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「変な英語教師」の日常

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「変」というと語弊があると思うのですが、インパクトをとって「変」という言葉を使っています。子どもたちからも「先生って変」って言われます。これは「変わってる」って意味だと思います。…
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2019年8月の記事一覧

そんな英語教育は要らなーい

そんな英語教育は要らなーい

 私の教室の保護者にアンケートを取りお子さんが英語を学ぶことによって何を望んでいるかを尋ねると、「英語を楽しんで欲しい」「楽しく話して欲しい」という声が圧倒的に多かった。私の方針と同じであることに安堵すると同時に、国の教育方針を決めておられる方々よりもずっと保護者の方が先を見ていると感じた。

 私が英語教師になったのは、自分が英語を話せるようになって楽しいことばかりだったから。それを我が子にも味

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答えだけちょうだい

 英語教師として自分の教室を立ち上げ、10年間歩み続けてきた。最初は良いと言われる教材をたくさん買った。みんなが行っているセミナーや研修に行った。セミナーや研修に行くと、そこにはヤル気満々な人が溢れている。エネルギーがぶつかり合う。でもそこでふと立ち止まる。ちょっと待て。
エネルギー、吸い取られてないか。私。
 声高々にある方法を提唱する人とそのファン。「あなたが言うから間違いない」という空気。違

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夏休み明けに

昔、ある生徒の足が教室から遠のいた。
「お茶でも一緒にしようか」
と呼び出して、一緒に他愛もない話をした。

そして、伝えた。
「あのね、あなたは正しいんだからね。誰が何て言っても正しいの。自分の心が何かに傷ついて危険を感じて『いやだ、行きたくない』って思うことがあるなら、そこから遠ざかるあなたの行動は正しいのよ。」

話をしている間に、スルスルっとその子の心の絡まりがとけた。
心が苦しむ状態から

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