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「社員はやりがいを求めている…?」 やりがいを大切と知った社長の話

「社員はやりがいを求めている・・・?」

一代で会社を興し、日々奮闘していた社長はその話を聞いて、驚いた。
起業して、十数年、会社もそこそこの大きさになった。

社員も増えてきた。

ただし、時代が変わったのかやる気のある社員が減った気がした。
昔は自分で 喝 を入れたものだが、もう全員に目を配るわけにはいかずに
困っていたのだ。

そこで勉強のため、わざわざ金を払ってセミナーへやってきたのだ。

小さいころに貧乏で苦労した自分としては、
働く目的はカンタンに言えばカネだった。
それが生きがいで、必死になんとか頑張ってきたのだが・・・

だが、最近の若者・・・いや、他の人間はそうではないらしい。


いやいや、しかし、本当にそうなのだろうか?

簡単には信じられず、講師にあからさまにうたがわしそうに聞いてみる。

「人はパンのみに生きるにあらずですよ」

そういいながら、仕事に求めること として、
ある会社のアンケートを見せてくれた。

すると上位には

仕事のやりがい
職場の環境
一緒に働く人
必要とされている感

など、自分が一度も気にしていなかった言葉がならび、
その下にようやく、給与 などが入ってきていた。

「人は必要とされていると思うと頑張れる」
「給料よりもやりがい」

そんなことを講師はいってきた。

信じられなかったが、いろいろと聞くとどうやら本当らしい。
「そういえば・・・」
カネカネといってもやる気を出さない社員を思い出し、もしかしたらと
社長は思った。

「これはいままでとんだ思い違いをしていたかもしれないぞ」

そういって社長は自分の中で腹落ちさせた。

「お役に立てそうならなによりです」
そういって講師はにっこりを笑った。




翌日、社長は社員全員の給料を下げた。

※元ネタ

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