「引継ぎ・共有・責任の所在」と「平等と適正のバランス」

皆様こんにちは。なまなま事務局でございます。

私たちは「みんなで出資して、みんなで経営して、みんなで働く」という協働労働という試みを続けています。私たちの意思決定の最高機関は組合員であれば誰でも参加できる月に一度の会議となっています。

この月に一度の会議で話し合ったこと、決まったことについてこちらでご報告をしていこうということになりました。

協働労働にご興味ある人はぜひぜひお読みください。

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10月会議で話しあわれた内容として「引継ぎ・共有・責任の所在」「平等と適正のバランス」の2点が大きかったように思います。それぞれについて要点を共有します。

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①「引継ぎ・共有・責任の所在」
現在の私たちのメイン事業(というかほぼ唯一の事業)はリサイクルショップよろず屋いちばんの経営です。

私たちのリサイクルショップ経営でよくあるのが、商品あるいは商品になる前の物の責任が不明瞭になることです。例えば倉庫に「誰が何のために置いたのかわからない物」が増えていくということが起こります。気づいたら数か月間ずっと放置されてる!ということも…。

当然ですが人間には得意・不得意なことがあります。

片付けが得意な人もいれば苦手な人もいます。これは私の考えですが、何かを苦手な人に対して「苦手なことをもっと頑張ってよ!!」と言うよりも、「苦手はフォローするから得意なことで輝いてくれ」という方が協働労働という試みでは面白いと思います。

※注
もちろん我々は人間なので理想は理想としてありつつ、「こんにゃろー」と喧嘩することもあります。

お店の中にたまってしまう不明瞭な物に対しては、得意そうな人が責任を譲渡される(=置いた人が得意な人にお願いする)という方法でしばらくは試してみようとまとまりました。もちろんこれが最善かはやってみないとわかりませんが、とにかくいろいろやってみるのがよいと思います。

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②「平等と適正のバランス」
私たちは5月と11月に事業の大きな枠組みの検証と修正を図る総会を開催します。そう、来月が総会なのです。

そのため10月会議では総会の前ならし的な議論も展開されました。今回議題にあがったのが平等と適正のバランスです。

上述のように私たちには「みんなで出資して、みんなで経営して、みんなで働く」という理念があります。そしてその延長線上から「事業全体で必要なことについては全員が理解・把握できるようにしておいた方がよい」という暗黙の了解があるように思います。

しかし、①の話題でも触れましたが人には得意なこと、苦手なことがあります。適性ある人にある程度任せてしまった方がよいという考えもあります。そして、適性(得意なこと)を発揮できる仕組みをつくれば、もっと事業をよくしていけるのではないかという点が議題としてあがりました。

適性(得意なこと)をもっと発揮できる仕組みをつくるというのは、要は適性を発揮した際にその人に対してその分だけ分配されるお金が増えるということを意味します。店番以外でもお店に来るなどして働いた際にその分だけ分配金が増えます。

結果として適性を発揮できる人が多少とはいえ多くの金銭を得るという方向性へと向かいます。これが果たして良いことにつながるのかどうか、それが焦点となっています。

これは総会でどのようになるかが決定される予定です。来月の会議報告をお楽しみください。

文責 菅谷圭祐

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