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61歳パパの子育て。保育参観で療育について考えた

 指導とは 教えること
 育成とは 見せること
 福島正伸

息子、颯馬(ふうま)は、3歳までは毎月1回歯の定期検診に行っていたので虫歯は一本もない。3歳から2ヵ月に1回、メンテナンスに通っている。先週、「ふうまくん、だいぶ会話ができるようになりましたね」と先生。3歳からは診察室まで俺が付き添わなくて一人で検診しているのだ。

「Mommy、please open the door!」
息子と一緒に風呂に入り、息子が先に風呂から出ようとして発した言葉に夫婦で驚いた。最近、どこで覚えたのか、時々、スラスラと英語も日本語も話すようになった。しかも英語の発音は海外暮らしの長かった妻の影響からかネイティブっぽい。

また、俺のワンオペの土曜日。
朝残した目玉焼きを昼時にフォークで切って息子に食べさせていた。早くランチを終わらせようと、どんどん切ったサイズが大きくなった。すると、最後の一口に、
「パパ、そんなに大きいの、お口に入らないよぉ!」
と、いつの間にか長文もサラッと出るようになっていた!

先週、保育参観があった。
1年前の2歳の時、初めての参観日にショックを受けたが、今回は笑いっぱなし。驚いたのは保育参観に来ていた親の6人中4人がパパだったこと。

相変わらず颯馬は超マイペース。みんなと同じようにダンスするのは苦手のようだ。朝礼の体操もお帰りの会のお遊戯も一人だけ違う動きをしていた。家では、DA PUMPの「U.S.A.」を歌って踊っているから、颯馬が一番楽しそうに自由に激しく踊っていた。

1年前と違ったのは、名前を呼ばれたら元気よく、
「はーい!」と手を挙げた事。前回の参観日では、一人だけ返事をしないで、女の子のお友達に手をあげさせてもらっていたから、これだけで、
「おぉー颯馬、成長したな」って嬉しくなった。

朝礼と体操の後、親子で一緒に凧をつくった。ビニール製の凧にマジックで色を塗る時、息子は「バンバン持ち」ができなかった。「バンバン」とピストルを撃つような形をイメージさせる「バンバン持ち」という言葉を初めて知った。これから家で一緒にお絵かきする時に、「バンバン持ち」を教えながら遊ぼうと思った。

外遊びの時間は、なぜ、いつも上着の背中が土で汚れているのか理由がわかった。

毎回、洗濯前の手洗いで大変だが、これだけ広い遊び場があって伸び伸びと遊べる空間が園内にあるのは嬉しい。食育だいこん畑、ビワ、ブルーベリーなどが採れる自然豊かな保育園。園内で育ったミカンを親子で頂いた。すべての先生が子供たちを良く見ているし情報共有ができている。この保育園で本当に良かった。

ビッグイベント「10代を真剣に考える一日」で俺と同じステージに登壇した教育評論家の親野智可等先生が、フジテレビ系列の「テレビ寺子屋」の講義で「やってあげたほうが自立できる」と言っていたのに衝撃を受けた。
「やってあげると自立できない」と教わってきたし、そう思い込んでいたからだ。最近の発達心理学では、やってあげたほうが自己肯定感も人間関係も他者への信頼感もアップするという研究結果が出たらしい。自分が助けられると、他者を助けるようになる。困っている人を助けられるし、「助けて」と言える人になって結果的に自立できる人になるらしい。試行錯誤しながら、知識をアップデートしていきたい。「子どもは何度でも、愛されていると確認したい」という言葉も印象的だった。そういえば、妻は一緒にやってあげて「できたね、すごいね、偉いね、ふうま」と、いつも呼びかけている。

去年の4月、「発達がゆっくりなので、療育センターで専門医に相談したほうがいい」と保育園の先生にアドバイスされ、予約ができたのが7月。診察結果が出たのが10月。敢えて数字の公開は控えるが、ギリギリなラインで限りなくグレーゾーンに近い結果だった。

横浜中区役所で実施している1歳半健診では、居残りで再検査をしたが、去年11月の3歳健診では難なくパスできた。1歳半検診は、すべて妻の美香が付き添ったので、問診は、俺が颯馬と一緒に受けた。同伴の大人は一人しか入室できないのだ。

お名前は?
いつもは言えるのに、モジモジと照れて名前を言えない。
保育園で、「本番に強い子ですね」って褒められたばかりなのに。
いくつ?
きちんとジェスチャー付きで「3さい!」と答えられた。

次に大小の〇が描かれたものを出して「大きい〇を教えて?」
角度を変えて3回試した後、「小さい〇はどっち?」
「ピンポン!」とスパスパと答える颯馬。
問診表はできない部分、「一人で着替えができない」など正直に書いたが、いろいろ話しているうちに気付いた。
「うちって夫婦で協力し合いながら育児に向き合ってるな」って。

身体測定、歯の検査では、妻にスイッチ。随分、体重が増えていた。
3歳児健診のすべての結果は「良好」。ホッとした。

保育園の面談には妻が一人で行った。相変わらず感染対策のため、大人1名までと人数制限されていた。俺が寝ていた時、息子から目を笑いながらど突かれブチ切れたことがあって、他の子に乱暴していないか相談したらしい。
今、産休中の担任の先生に言われたのは、
「ふうまくんはムードメーカーで毎日癒されてます。また、周りの子をよく見てます。保育園でできてお家でききないこともあると思います。親がせかしたり神経質にならずに、お家にいる間は、できるだけ甘えさせてあげてください」
子どもの立場から、ずっと見ている先生の言葉に面談をした妻は感動していた。テレビ番組「すくすく子育て」で見た「凸凹のある子は困った子ではなく困ってる子なんです」って言葉を思い出した。

俺も妻も、「刺激こそ成長の糧、違うことこそ価値、画一的な世界に抗う」そんな考えで一致している。
「何でできないの?」じゃなくて、大事なのは「子供からのSOS」を認識できるかどうかだ。
「できた、できない」、「上手、下手」など、結果よりも、頑張った過程を褒めてやりたい。

靴も自分で履けるようになったが、たいがい左右逆だ。それでも、「自分で履けたね!」って、できたとこまで褒めている。最近は、帰宅すると脱いだ靴をきちんと玄関で揃えるようにもなった。時々、わざと揃えた後、靴を投げることもあるが・・・

そうやって、「できた、やった!」という成功体験を積ませて自己肯定感のある子に育てたい。

今日も息子に朝から笑わされた。保育園に行くのに玄関のドアを開けようとしたが、なかなか開けられない息子。
妻が「ふうま、アタマを使って!」というと、玄関ドアに頭を当てて押していた。その姿に夫婦でツッコミ。「そっちの頭じゃない。考えて!ってことだよ!笑」

 叱って人を成長させるのではなく、
 認めて、見つめて相手を成長させられるような
 魅力的な人になるといい。
 ゲッターズ飯田@getters_iida

ゲッターズ飯田Twitterより@getters_iida


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