実務に必要な一連の知識や考え方及び分析手法等まで、オールラウンドに学べます。終了後に、専門的知識判定試験があります。
 理論研修は計17日間(4日間×3+5日間:計120時間)もあるので、企業内の方は参加は圧倒的に難しいと思います。
 ただし、中小企業診断士は受講は任意ですので、受講する方はほぼいないと思います。

3 中小企業経営改善計画策定支援研修(実践研修)

 次の関門は実践研修になります。ケーススタディを用いて、中小企業が金融機関からの借入の条件変更を依頼する際に必要となる経営改善計画書等の作成を支援し、併せて金融機関に対する説明を行うという実践的なテーマで実施するものです。終了後に、実践力判定試験があります。
 実践研修は計2日間(12時間)です。私はこの研修に参加したのですが、参加者の7割くらいは中小企業診断士で、残りは、公認会計士や税理士の方でした。
 ただし、3年以上の実務経験があれば受講は任意ですが、中小企業診断士の方はここから受講する方が多いと思います。

4 実践研修の受講をお勧めしたい

 中小企業診断士の方で経営改善計画を何度か作成している方は、受講する必要はないのかもしれません。しかし、私のように金融機関向けにどう提案するとか、不慣れな方は受講することをお勧めします。
 経営改善計画をどう作るかは、パズルのようなもので正解はないのかもしれませんが、パズルをやるために来ているのではありません。支援企業のことも思い、一緒に戦っていく気概を持って取り組むべきものです。
 最後に銀行を相手にグループ毎にプレゼンテーションをします。皆さん色々考えが違うのですが、どれも間違っていないとは思います。もう少し質問責めとかして考えたりすることでもっと理解を深めることができたと思いますが、きちんとした手順で体験できたことはとても有意義でした。

5 中小企業大学校に宿泊

 私は仙台校で受講しました。実家から通うこともできますが、朝行くのが面倒で最寄り駅からも結構歩くこと、夜間などは別の業務もしていることもあり、宿泊費が1泊2,050円(朝食付)と安価なので思い切って2泊しました。
 半数くらいの方が大学校に宿泊していました(その他の方は仙台のホテルなど)。その理由は、参加者の7割くらいの方が首都圏の方だからです。

6 補足

 この研修は東京校だと年3回くらい実施しています。しかし、申し込むのが相当難しく、早いもの勝ちです。首都圏の方はわざわざ地方に出向いて受講しています。こういう機会に観光も合わせてして頂ければ良いと思います。
 ちなみに、中小企業診断士の方の場合は、色々な要件を満たせば、上記の研修を受講しなくても大丈夫です。また、細かい話をすると、法人なのか個人なのかにもよります。
 実践研修の試験が終わりましたら、決算書とか源泉徴収などと合わせて申請すれば良いみたいですが、私も将来的に実施して、経営革新等支援機関になりたいと考えています。

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