小説📕笑顔の多い街へ〜道のり〜

母さんへ

私は何を言っても、
否定的な返事しかしない父さんの近くに居ることに、疲れてしまいました。
初の試みになりますが、
ごめんなさい…。

逃げたかったのです。

感情の振れ幅が大きくて、
精神的に子どもで、
機嫌を伺い、
いつ言葉の球が飛んでくるか分からない。
もう、耐えられなくなってしまいました。
心配かけて、ごめんなさい。

元気でやっています。
母さんは元気ですか？
私は今、この地で過ごしていると、
逃げる道を選んで本当に良かったと思っています。
落ち込んだ心を持った私を、
こんなに平らにしてくれる、
『街』と『人』に出会いました。

必ず帰ります。

わが子のように愛おしい出版した本に対しても否定的で。
「出版して、気が済んだ？」
「嫌なことが起こったら全部オメェのせいにしておけば、丸くおさまるんだよ」
「太ったの分かってるんだったら、スポーツジムでも行ったら？自分の金で！」

父さんは私に一体何が言いたいのか…。
訳がわかりません。
けれど、言い返してもダメなのです。

母さんが一番よく知っているでしょう？
プライドが高いので、
一時の感情で、環境が変化するほどの心の傷を与えてくるのです。
すぐに忘れられ、覚えている私に

「オメェは変なヤツだ💢‼️」と。
指を指され言われました。

怖かった。

兄妹で差別を受け。
「なんで、お兄ちゃんと違ってオメェは…💢‼️」って。

ねぇ、母さん？
私は父さんに何も言ってないよ？
もう、無理。
何も言ってない、話しかけてもいない。
『オメェ』ってなに？

誰かと話していて、勝手に話を聞いていた父さんが、私の目を真っ直ぐ見て全ての怒りをぶつけて来る。

『どうして、私なの？』
そうして思って過ごしている内に、
物理的に距離を取りたくなったのです。

うちは兄さんだけ居れば平和でしょ？

ひとりで泣きたいのです。
素直に笑いたいし喜びたい。
怯える事に飽きました。
一緒に居る生活に疲れました。

けど、今は楽しいです。
神様は私に救いの手を伸ばしてくれたのです。
笑顔が上手な人ばかりに囲まれています。
また、母さんに手紙を書きますね。

そんなに遠くへは行っていません。
でも、居場所は言いたくありません。
ごめんなさい。

父さんは、寝ている私の足を踏みつけ、
ベルトを投げてきて、金具があたり…。
言葉の暴力と、
気に食わない時にぶつけて来る暴力。

モラハラ、パワハラ、差別です。
助けて欲しかったけれど、
私には味方がいなかった…。
ご飯を食べるにも声をかけては貰えなかった。
孤独でした。
なら、一人でいたほうが楽なのです。

ワガママですか？

また、手紙を書きますね。