生活者・生活事業労働者協同組合

リサイクルショップよろず屋いちばんを運営している任意組合です。こちらでは、どのような運…

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リサイクルショップよろず屋いちばんを運営している任意組合です。こちらでは、どのような運営方法をしているのか、どのような課題や問題があるか、会議で話し合ったことなどを発信していきます。 ・お店のTwitter @yorozuya1ban ・お店の住所 東京都北区滝野川6-63-6

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最近の記事

【注意】板橋区・北区の便利屋は「よろずや一番」ではなく「よろず屋いちばん」です。

弊団体は「よろず屋いちばん」という名称でリサイクルショップ及び便利屋業を展開しております。 弊団体と非常に名前の近い同業他社様に「よろずや一番」という企業者がいらっしゃいますが、こちらは弊社とは関わりのない企業様となります。 弊社 よろず屋いちばん 他企業様 よろずや一番 非常に名前の似た企業様で、私どもと間違われる方もいらっしゃるようです。念のためにご依頼前に名称についてご注意して頂けますと大変ありがたいです。

    • よろず屋いちばん売上爆発中!!

      開業以来、鳴かず飛ばずだったよろず屋いちばんの売り上げがここにきて爆発的に伸びてきています。飛ぶ鳥を落とす勢い、水を得た魚、億万長者まっしぐらです。 なぜ、よろず屋いちばんの売り上げが伸びたのか。実はあるテコ入れが売り上げに影響を与えています。 ーーーーーーーーーーー 結論から入ると、よろず屋いちばんの売り上げ増加の要因は規律の導入です。 よろず屋いちばんは曜日によって店番が変わる「曜日変更システム」を採用しています。これまではどのように店番をするかはそれぞれの曜日の

      • 労働者協同組合法では億万長者になれない?

        2022年10月1日、労働者協同組合法が施行されました。まだ社会的な認知度は高くないですが、本法律は仲間たちと助け合って働く協同労働を劇的に広げる可能性を秘めた法律になります。 私たちも「生活者生活事業者"労働者協同組合"」を銘打って事業を展開していることもあり、この法律を活用して法人化できないかと情報収集を進めています。 法人の中で、最もメジャーなのは株式会社でしょう。我々も株式会社化すればいいのではないかという意見もあると思います。 しかし、私たちが二の足を踏んでし

        • 温泉旅行くらい行きたい

          すっかり春ですね。4月会議のご報告です。 4月会議では、来月の会議(総会)はみんなで温泉旅行に繰り出そう!という話が議題に上がりました。 いかにも暢気な議題なのですが、その中で、組合からいくらかお金を出そうということになり、じゃあいくらまでならOKかという話になりました。 我々には現在、開業時に比べれば比較的潤沢な資金がありますが、しかし大きな余裕があるわけではないのが実情です。 どれほど旅行にお金を使って良いものか。少しの沈黙の後、ある組合員から「我々は一年頑張りま

        【注意】板橋区・北区の便利屋は「よろずや一番」ではなく「よろず屋いちばん」です。

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        • 会議報告
          6本

        記事

          「ゆるく楽しく働く」と「儲けて厳しく働く」のどちらを選ぶべきか

          3月になってしまいましたが、2月会議のご報告です。 2月会議では我々の組合にしては珍しく真剣に売り上げ分析を行いました。ゆるゆるの団体のため、これまで売り上げ分析はあまりしてきませんでした。 ※余談になりますが、この1年の実践は家賃+αの収益くらいはゆるゆる協同経営でも出せるというひとつの証明にはなるかと思います。 さて本題に入ります。 売り上げ分析の中で「もっと売り上げを伸ばしていこう」という意見が出て、ここから議論が活発化しました。大きくは「売り上げを伸ばす努力をし

          「ゆるく楽しく働く」と「儲けて厳しく働く」のどちらを選ぶべきか

          合意形成と表現の「快」「不快」について

          月日の流れは早く、2022年も2月となってしまいましたが1月会議のご報告です。 1月会議ではSNSにおけるそれぞれの投稿についてが議題となりました。表現というものはとても難しく、人によってはOKでも、他の人から見たらNGということがあります。また、快・不快の感じ方も人それぞれです。 自分が所属している団体が、自分の感覚においてNGで不快な表現をしていたら多くの人はげんなりするでしょう。とは言え、当たり障りのない内容のみ投稿すれば、せっかくの表現活動も味気ないものになります

          合意形成と表現の「快」「不快」について

          私たちは事業を大きくしたいわけではない

          すでに西暦は2022年となってしまいましたが、2021年12月会議のご報告です。 12月会議を経て新たな組合員(お試し)が1名加わることになりました。私たちの取り組みに興味を持ったという、なかなかに目のつけどころが素晴らしい20代男性です。 新しい仲間が加わるのは当然喜ばしいことです。しかし、それと同時にこれ以上に人員を増やすことへの注意点も共有されました。 多くの局面で「人が増えること、拡大すること=良いこと」と捉えられます。選挙も得票数の多い方が勝ちます、企業も雇用

          私たちは事業を大きくしたいわけではない

          民主的で平等な運営における会議の長さ

          皆様こんにちは。なまなま事務局でございます。もう12月となってしまいましたが、11月会議(総会)のご報告です。 ①適性に応じた役割分担 前回ご報告したように、今回会議では適性に応じた役割分担を設けるかが話し合われました。 結果としては、いくつかの部署が新たに設けられ、その部署の中で業務を進めていくという形へと移行することとなりました。 ②役割分担が生まれた事で時間の使い方が変わる? ところで、私たちの月に一度の会議は長いことに定評があります。前回は総会だったこともあ

          民主的で平等な運営における会議の長さ

          我々は「だめ」でいいのだろうか

          ※ 本稿は、2021年12月3日「だめ連ナイト ~いまのうちか!? 集まろう、語ろう、人生、運動~」において使用したパワーポイントを文章化したものです。 ありがたいことにイベントに来れられなかった方で内容を気にしてくださる方が多かったので、文章として公開させて頂きます。 しかし、「イベントの導入でその後の議論のたたき台のために使用したパワーポイントを文章化しただけ」です。文章として必要な補足は多少加え、イベントで検証したかった要点は抑えていますが、具体的な情報は乏しく、ま

          我々は「だめ」でいいのだろうか

          学生時代以降の交流スペース、飲酒イベントについて

          このnoteでも何度かお伝えしてきたように、私たちは自営業者とその仲間でリサイクルショップ「よろず屋いちばん」を経営しています。 よろず屋いちばんを共同経営する理由はいくつかありますが、社会運動面での目的としては「働き方に新たな選択肢を増やす」、働き方改革という面が最も大きいように思います。 つまり、仲間たちと助け合って働くことは可能なのか、可能であればどういった形態がより望ましいかを広く伝える。もしくは、仮に不可能だったならばどの点がよくなかったのかをやる気ある今後の若

          学生時代以降の交流スペース、飲酒イベントについて

          「引継ぎ・共有・責任の所在」と「平等と適正のバランス」

          皆様こんにちは。なまなま事務局でございます。 私たちは「みんなで出資して、みんなで経営して、みんなで働く」という協働労働という試みを続けています。私たちの意思決定の最高機関は組合員であれば誰でも参加できる月に一度の会議となっています。 この月に一度の会議で話し合ったこと、決まったことについてこちらでご報告をしていこうということになりました。 協働労働にご興味ある人はぜひぜひお読みください。 ーーーーーーーーーーー 10月会議で話しあわれた内容として「引継ぎ・共有・責

          「引継ぎ・共有・責任の所在」と「平等と適正のバランス」

          ウーバーイーツ、くらしのマーケット、ランサーズ……、ネット仲介サービスは働く人の味方か敵か。

          現在、組合の仲間2名がくらしのマーケット(みんなのマーケット株式会社)との民事裁判闘争を展開しています。 くらしのマーケットは「日本最大級のインターネット商店街」を謳い、引っ越しや不用品回収、エアコン取付、エアコンクリーニングなどの生活関連事業においてお客様と我々事業者を仲介するサービスの提供を主戦場としています。 くらしのマーケットのようなインターネット仲介サービスは各分野で台頭してきています。 クリエイティブ系のフリーランスならば、ランサーズ・クラウドワークス、配送

          ウーバーイーツ、くらしのマーケット、ランサーズ……、ネット仲介サービスは働く人の味方か敵か。

          働きながら言葉を紡ぐことの困難

          先日、リサイクルショップよろず屋いちばんを経営する生活者生活事業労働者協同組合の第一回総会が開催されました。 総会ではさまざまな議題が出ましたが、その中で「私たちのような働き方をする人や組織がもっとたくさん生まれていくようにしたい」ということが改めて確認されました。 私たちはチェーン店やフランチャイズのようなある種の傘下を増やす形での拡大を目指してはいません。私たちがそうであったように自発的意思によって完全に独立した形で「仲間と一緒に働く集団」が生まれることを願っています

          働きながら言葉を紡ぐことの困難

          平等は不平等?

          よろず屋いちばんが始まって数ヶ月が経ちました。 お店を始める前は、リサイクルショップってどれくらい売り上げがあるのだろう?お客さんはどれくらい来てくれるんだろう?とかなり不安に思っていました。 ところが、実際に店番を始めてみると、想像を上回る来客と売り上げがありました。新生活に必要な家電や家具を購入していく人、食器を買うついでに立ち話をしていく人…… こうして皆さんが買い物をしてくれた「売り上げ」から家賃や経費を差し引いたものが「利益」となります。私たちは、この「利益」

          上司という存在が腹立たしいのは理由がある

          リサイクルショップよろず屋いちばんができて、3ヵ月以上たちました。月日の流れは早いですね。 3ヵ月を振り返ってみると結構大変でした。「みんなで働くのって大変なんだな」というのが率直な感想です。 では、何によって大変になっているのか。いくつかの要因があるかと思いますが、恐らくそのひとつはこういうことかなと思います。具体例を出しつつ説明します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 直接の知り合いは知っているかと思いますが、私(菅谷)はかなり適当な人間です。商品について

          上司という存在が腹立たしいのは理由がある

          「顔の見える関係」の中で働く

           今年1月、自営業を営む仲間が中心となって「生活者・生活事業労働者協同組合」が結成されました。通称「生生(なまなま)」です。  生生は、JR板橋駅近くでリサイクルショップを運営しています。そこでは、引っ越しや不用品回収を営む仲間が回収した家電や衣類を販売しています。普段は編集者としてPCに向かって働くわたしも週に一度くらいのペースで店番をしています。  店番をしながら「顔の見える関係」の中で働くことについて考えてみました。  わたしが普段編集者として働いている会社には、

          「顔の見える関係」の中で働く