見出し画像

個別最適な学びについて考える(38)ー坂元昂(1975)一問一答教育工学入門ーから

おはようございます!
本日も頑張っていきましょう!

研究ってお笑いに似ているなと最近よく感じます。
自分が面白いと思ったことを研究として表出しますが,それが万人受けするとは限らないです。というか,むしろうけないことの方が多いです。
それでも,人に伝わるように伝え続ければ,その面白さがいつか伝わる時ははあるんだろうなと思います。
今は,必要性と伝え方が足りていない時期だと思って,これからも取り組んでいこうと思ったところです。

本日は「坂元昂(1975)一問一答教育工学入門.明治図書,東京」です。早速,読んでいきましょう!

正誤の判定としてのKR
”また行く”活動のなかにいろいろな種類のものがあるわけですね。たとえば、「いまの答えは正しいよとか違うよ」とか。「きみの答えをまとめるとこういうふうになるんだね」というような事柄は、先生もはっきりと子どもの認識を成立させたり、技能を成立させたりするために使うわけですし、そういう効果を子どもに与えるわけです。

坂元昂(1975)一問一答教育工学入門.明治図書,東京

KRはフィードバックの一つです。
まず,授業の中でしなければいけないことは,正誤の判定としてのKRになります。
できているかできていないかは,自己判断が難しく,他者の評価も含めてフィードバックが必要になります。
答えがあるものは,答え合わせをすればいいのですが,ないものは確認してフィードバックできるようにしなければいけないはずです。
向上目標のようなものは,他者との評価が重要になりそうです。

機器・集団の活用とKR
坂元
 そういうふうにして発表できない子どもを発表させていくし、と同時に、発表のしかたがしやすくなるように手助けしてやる。
 たとえば、グループをつくって、グループの中でしゃべらせる。
こうすれば子どもたちはしゃべるわけです。よそゆきのことばを使わなくていいから、方言を使ってしゃべる。

 それをOHPのシートなどにまとめさせる。そのまとめたものを、みんなの代表として「だれだれ君話せ」とやるわけです。話すべき内容はきちんとシートにまとまっているわけですから、こんな変なこと言ってみんなに笑われるんじゃないかという恥ずかしさはなくなっている。
 しかも発表の方法は、シートに書いてあるものを読めばいいから、できる。そういう立場に子どもを追い込んでしまう。「おまえはみんなの代表なんだぞ」、と。
 
 そして、子どもが説明したら、「よく説明してくれた。きみたちのグループはいいね」というKRをかえしてやる。べつにその子どもの言うことがいいとか悪いとか言わないでかえしてやる。そうすることによって、発表のへたな子どもが自信をもってどんどん発表するようになるだろうし、表現のしかた、発表のしかたが学んでいけるだろう。

坂元昂(1975)一問一答教育工学入門.明治図書,東京

発表をしやすくするためのKRとして機器を活用するわけです。
友達と話してまとめることで自信がつく,それが発表につながるわけです。
現在は,Chatの利用が考えられるでしょうか。
友達と目標を共有しあっているから,生まれる協働もあり,なおかつ,そこにいいねマークがあったら自信がつくわけです。
これは機器のKRですね。

また,集団で学んでいる意味にもつながるKRが集団のKRですね!
自信をつけるためということは,今後の学習意欲にもつながっていると思います。
多くのKRを返せる教師,またクラス全体で返せることを目指したいですね!

本日はここまで!また次回の記事でお会いしましょう!

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!