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「アダルトチルドレン」とは

「アダルトチルドレン (略称:AC)」について、理解してもらいやすい動画を見つけました。

アダルトチルドレンを自覚している2人の心理カウンセラーが、それぞれの経験談を添えて解説してくれています。



特に覚えてほしいのは、アダルトチルドレン特有の行動パターンです。
(Wikipediaなどのサイトや動画では異なる名称で説明されている場合も多いのですが、考え方はほぼ同じです。)


①優等生  ②問題児  ③お世話焼き  ④ピエロ  ⑤空気


実は僕も、精神科で「アダルトチルドレン」の要素を持っていると言われました。

今回はこの行動パターンをもとに、僕の経験もお伝えしようと思います。

「機能不全家族」で育った子どもは アダルトチルドレン


その前に、先ほどの動画で「機能不全家族」という言葉が出てきたので、その説明を載せておきます。


"機能不全家族になってしまう要因"で検索してみたら、色々な表現があって
正直 分かりにくかったです。


なので、実際に「機能不全家族」で育った僕から、一つだけアドバイスさせていただきます。


要は、
ありのままに意見や行動ができた上で、
安心・安全が 継続的に得られる雰囲気かどうか、
という視点を持っていただきたいのです。


そうとは言いがたい部分があるなぁ…と思い浮かんだ時点で、「うちの家庭は機能不全家族なんだ」と認めた方がいい、というのが僕の持論です。


社会や経済の状況によって家族それぞれの気分が変化していくように、
ある時を境に、家庭の雰囲気が変わってしまうことも経験してきたのではないでしょうか。


つまり、今は安心・安全が保たれている状況であったとしても、
今後起きる出来事によって機能不全家族になってしまう場合がある、ということなんです。


一方で、その家庭内の雰囲気を悪くした要因を取り除くことができたら、
「機能不全家族」と呼ばれる状態ではなくなる、とも言えます。


予測できないものごとが機能不全に陥る要因となる場合もあります。
台風や地震などの天変地異がその一例です。
昨今の"コロナ禍"だって、いつまでその影響が出るのか 誰にも分からないじゃないですか。


実際に僕は、"リーマンショック(2010年)"と東日本大震災(2011年)による経済不況で 家庭内の雰囲気が悪化した覚えがあります。


対岸の火事だったとしても、その間接的な影響によって収入が減り、予期せぬ形で家計を圧迫し 家庭内の雰囲気まで変わってしまう、ということもあるわけです。


ですから、この「機能不全家族」という状態は、いつ どこで 誰がなってもおかしくないんだ という意識のもと 覚えていただきたいと思っています。



僕の体験談

前置きが長くなりましたが、
ここからは、僕が経験したことをお伝えします。


僕の家庭は、
父がアルコール依存から脱却するまで ずっと「機能不全家族」と言える状況で、
生まれてから実家を離れるまでの20年間ずっと「アダルトチルドレン」として過ごしてきました。


お酒を飲んでしまうと 家族間のコミュニケーションが成立しなくなる、という意味で機能不全に陥っていました。


僕が生まれる前から、
父はアルコールの力を借りて感情を吐き出す
のが癖になっていて、
"言葉の暴力"とみなすべき表現が数多くありました。

そういった姿を見せられてきた僕と母は、
うかつに感情を乗せないように、との思いが先行するあまり、
大事な話をする時でさえ、父の反応を見て 途中でやめようという思いに変わった経験をたくさんしてきました。


また、酔っぱらう前と後で 真逆の意見を言っている(それも、理由も教えてくれない)場面に遭遇したことで、
この人のどういう言葉を信じればいいのか分からなくなった覚えがあります。


その上、酔っぱらっている間の出来事について翌朝聞くと、すっかり忘れたような答えになることが何度もあって、
酔っぱらっている時に話しても意味がない、そういう父に色々頼るのはやめよう という思いが固まっていきました。


仕事の業績や収入が下がった時には こういった傾向が強くなって、
父の都合によって コミュニケーションの態勢すら整わない日も出てくるようになりました。

僕が高校生で、大人になって以降の進路も少しずつ決めていく大事な時期でさえも、僕の話を気長に、真剣に聞いてくれる態度にはなっていませんでした。



客観的に見た僕の家族は…


父のアルコール依存の度合いや、健全なコミュニケーションの経験の少なさから見て、「機能不全家族」や「マルトリートメント」と最近になって知った僕は、

あの家庭環境は普通ではないどころか、"普通とは程遠い"状況だったんだな と理解できるようになりました。


父がまともに話を聞いてくれない状況で僕は、冒頭の動画でいうところの
「優等生」の行動 と 「空気」になる行動を選んできました。


ありのままの自分を理解してくれる姿勢になってくれていない とも感じるようになった僕は、

「どんなに理不尽であろうと その通りにすれば僕(の存在)を認めてくれる」という意識のもと行動したこともありますし、

かたや「今 父の感情を刺激する行動をとれば、結果的に家族皆がつらい思いをする」と感じた時には、なるべく音を立てずに過ごそうとしてきたのも鮮明に思い出せるくらいです。



自分の欲求を無視してまで 相手に応じた行動を選んで身を守ろうとしているのが「アダルトチルドレン」の特徴であり、


愛や安心のかけらもなく "主従関係"とも言える家庭で子ども時代を過ごした僕は、
「大人しく居ることで初めてその存在が認められて 行動範囲を広げたり維持することができる。
反対に子どもらしくふるまうと無視されたり理不尽に怒鳴られたりして悲しい気持ちになる。」

というのをひたすら学んでしまったように思います。



あの家から離れて5年以上経ちましたが、ようやく こんな風に客観視できるようになりました。


僕の思い込みを修正してくれた精神科の先生方やカウンセラーさんには
本当に感謝の思いしかありません。



ここまで「アダルトチルドレン」特有の行動傾向について説明してきましたが、
実は 家庭以外の環境でも学んできたように思う節があります。

それは、別の記事で詳しくお話します。

オーノ

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