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個別最適な学びについて考える(65)ー辰野千壽(1987)学習意欲の高め方(改訂版)ーから

みなさん、おはようございます!
少し時間が経って本が届きましたので、レビューしてきます。
実践を増やすためには、まず勉強というところで本を読みながら考えていきます。やはり、これまでの知見の蓄積をいかすことが、更なる発展を産んでいくのではないでしょうか。

本日読んでいくのは「辰野千壽(1987)学習意欲の高め方(改訂版).図書文化,東京」です。では、早速読んでいきましょう!

第10章 学習の結果を知らせる方法
1 学習結果の知識
学習の結果あるいは進歩の度合いについて、他の人から知らされたり、あるいは自分で検査して知ることは学習意欲を高める。結果を知ることは、第一に、自分の学習に対し情報を得ることになり、第二に、動機づけの効果を持つことになる。そこで、学習結果の知識は、一般に学習を促進する。近年、結果の知識は、フィードバック(feedback)呼ばれ、知識・理解の学習や運動技能の学習など、いろいろの領域において、その効果や与え方が研究されている。

辰野千壽(1987)学習意欲の高め方(改訂版).図書文化,東京

一斉指導においても重要なことですが、即時フィードバックは学習を促進していきます。ただ、難しいのは教師が30人も相手に即時フィードバックを与えることができるのかということです。
このような時にAIドリルは役に立ちます。即時フィードバックに加えて、苦手な問題を特訓してくれるわけなので、ミニ先生がたくさんいると考えても良いのかなと思います。

教師が把握するためには、フォームも使えそうです。誰が間違っているかを確認できる面では、名前や出席番号を入力することが必須になりますが、確認できることは大きいです。

また、この本の続きで書かれていたことですが、フィードバックを返す際にコメントを入れる場合と入れない場合では、どちらの方が次の学習に影響を与えるのかという研究において、コメントを入れる方が促進されたと研究もありました。

何か学習を進めた際にそのフィードバックを与え、次の学習に活かす経験が定着していくと更なる学習の促進が生まれそうです。

個別最適で進度が違うからこそ、どのようにフィードバックを返していくのかということは非常に重要な課題になってきそうです。AIドリルといった学習内容だけでなく、学習方法にもフィードバックを与えていけると良さそうですね。

本日はここまで!また次回の記事でお会いしましょう!

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