【キベラスラムの学校「マゴソスクール」へ!】~ずっと繋がり続ける彼らの居場所~
キベラスラムの中にある学校「マゴソスクール」
孤児、ストリートチルドレン、虐待を受けた子ども、児童労働させられていたこども、親が薬物中毒で育児放棄されてしまった子ども。
様々なバックグラウンドをもつ子ども達が、マゴソスクールに通っています。
スラムの駆け込み寺として、子ども達だけではなく、大人も、若者も、困った状況にある人たちが共に生きていく場所。
過酷な過去、複雑な事情を抱えている子もたくさんいます。
そんな子ども達にとって、共に未来に向かって生きていく場所「マゴソスクール」。
単に「学校」としての機能をもつ場所ではなく、
いつどんな時も温かく迎え入れてくれる「心の居場所」なのだと強く感じました。
とっても素敵な活動を行っているので、ぜひ「マゴソスクールを支える会」のHPをご覧ください!< http://magoso.jp/ >
マゴソスクールについて
マゴソファミリー
マゴソスクールでは、スラム街で行き場を失った子供たちやシングルマザーのお母さん、困難な状況にある若者たちが、共に生活をしています。
子どもと大人を合わせて約30名ほどが、本当の家族のように一緒に暮らす場所。
年齢が高い子と低い子がペアになって、一緒のベッドで寝ます。
小さい子は自分で健康管理をすることが難しいので、高学年のお兄さん・お姉さんが面倒を見ながら生活しているそうです。
マゴソ教室
マゴソスクールには、マゴソファミリーのメンバーに加え、通いの生徒が約500名います。
幼稚園から小学8年生までが無料で教育を受けています。
生徒のみんなが、伝統的な歌やダンス、創作の出し物で歓迎してくれました!
エネルギッシュでとっても可愛いこどもたち! Asante~!!
マゴソガールズクラブ
私がマゴソスクールを訪問した時、ちょうどマゴソガールズクラブの活動が行われていました。
髪結い、ネイル、マッサージ、料理など、グループに分かれて活動を行っていました。
女の子は職に就くのが難しい。
さらに夫からのDVや、望まない妊娠により、シングルマザーとして子どもを育てていかなければならないケースも珍しくはありません。
女の子が、自分の力で生きていけるように。
ガールズクラブはそんな想いで設立されたそうです。
マゴソの給食
マゴソスクールでは毎日子ども達に無料で給食を届けています。
朝食にはウジを、昼食にはギゼリを作っています。
家が貧しくて、食べるものがなく、学校に来ても授業に集中できない。
授業に集中できないと、進級できず、学校をドロップアウトしてしまうという悪循環も生まれます。
また空腹を紛らわすためにシンナーを吸って、薬物依存になってしまう子も少なくありません。
さらにキベラスラムにはHIV感染者も多く、薬は手に入ったとしても、栄養が足りずに死亡してしまうことも。
そんな現状を変えるために「給食」は非常に重要な役割を果たしています。
それにしてもすごい量!!
毎回約600人分のご飯を作っているとのこと!
給食を作っているスタッフは、ここで働くことで収入を得て生活しています。
みんなにとってHappyな取り組みに、お腹も心もいっぱいです!
マゴソファクトリー
マゴソファクトリーでは、就業訓練や職業訓練をかねて、カンガ (アフリカ布) を利用した製品をつくっています。
とにかくめちゃくちゃ可愛い!!
カラフルなアフリカ布から作られる製品は、元気やパワーをくれます!
一つ一つ丁寧に作られているモノづくりの現場を見て、心がとっても熱くなりました。
マゴソOB・OGクラブ
マゴソスクールで教育を受ける生徒は、幼稚園から小学8年生までの子ども達ですが、卒業してからもマゴソOB・OGクラブのメンバーとして繋がり続ける仕組みがあります。
成績が優秀でも、学費が高く進学できない卒業生には奨学金を提供。
卒業後の進路や就職のための支援・カウンセリングなども行っています。
「卒業しても帰ってこれる居場所がある」
「心のよりどころ」というのは、子ども達の将来を大きく左右するものだということを改めて実感しました。
また後輩にとって、身近にロールモデルとなる先輩がいるということは、希望や励みになります。
卒業した生徒たちが、非行に走らないためにも。
たとえ非行に走ってしまったとしても、またここに戻ってきて新たなスタートを切れるように。
子ども達一人ひとりと向き合う先生たちの愛。そして先生からもらった愛を、今度は自分が次の代に届けていく。
そうやって繋がり続け、共に支え合って生きていく姿がとっても素敵でした!
その他の活動
マゴソスクールでは他にも様々な活動を行っています。
障がいをもつ子ども達の特別学級や、キベラスラムから500㎞ほど離れたモンバサ近郊での「ジュンバ・ラ・ワトト (子どもの家) 」の運営。
さらに最近では「TechAcademy」がスタートし、エンジニアやプログラマーを目指す卒業生たちがスキルの習得に励んでいます。
音楽活動やアート活動も盛ん!!
寄付にって集められた洋書がならぶ図書館も設置されています!
負けてらんない!!
自分の夢をイキイキと語る姿。
しかもその夢は自分だけのものではない。
家族のため。キベラスラムに暮らす人々のため。困っている人のため。
そのために学び、そのために前に進むことを止めないみんな。
「環境が十分とは言えないスラムで、夢を実現することはできるのかな?」
そんな風に考えていた自分が恥ずかしくなりました。
どんな環境に生まれても、どんな境遇に育っても、未来は自分次第でつくっていける。チャンスは自分で掴みにいく。
決して環境のせいにはせずに、むしろ物凄い勢いで前に進み続けるキベラスラムの同年代の姿に、とっても刺激をもらいました。
私も負けてらんない!!
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