#読んでくれて有難う
一場面物語〜聖剣物語〜
朽ち果てた建物に光が差す。
その光は隙間を縫うように建物内部を照らした。
美しいなぁと私はその光に、溜息をもらす。
崩れ落ちたドームが長い戦いの記憶を呼び覚ます。
周りの苔むした感じから、この場所が長い間放置されたことを知る。
火薬と怒号と血のニオイ。
混沌に堕ちていく世界がそこにはあったのだ。
その中で彼と私は出逢った。
そして、力強く握りあった。
まるで、運命に導かれるように。
強かった。
過去の短い1場面物語「途中」。
それは楽園と呼ぶには小さく、しかし確かに楽園と呼びたくなるような清々しい空気を纏っていた。
青々と茂る草木が優しく足を捉えてくる。靴は何時から乾いていないだろう。グチャグチャと不快な音を立てている。色とりどりの花がこれでもかと咲き誇り、目がチカチカとする。
鳥のさえずりも絶えず聴こえてくる。それも、鳥達の愛の歌で溺れそうなほどだ。
美しいはずのそれ等は過剰で、僕の歩く足を止めようと必死だった
過去の1場面物語。題名はない。
《前書き》
これは2012/6/12に書かれたから、お昼の番組は今は無いし、可愛い犬の紹介は…もうやってないよね?時代感じる。笑
因みに1個前の鼻パック写メと付き合ってた頃に書いたやつ。現実の辛さ故に書き上げた「幸せ」
これ書きながら私が何を独り言いったか覚えてないけどわかるぞ。私はわかるぞ。
過去の私は
「ふっ。こんなことあるわけない。現実にはない。だいたい私は早起きだ。だいたいこんなチャー
思いつき1場面物語~ざわめき
スポットライトの熱。観衆の歓声。ざわめきが裏の世界まで届く。
「すごい人気だね」
「本当、なにがそんなにいいのかしら?」
「僕らには解らない何かさ」
小さなネズミ達は口々に思った事を言い合う。そんな会話になんの意味も無い。それでも、その時思った事は音にされて舞台裏の狭い通路に小さく響いた。
「もう、お喋りしてないで手を動かしてよ」
「そうだよ、怒られちゃうよ」
「そうね、何より食いっ