よろず屋いちばん売上爆発中!!

開業以来、鳴かず飛ばずだったよろず屋いちばんの売り上げがここにきて爆発的に伸びてきています。飛ぶ鳥を落とす勢い、水を得た魚、億万長者まっしぐらです。

なぜ、よろず屋いちばんの売り上げが伸びたのか。実はあるテコ入れが売り上げに影響を与えています。

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結論から入ると、よろず屋いちばんの売り上げ増加の要因は規律の導入です。

よろず屋いちばんは曜日によって店番が変わる「曜日変更システム」を採用しています。これまではどのように店番をするかはそれぞれの曜日の担当者の裁量に委ねられていました。

協同労働は「誰もが経営者であり、誰もが労働者」です。我々はその経営者性に重心を置いて、自由によって奏でられるハーモニーを期待したのです。言うなればジーコジャパンです。

しかし、我々は自由絶対主義を部分的に見直すことにしました。

大きくは店内レイアウトに一定の決まりを設けました。店を開けたらLINEグループにどのようなレイアウトにしたのかを共有してもらうように変更。もしも修正すべき点があればLINE上で指摘して修正を図ります。

我々はジーコジャパンから規律に美が宿るオシムジャパンへと変化を遂げたのでした。

現状においてはこの策がズバリとハマり売り上げ増加に寄与しています。

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ちなみに売り上げを改善する策として、上述のレイアウトにメスを入れる他に二点の案がありました。一点は物を売るための営業能力を習得する、そしてもう一点は商品知識を増やし適切に物を売れるようにする。

①レイアウトの秩序作り
②個々人の営業力の向上
③個々人の知識の向上

の3案があり、その中で①を採用したという構図です。そして個人的にはこれが最も近道だろうと思っています。その理由はコンビニです。

コンビニ(というか大半のチェーン店)では、店員の人格は重要視されません。態度が著しく悪い場合を除き売上の増減に与える影響は微々たるものです。つまり上記で言うと②の重要度は低いです。

続いて③についてはファミチキを考えればすぐにわかります。

ファミリーマートのバイト従業員さんの多くは、ファミチキはどこの肉を使っていて、どういったスパイスで味付けをしているのかを語れないでしょう。しかし、ファミチキを筆頭にコンビニの各商品は知識のない店員からでも問題なく売れていきます。②と同様に③も重要度が高くないことがわかります。

しかし、①については違います。

全ての商品は陳列する場所が定められており、それは冒すことができない聖域となっています。おにぎりコーナーにお弁当を置いたり、ビールコーナーにチューハイを置いたりすれば、発見後すぐに叱責されるでしょう。ちょっと違うだけで問題になるのです。

また、私見ですが、他者の人格を変化させたり、知識を蓄えてもらうよりも、規則性の習得の方が容易だと思います。レイアウトは人格ではありませんし、大枠においては知識は必ずしも必要ではありません。レイアウトとは規則です。

レイアウトの秩序の維持管理することは重要度が他の要素よりも高いかつ習得が比較的容易なのです。

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しかし、効率が良いことと、やりがいは必ずしも一致しません。

例えば、自分が探した美味しい鶏肉を、こだわりぬいたスパイスの調合で売る、それを買った人に「美味しい!」と言ってもらえたらどうでしょう。どこの肉なのかわからない揚げ物を「ファミチキです!」と言って売るよりも、自分オリジナルの物を売って人に喜んでもらえた方が嬉しいしやりがいがあるのではないでしょうか。

あるいは、店番をしてても「君だから来たんだよ」「君だからこそ頼みたい」とお客さんとの信頼関係が生まれたらどうでしょう。「誰でもいいから早くレジで会計してくれ」と思われるよりも、ずっと商売を自分のものとして感じられるのではないでしょうか。

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売上ももちろん大事ですが、仕事の内部に宿るやりがいや楽しさ、こういった点を今後もっともっと研究してかなければなりません。

遅くなりましたが、皆様2023年もよろしくお願いします!

文責 菅谷圭祐

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