「機能不全」な社会で育った僕は…③
「機能不全」と呼ばれる状態は、複数人居て成り立つ環境において いつでもどこでも起こり得る、と①・②でお伝えしました。
今回は、そういった状況から抜け出すためにはどうしたらいいのか、
僕の持論も交えて 考えていけたらと思います。
「機能不全」な人の特徴
「機能不全」な環境で子ども時代を過ごした人というのは、例外なく
外見に映らない傷をたくさん抱えていると思っていただきたいです。
個人的に抱える心のやみ(病み・闇)、服に隠れて見えない傷跡、家族で抱えている課題などを持っている場合が多いのですが、
外見で分からないことを理解してもらうには、自ら話すしかありません。
テーマによっては、「カミングアウトするぞ」と、命をかけるような覚悟のもと話し始めることもあるでしょう。
取り返しのつかない誤解をされたくないのは当たり前です。
だから 嘘をつかずに 正直に話し始めました。
しかし、その途中で、
皆 弱腰になって 僕との距離を離していく反応を何回も見させられました。
子ども相手でも、大人が相手でも、こういった反応を経験してきました。
そういった経験を何度もしていく内に、
人それぞれ NGワードがあって、その言葉をしゃべってしまった時は
スイッチが切れたように聞いてくれなくなる傾向を学んだ僕は、
「相手の都合で勝手に切り上げられると、
ちゃんと理解していないまま他の人へ伝わってしまうから、
余計に人間関係を悪くしてしまうだけだ。」
「話が途切れてしまったら、また最初から話し始めないといけない場合もあるから余計にしんどくなる。」
「NGワードを設けずに話を聞いてくれないことには、人との関係も、仕事を交えた関係も、社会との関係も築くことができないのに…。」
「話さないことには考えてもくれない話題だったら、
どういう風に話せば受け入れてくれるのだろう?」
という思いを抱え、
信頼できない人たちに対しては攻略できない敵とみなして、
その人の前ではひたすら心を閉ざし、受け身の態勢をとり続ける、
いわゆる「機能不全」の状況が当たり前になってしまいました。
皆が同じ経験をするとは限らないことに関しても同様です。
学校や職場、あるいは家族の中で、自分一人だけできないことがあった場合は、
先生や上司、親やきょうだいに怒られたり笑われたりする典型例かもしれませんが、
これは、「屈辱」という名の精神的マルトリートメントです。
ありのままに表現したらこんな仕打ちを受けた自分が恥ずかしくなり、
自ら心を守ろうとして「アダルトチルドレン」の行動をとり始めるきっかけにもなり得る行為です。
どう対処するべきか
僕の経験上、一度「機能不全」に陥ってしまったら、
あなたがどういう立場であったとしても、
自分一人で元通りにすることはできないと言うべきなんでしょう。
「機能不全」を「いじめ」に置き換えたら分かりやすいかもしれません。
人間関係の悪さが伴うこういった問題は、
一人の力で解決しようと抱えこんでもうまくいかないんだよ と教えてくれているんです。
僕もそういった経験をたくさんしてきました。
なので、できるだけ大勢の人たちに、
「人間が生活していく上で解決しないといけない問題なんだ」という思いを知らせて、
どう対処したらいいか考えてもらうように促すことが 解決への第一歩だと言えます。
違う環境に行けば、
理不尽で経験したことのない問題に直面することもあるでしょう。
だから、あなたが 被害者・加害者・傍観者 どんな立場にあったとしても、
人間関係はどうあるべきか考える権利に関しては 皆平等に持っていることを
ずっと覚えていてほしいんです。
そうやって試行錯誤ができる子どもの内に、
「健全な心身の成長を促すためにも、他人を傷つける行動はやめるように」
という知識と意識を植え付けてほしいし、
少なくとも学校は、それが学べる場所であってほしいと願うばかりです。
そんな僕はというと、
十数年にもおける学校生活で、人間関係を築くメリットを見出すことができませんでした。
家庭生活や家族を取り巻く環境においても同様な経験をした僕は、
無条件の愛情が伴う温かみのある人 なんて机上の空論で、
実際は 嘘っぱちで冷たい人たちの集まりなんだ、
という教訓を得てしまいました。
人と会うこと自体が、腹痛や下痢・吐き気になるほどのストレスになって、
社会的にも人との接触を限りなく減らした 孤独な環境しか選べなくなってしまいました。
そのような暮らしぶりで収入がちゃんともらえていれば問題ないのですが、
今の時点でそういう状況にはなっていません。
社会を取り巻く環境からも孤立している、
という意味で僕は今も「機能不全」の状況です。
「いじめ」の件でも言いましたが、この問題は、
自分一人で解決することはできません。
なので、僕のこの状況をできるだけ多くの人に知ってもらい、
「機能不全」から抜け出す方法を教えてほしいのです。
考える権利は、どんな人にもあります。
この記事を読んだ皆さんが 解決への手がかりを持っていることを
まずは知ってください。
それでは、コメント欄でお待ちしております。
オーノ
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